AGHARTA『REVENGE OF AGHARTA』レビュー
- アーティスト: AGHARTA,長万部太郎,中村キタロー,春名正治
- 出版社/メーカー: RCAアリオラジャパン
- 発売日: 1999/08/21
- メディア: CD
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"活動凍結"中であった角松敏生が長万部太郎を名乗り親交の深いミュージシャンらと結成したプロジェクトの2ndフルアルバム。1stと曲がかなりかぶっていることから、ベスト盤とも言えるのかもしれません。
謎の地底人集団というコンセプトで、『BODHI SAMBA』『飛行機雲』などに顕著ですがパーカッションやコーラス・掛け声がふんだんに取り入れられた民俗音楽テイスト。曲タイトルや歌詞もかつての角松敏生の都会派な姿ではなく肩の力の抜けた遊び心溢れるものばかり。中でも『ザ・バンドマン』は文字通りバンドマンについて歌ったおちゃらけた歌詞が印象的な楽曲ですが、突然美メロが入りそこからサックスソロに雪崩れ込むという痺れる展開も待っています。
またかつての活動とそこまでかけ離れているわけでもなく、『朝帰り』『夏のマダム』はアレンジこそAGHARTA仕様ですが流麗なメロディーとお得意の多重コーラスはザ・角松ソングといった感じ。フュージョン色の強いインスト『AGHARTAへの道』や切ないキーボードのアーバンなバラード『総武TRAIN』などはそのまま凍結前の角松敏生の作品に収録されていても違和感がないと感じました。
そして誰もが知る代表曲『ILE AIYE~WAになっておどろう~』は『序曲~1998・02・22 NAGANO WINTER VERSION~』と共に長野オリンピックで披露されたヴァージョンでの収録。氏が出演したイベントでのMCでも「某アイドルがカヴァーして有名だけど俺のがオリジナルなんだよ!!!!!」という発言があったのですが、こちらが本家です。