スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

5月の中古屋おかいもの

5月といえばゴールデンウィーク
初日がやたらと天気が良かったので、海が見たくなりぶらっと江の島へ出かけてみました。
海はとても綺麗で(一部で赤潮が発生してましたが)既にサーファーたちも多くいるなど、眺めていてとても気持ち良かったですね。
そしてやはり帰りに寄ってしまった中古CD屋。藤沢駅周辺のB○○K OFFです。

 

角松敏生『ALL is VANITY』

ALL IS VANITY

ALL IS VANITY

 

 『夏回帰~SUMMER DAYS』『海~THE SEA』などといった曲タイトルにも表れていますが、江の島帰りに購入するに相応しい(?)夏のリゾート感溢れるAORです。
ただし歌詞に関しては以降の内省的な作風に繋がるものが見え隠れし、ライナーノーツにもありますが「凍結」前の彼のキャリアの分岐点とも言えるでしょう。
また打ち込みスタイルだった前作との間にライヴ盤・フュージョンインストの企画盤を挟んだ影響もあるのか、サウンド面では再び生演奏主体に回帰。
その演奏陣がやけに豪華です。佐藤博・鈴木茂後藤次利といった国内大御所からジョーサンプル・ラリーカールトンといった海外一流ミュージシャンまでを招聘。各楽器のソロが長めにフィーチャーされた曲も多く、実に聞きごたえがあります。
80年代角松楽曲は打ち込み部分が今聴くと一周まわってカッコいい、といった感触なのですが、これは時代を問わず素直にエバーグリーンに聴けるのではないでしょうか。
そして当然メロディーも上質。前述の2曲に加え表題曲『ALL IS VANITY』『UP TOWN GIRL』あたりが特に好きです。
氏のオリジナルアルバムとしては特におすすめな1枚。

 

SHADY DOLLS『That's Life』

That’s Life

That’s Life

 

 ZIGGYRED WARRIORSと並ぶ80年代バッドボーイズロックの雄が1994年に発売した8th。
実はバンド自体、黒夢が『奴隷』(本作収録曲ではない)をカヴァーするまで一切知りませんでした。何気に2000年まで活動していたのですが、今となってはなかなか遡って辿り着きにくい立ち位置だと思います。
晩期の作品ということもあるのか、不良感はなくむしろカラッとした明るさのあるロックンロール。ヴォーカルのビブラートが独特なスタイル。
ノスタルジックというか何処か達観したかのような詞が印象的なミドルバラード『甘酸っぱいミカンの木の下で』が好きです。

 

DJ JET BARON『ENAK DEALER』

Enak Dealer

Enak Dealer

  • アーティスト: DJ JET BARON,HIBIKILLA,P.O.P,JOCKIE “MASTABASS” SUAMA,CHOP STICK,南波志帆,丸省,抹 aka ナンブヒトシ,Since-K,NEROMI,YOS-MAG
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2014/12/03
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 インドネシアのダンスミュージックであるファンコットの国内第一人者のメジャー1st。16曲目『おもしろおじさん』ではあの毒腹三太夫が客演しています。
今作発売後の3月に大麻所持で逮捕され、即配信停止及び廃盤が決定。それを受けてかAmazonの相場がじりじりと値上がりしており、安めに買えるうちにと回収した次第です。ちなみに大麻に手を出したきっかけの一つに、今作の売り上げが予想より振るわなかったことがあるようです。悲しい。
ファンコットとは超高速BPMにケバケバしいシンセとサンプリングボイスがギャンギャン鳴るやかましい音楽なのですが、今作はそれにあわせてしょーもない(褒め)リリックのラップ(ほとんどがダミ声おっさんラッパー)が乗っかる作風です。
『何もしないから』『Let's Go!シャンパンマン』等どれも実に酷いし、甲高くて癪に障る笑い声がループするだけの『Happy laughing one』なんて狂気の沙汰。
そんな中での南波志帆客演曲『JOCKIE"MASTABASS"SUAMA』は砂漠のオアシスのよう。この曲はちょっと中華風です。
あと『25過ぎたらみんなタメ』って曲に関して、個人的な感覚としては早くて「35過ぎてから」な気がしているのですがどうなんでしょう。