スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

THE LAST ROCKSTARS Live Debut 2023 Tokyo - New York - Los Angeles 2023/1/27 有明アリーナ公演に行ってきました

diaryshinikana.hatenablog.com

↑ドキドキしながら待っていた1か月の備忘録

いよいよLIVE当日!2日目にして開演間際に開場という体たらくで相変わらずクソだな~と思いつつ、ギリギリの到着だったのでありがたくもあり。。。有明アリーナは初めてでしたが、周囲にコンビニ等もなく孤島のようなエリアです(チケットを豊洲で発券しておいてよかった…)。その分夜景が綺麗でした。

ではほぼ全曲の感想です。
ネガティブなことも多少書いていますので、苦手な方は回れ右でお願いします。
また本公演は撮影可の海外スタイルで、早速YouTubeに早速動画をあげておられる神々がおられたので引用させていただいております。



1.『THE LAST ROCKSTARS』
ホログラムが喋るオープニングムービーからピアノなしでビギディンに雪崩れ込むカッコいいオープニング。
YOSHIKIのクリスタルドラムはズシンとくるので、気合い入れて叩いている分音源よりカッコ良かったです。間奏でもSUGIZOのノイジーなギターフレーズが増えており、"Paris mix"からまだまだ良くなる予感。
https://youtu.be/KddE_jiwhxo

2~4.未音源化曲×3
MCを特に挟むこともなく新しい曲が次々と披露されるこのパートがいちばんアガりましたね。しっかり完成度の高い曲を用意していたことも嬉しかった。勝手に不安になったりしてごめんなさい。。。
後に『6or9』がHYDEソロ未音源化曲からの、『MESSIAH』がSUGIZOソロ(インスト曲)からの転用だと判明するのですが…前者はMIYAVIがソロver.にない特徴的な良いリフを弾いていましたし、後者はセクシーな歌メロを乗っけただけでなくMIYAVIのラップ風煽りシャウトパートやアコギが入るなど全くの別物に生まれ変わっており、バンドとしてしっかり化学反応が生まれているように思いました。MIYAVIはこのバンドで煽り番長としての役割もこなしていてカッコいいなあ。
ソロ転用でない純正な新曲『HERE'S THAT LOVE』もそれこそマネスキンのようなグラマラスなミドルテンポのロックでありつつサビではSUGIZOのノイズギターが存分に炸裂する、彼らならではの名曲です。
https://youtu.be/frgC3OqtC-s
https://youtu.be/gEip-FPtLZ4

5.『Beneath the Skin』
X JAPANでもやっていた曲ですが、元々はS.K.I.Nの曲。あるべきところに帰ってきたようにも思いますね。
今度こそ音源化されますように。
(ほんとはS.K.I.Nで音源出してほしかった…。あの頃のガックンの歌がめちゃ良かったので。)
https://youtu.be/QWm8ZjrbrUE

6.SUGIZO×MIYAVI Session
来ました、待望の。
掴みかかるようにギターをしばくMIYAVIと様々なフレーズで応戦するSUGIZO。そこからリズムが入り、ときに渋いフレーズも飛び出すファンク調のセッションに。ずっと聴いていたかった。
https://youtu.be/Ucr5BZn-hko

7~9. SUGIZO Violin Solo~未音源化曲×2
『Folly』がトラップ調のビートに杉様のViolinがたゆたう浮遊曲(ソロからの転用ながら全くアレンジ違うので全くそうとは気づかず)で、続く新曲Hallelujah』もMIYAVIの高速アコギタッピングから幕開けるSUGIみの強い宇宙曲。どちらも良かった。https://youtu.be/9PFyXJsmnts


10. YOSHIKI Drum Solo
満を持して出ましたぁ、この男のドラムソロ!
これでもかというくらい派手な演出に、悲壮感たっぷりに鳴り響くチャイコフスキー『弦楽セレナード』。それをバックにクリスタルドラムを叩きまくる。90年代から不変のメニューですけれど、YOSHIKIでしかありえないスタイルですよね。
Xのワンマンは行ったことないので(イベントと中継ばかり)生で見るのは初めて。いいものを見た。

ここまでは文句のつけどころのない完璧なショー。ここからが… 

11. YOSHIKIピアノメドレー
YOSHIKIのピアノをバックにファンが『紅』を合唱 笑。
「皆心に溜まったものを歌って吐き出しましょう!(YOSHIKI談)」ということなので単に皆知ってる曲を選んだのでしょうが、なぜここでXを持ち出しちゃうのかなとちょっとガッカリ。

12.『Born to be free
ピアノソロから雪崩れ込むまさかの曲。
意外とHYDEの声とあっているので仕上がり自体に違和感はないのですが、MIYAVIがいることでアレンジがビルドアップされているかというとそうでもなく、単にMIYAVIがPATAと化しただけという 笑。
先ほどまで感じられていた各人の個性や花開いていた1×1×1の可能性が一気にスポイルされてしまったように感じました。。。
そしてこの選曲。
元々は、トラブル続きだったX JAPAN制作運営管理委員体制やToshlを洗脳した某団体との決別などを経てバンドが新たな一歩を踏み出す決意を込めて作られた曲です。

ja.wikipedia.org

それをこのバンドで演るんだ~っていう、、、
KEIKOが歌う『I'm proud』(07年TBS系列 細木数子MC『新春もズバリ言うわよ!SP』にて)のような、いや別にダメじゃないのだけどなんだかイヤ~な感じはしましたね。先ほどの『Beneath~』と併せるとYOSHIKIは再結成Xでのレコーディングをなかったことにしたいのかなとまで思ってしまいました。
(一方のToshlもToshlで先日TVでYOSHIKIを痛烈に批判するような楽曲を披露していました…。ほんと二人ともさあ…)

13.『HONEY
セルフカヴァーの流れ。
こちらはHYDEがソロでもフェスとかでよくやってるしそのアレンジで音源化までされているので、自然な選曲だとさえ。結局そこを頼るんかいとは思いますが…。編曲は近年のHYDEソロにおける重要人物であるhico氏によるものだとのこと。
ベースレスでシンセ多めというこのバンドの一つの方向性が垣間見えるアレンジでしたが…普通にいまいち。ドラムも全然叩けていない印象。そもそもの原曲のアレンジがまさにバンドマジックの極みのような神がかったものなので、どうこねくりまわしてもダメ。
しかしメンバーは気に入っているようで、「今後はこのアレンジでやっていきたい(HYDE談)」。海外でもこの曲やるの…?

ここでまとまったMC。
YOSHIKIが「HYDEカッコいいなあ!MIYAVIカッコいいなあ!」と叫び、「SUGIZOはパンツが凄いな」と笑いで落としていた。よっちゃん様、こゆとこかわいいですよね。
しかもXはしょっちゅうダラダラしたMCを挟んでいた印象なので、冒頭から13曲サクサク進んだのが素晴らしい。

14.新曲
すごいぞ、まだ新曲がくる!
『UP and DOWN』というタイトル通りのフレーズがサビで出てくるダンスロック。これも盛り上がる。
https://youtu.be/VlpslA-CRhI

15.『Bang!』
これはMIYAVIソロから。意外だけど一応彼の中ではCMを通していちばんお茶の間に流れた曲だから、かしら。楽天·三木谷氏つながりの選曲?SUGIZOが入って何かが変わったという感じはなし。

16.『Red swan』
このバンド結成のきっかけのようなものなので、そりゃ演るよねという。こちらも音源より遥かにカッコ良かったです。
(先ほどとは逆に今度はMIYAVIが置物に。やはりYOSHIKIの完成された世界にあとから入る余地はないのか。)

17.『PSYCHO LOVE』
ようやく御披露目。ハウス調ながら、サビでHYDEらしいセクシーなメロディーへと開ける名曲。両ギタリストの個性もしっかり出ており、二人のギターソロまである。EDMのドロップに当たる部分をMIYAVIが歪んだギターでなぞり、その後にSUGIZOが透明感のある音でソロを奏でる。所謂1stリリースとしてアナウンスされただけあります(いつリリースされるんだ…?)。
https://youtu.be/2ZlI0YHZWb4
 

アンコール1.『SHINE』
事前にサビのみ公開されるも、そのときは往年の名バラードと比べると今一つという感想でした。
しかしセットリストを組むなかでバラードが必要だと急遽書き上げ、5日前ぐらいにあがってきたと。YOSHIKIのその心意気は嬉しい!。合唱もなんだかんだ素敵な時間でした。
一方ギターに関して、一応MIYAVIはアコギを弾いていてそれが少しアクセントになってはいたもののSUGIZOは置物でした。弾いていたかすら怪しい…。まあこの曲ももっとアレンジがなされていくことでしょう。

あとはグラマラススカイとビギディン(reprise)なので感想は省略。エンドロールで4人がピョンピョンしながら抱き合って互いを称えあっていたのにグッときました。

ということで一部思うところはあれど、予想を遥かに上回る充実度の楽しいライブでした。不安要素であるYOSHIKIも譜面ガン見だったけれど気合充分なドラミングだったし。
ただ、世界を目指すという共通の目標と友人関係でのみ4人のベクトルがひとつにまとまっている印象で、音楽的には現状3(もしくは2)か1か…になってしまっているようには思います。結局YOSHIKI次第というか。
何はともあれ、この仕上がりなら充分外に出ていける。このまま2023年は4人で大暴れしていただきしっかり音源をリリースいただければ言うことなしです(そこがいちばんハードル高いのだけど)。ラストロックスターズ名乗って少しでも爪痕残せたらめっちゃおもろいよなあ。
YOSHIKIさん、HYDEさん、SUGIZOさん、MIYAVIさんありがとうございました。応援してます!