中島卓偉『煉瓦の家』ミニレビュー
アンジュルム『大器晩成』、℃-ute『次の角を曲がれ』のセルフカヴァーを含む、ミニも含めると16作目。
以前もポッシボーや真野恵里菜に曲を書いてましたが、ここに来てハロプロ本体へも進出しつんく♂の後継者としても名が挙がるようになってきましたね。
ぶっといロックンロールサウンドに呼応するかのように、歌詞からも飾り気が一切削ぎ落とされています。
聴き手を鼓舞するそのあまりに直接的なメッセージの応酬にクラクラしそうにもなりますが、それでも16曲聴き通せるのは曲のメロディアスさに加えコーラスの多用によるキャッチーなフックがきちんと用意されているからでしょうか。
『続けろ』『おまえは持ってる』『ここじゃないとわかっているのに』あたりのパンキッシュなサウンドに熱いメッセージが乗った楽曲が好きですね。テンションが上がるし嫌でも歌詞を覚えられます 笑。
また前述の『次の角を曲がれ』ではストリングスも導入し、アルバムの風通しを良くしています。
前作収録曲と続くストーリーとなっている『御城寺梨紗～all good idols go to heaven?～』は歌詞やニュース番組のシーンが挿入される曲構成など、その遊び心に反して激ヘヴィーなサウンドで驚かせてくれました。
