スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

氣志團万博2015の初日に行ってきました!

9月19・20日に木更津で開かれた氣志團万博2015の初日に行ってきました!

基本的に男女アイドル・ロックバンド・ヴィジュアル系・サブカル・芸能界のスターの約5ジャンル(これらが混ざることで氣志團になる)から選出されるごった煮な参加メンツ、木更津の広い海が真横という極上のロケーション、そして主催者綾小路翔による遊び心と愛に溢れた空間づくりが特徴のフェスです。
特にオープニングムービーと各アーティスト登場前の「煽りV」が面白く、なんで他のフェスはやらないんだろう?と思ってしまうほど(そう簡単には作れないんでしょうね)。
私はこのフェスが大好きで、夏納めとして(2012年を除き)毎年参加しています。この週を境に気候が一気に秋へ突入するのもまた良いのです。
今年は8月後半には涼しくなっていましたが、この2日間だけはまるで夏が返ってきたかのような猛暑でした。

DISH//氣志團提供曲を歌う中、会場へ。今年はメイン+2サブの3ステージ制となり、何故かダチョウ倶楽部メンバーの名が冠されていたのでした。

森友嵐士
T-BOLANのフロントマン。SUNAO岸利至らa.b.s組やChirolynといった楽器隊を従えたステージ。
『離したくはない』を1フレーズ歌ってアップテンポのソロ曲に移った瞬間、斜め前のお姉さん二人組が大阪の漫才みたいにズッコケてました。
ステージングが良くも悪くも90年代初頭のロッカーそのまんま過ぎて正直困惑もありましたが、やっぱりカッコよかったです。
自ら『One Night Carnival』をカヴァーしておきながら、照れがあるのか振り付けを一切しないのもどうかと思ってしまいましたが、そういうキザなところも90年代初頭っぽさなのかもしれません。
最後にようやく『離したくはない』。やっぱり名曲。歌い方崩しまくりなのはちょっとなー。

森山直太朗
音楽活動小休止が発表され、その一区切りともなるステージ。
「草むらで性交渉はしないように(←フジロックの件?)」といったジョークを交えた後、ピアニストを従え『さくら(独唱)』。圧倒的美声。このテンションの切り替えが凄いです。
そして新曲『生きる(って言いきる)』は氣志團星グランマニエとのスペシャルコラボ。二人の声の相性が抜群。歌詞の内容と血気迫る歌声に心がジーンとなり、ちょっと泣きそうになりました。

郷ひろみ
まさか生で見るとは。ヒット曲を連発し還暦近いとは思えないキレッキレなダンスで魅せてくれます。中でも近年の楽曲『男願Groove!』でのダンスとテンションは凄かったですね。

・仙台貨物
4年連続出演の彼ら。不本意ながらこれまでで一番多くライヴを見たバンドになってしまいましたw。煽りVでは「もうナイトメアやめちゃえば?笑」なんて言われながらの登場。
毎年演る曲も同じなので大体覚えてしまったのですが、今年はスクリーンに歌詞が出たので、こんな詞だったのかと改めて脱力。

・でんぱ組inc.
バカテクバンドを従えての登場。メンバー全員が何かしらのオタク、というのが彼女らの売りの一つでもありますが、実際見てみると滲み出ているものがたしかにありますわ。
発売されたばかりの新曲を含め曲は好きなのですが、初っ端に披露された『W.M.D』だけはやっぱり苦手。

ゴールデンボンバー
見るのはこの夏2回目です。
正直ネタにやっつけ感のあったRIJFに比べ、今回はネタの手が非常に混んでおり、氣志團への愛とリスペクトゆえなのかなと。

キュウソネコカミ
後ろでまったり鑑賞。あんましっかり聴いたことなかったのですが、楽曲がギターロック・ファンク・ディスコを軸に情報量多めなつくりになっており、いかにも今風なスタイルだなと。
ただいつもは大変盛り上がるであろう「ヤンキーこわいコール」が全然広がらず。メンバーも実際心折れかけていたみたいです。
やはり客層がどっちかっつーとそっち寄りですからね。ライヴそのものは良かったのですが、この日のメンツと比べてしまうとまだまだこれから感も。

グループ魂
初年度以来の参加。アラフィフのおっさんらが放つ容赦ない下ネタの数々に戦慄。ミニスカセーラー服姿の港カヲルから目を背ける客席の女の子をMCでいじるのもまた情け容赦ない。
『ペニスJAPAN』『押忍!てまん部』あたりはテキトーに作ったのではという気がするのですが、『彦摩呂』『さかなクン』がファンク調で妙にカッコよく、それがまたズルいです。

モーニング娘。OG
この日のぶち上がりポイントその1。
メンバーは石川梨華保田圭吉澤ひとみ矢口真里新垣里沙で平均年齢30.4歳だそうです。5人ってのはちょっと寂しい気がしますが、一人一人のエネルギーが尋常じゃないので無問題。
『ザ☆ピース』『ハッピーサマーウェディング』『恋のダンスサイト』『LOVEマシーン』『恋愛レボリューション21』というカラオケ定番のビッグヒットを惜しみなく披露。
会場にはそれら楽曲を嫌というほど刷り込まれたであろう20代~40代が大集結、大盛り上がり。逆にでんぱとか仙貨あたりのファンの10代の子は(少なくとも前方エリアには)一切いなかった気がします 笑。
圭ちゃんの声が意外にも可愛く、また石川・吉澤両名のセクシーお姉さんぶりにノックアウト。でんぱをディスる意図はないのですが、やっぱ個人的にはこういうほうがいいなと。いろいろあった矢口もあの頃と変わらず。
そして新垣里沙ことガキさん。そんなにキャラが濃いわけでもなく顔だちも素朴な方だと思うのですが、気が付いたらガキさんのことばかり見てしまっており、その後も彼女のことが頭から離れなくなってしまいました…。
これってまさか恋…!?。

ROLLY&HEESEY special guest吉井和哉
この日のぶち上がりポイントその2。
すかんちTHE YELLOW MONKEYという日本のグラムロックを代表する2バンドのメンバーの共演。
完全にこの日のためだけのスペシャルステージで、その奇跡を前に狂乱してるファンもいました。
双方の楽曲を含めたカヴァーセッションのスタイルで、特に『BURN』や『LOVE LOVE SHOW』がROLLYのバカテクギターアレンジで披露されるのだからたまりません。
そして吉井和哉が登場した際、そのオーラ・歌唱力に痺れました。歌った瞬間空気が震えるような感じすら。
一方すかんちの曲は運悪く2曲とも知らなかったのですが、彼らの曲はポップでチャーミングなので知識が無くとも楽しめました。

VAMPS
4年連続出演ということで、こちらもこのフェスの度に見ています。ファンのお姉さんたちもビキニ姿でこれまた。
喉が潰れそうな凄まじい咆哮とゴリゴリの音塊を叩き付けて帰っていきました。
カッコ良いのですが、個人的には彼らのメロウな部分が好きだったりするので複雑な気持ちにもなります。

GACKT prestents 神威♂楽園
一番の衝撃。私だけでなく、あの場にいた(彼のファンを除く)2万人近くにとってもそうだったに違いありません。
基本的にはカヴァー曲を中心としたコンセプトライヴで、ファンクラブ内ではお馴染みのもののよう。
しかし何が凄いってそのコンセプトと作りこみの完璧さ。
おそらくスマホゲームの「ボーイフレンド(仮)」あたりにヒントを得たのではと思われる学園モノの世界観で、あのCMみたいにガックンが妙にイイ声で喋る。
以下概要
・「破廉恥ー!」「破廉恥ー!」といった歌詞が出てくる厳かな校歌に乗って登場(この時点では観客軽く引いてる)
GACKTではなく「性徒会長」であるとのこと
・会長が「よろしいかーっ!?」と煽ったら「かしこまりーっ!!!」と返すようお達し(校則)
・会長が人差し指を下から突き上げる動作と共に観客も「おーーーーーっ!!!!」の掛け声
・毎回決め台詞はカメラ目線(そのたびにスクリーンに顔どアップ)
・1曲目がGLAY『誘惑』『口唇』と氣志團One Night Carnival』を混ぜた『キス魔のカーニバル』
・ににににしかわくん(会長談)『WHITE BREATH』カヴァーでは扇風機とトイレットペーパーを駆使するなど、小道具が妙にショボ細かい
・唯一のGACKT曲は3年前シングルc/w『情熱のイナズマ』(本流から外れた変な曲だなと思っていましたが、ここでようやく謎が解けました)。

歌手としての実力に加え、長年コンセプトライヴをやってきたノウハウ、CMやバラエティーで見せるコミカルなキャラクター、そして俳優・声優…そうした彼のこれまでのマルチな活動で培ってきたあらゆるスキルが惜しげもなく投入された、ある意味GACKTの究極形態だったのではないかと思えてきました。そしてこれをフェスでやるガックンと、それを受け入れる氣志團万博のキャパがすげえなと。

氣志團
毎年主催者ならではの熱いステージを見せてくれますが、今年の彼らはこれまで以上に熱い思いをぶつけてくれました。過去最高にグッと来た。
去年以来シングルが連続でTOP10入りするなど、人気が再び上向きになっているのも影響しているのかもしれません。
個人的に初っ端の『喧嘩上等』『俺達には土曜日しかない』『木更津サリー』という流れがまず最高で。
『木更津サリー』は男泣きの名ビートロックで彼らの楽曲の中でも特に好きなのですが、低迷期の楽曲だからか冷遇されており万博でもなかなか披露されませんでした。ようやく聴けた!
その後もゲストを迎えながら華やかなステージを。
また翔やんのMCは例年主催者ならではの思いが溢れるあまり、話がまとまらなくなり場がだれてしまっていたのですが、今年はそこも改善され、端的でグッとくるMCになっていました。
そしていつも通りクロージングBGMは清水宏次朗『Love Balladeは歌えない』。これが流れる中、私の真後ろにいたナイスミドルが「これ、俺がリアルに中2のときの曲だわ…」ってこぼしていたのがまた良い余韻になりました。

・アンコール
毎年楽しみなのがこのアンコール。そのためだけに近藤真彦湘南乃風をサプライズ登場させた前科があるだけに、今年も心待ちに。
まずは会長と金爆を呼びワンナイ。ここでの会長の笑顔はキャラではなく自然とこぼれたものだった様に見えました。
オーラスは仙貨の千葉さん・NoGoD団長を呼び込みチャゲアス『YAH YAH YAH』。毎回オーラスは他人のヒット曲なんだよなあ。
そしてサビでダチョウ倶楽部がサプライズ登場。曲終了後はお馴染みのネタを一通りやってくれて、観客皆笑顔に。
豪華な花火で締めくくり。

今年は一人での参加だったのですが、それでもこの上なく幸せな気持ちになれるのがこのフェスの魔法。
また来年も必ず来ようと思いました!

清 竜人25『PROPOSE』レビュー

 

「PROPOSE」初回限定盤

「PROPOSE」初回限定盤

 

 シンガーソングライター清竜人率いる「一夫多妻」アイドルグループ清竜人25の1stアルバム。
シンプルな英単語のアルバムタイトルはソロ時代の流れをも汲んでいますが、ジャケットおよびブックレットに本人の写真が出てくるのはソロを含め7作目にして初です。これも「アイドル」ゆえでしょうか。

 

渋谷系ハロプロ・AKB~アニソン/アキバ系といったフィールドで活躍する豪華なアレンジャー7名を招聘。
この制作スタイルおよび曲調ということで、ソロ時代の怪盤『MUSIC』を髣髴とさせます(アレンジャーの人選も半分ぐらい被っています)。
しかし大きく異なるのは、『MUSIC』が清竜人の秘めていた内面・生々しい感情が堰を切って溢れだしたかのような極私的な作品だったのに対し、この『PROPOSE』は一夫多妻制の夫婦という設定のもとある種ファンタジー的な世界観で統一されているという点です。
もっと言ってしまえば、『MUSIC』での彼ははっきり言って「キモい」(褒め言葉) のに対し、ここでは「カッコいい」のです。

 

では個々の楽曲について見ていきます。
1曲目は何かと岡村靖幸と比較されるきっかけを作ったファンク調の1stシングル『Will ♡You♡Marry♡Me?』。男女ヴォーカルの掛け合いが巧くできており、いきなり話題になるのも当然。また今聴くと竜人の声にソロ時代のナイーヴさが残っていますね。
そこからオールディーズな匂いのするパーティーチューン『Mr.PLAY BOY...♡』、ヒャダインの作風をトレースしたような(氏も雑誌で評価してました)『A.B.Cじゃグッと来ない!!』とシングル曲が続きます。

今回初収録されたアルバム曲のうち『Call♡Me♡Baby』『どうしようもないよ...』『逢いたいYO~♪』はプロジェクト始動当時からライブで披露されていたもの。
いきなり自分の周りに女の子6人がやってきた嬉しいテンションで一気に書き上げたからでしょうか、これらがとにかく名曲。
特に『どうしようも~』はサビメロが狂っているだけでなく、終盤の叙情的なパートから最後のサビ→竜人のファルセット・フェイクのパートへの流れが実にエモいです。
また『逢いたいYO~♪』はmunimuni加納摩天楼様のツイートみたいな曲名ですが、メロディーがずば抜けてキュートな跳ねたリズムの正統派アイドルポップとなっています。

一方このアルバムで初披露となる曲は正直なところ息切れ気味。ここ最近曲提供も多かったですし、さすがに働きすぎか。
『プリ~ズ...マイ...ダ~リン♡』は宮川弾による上品なアレンジ(特にサビでの夫人コーラス)が素晴らしいので良い曲に聴こえるのですが、メロディーだけ取り出してみると前述の名曲群に比べちょっと落ちるかなあと。
『やっぱりWifeがNo.1♪』も詞中での旦那が6人の相手に疲れ果てる描写同様、メロディーラインも冴えておらずお疲れな様子。

しかしMOSAIC.WAV編曲によるバラード『誓いのワルツ』はそんな新曲群の中で出色の出来。ソロ時代の名曲『雨』を髣髴とさせます。
最大の聴き所は長台詞。
例えば『Will You~』での「俺はいつでも待ってるぜ」という竜人の台詞は内容の割になんだか頼りなげなのですが、一方この曲での彼の台詞はなんて勇ましく男前なのでしょう、赤面してしまいました。これ女子リスナーはガチ惚れですわ。
結婚が男を成長させるってこういうことなのですね…

 

新曲の出来を考えても十分満足。すごく綺麗にまとまったアルバムだと思います。
ただアイドルソングということで自分の色を出しすぎないようにしているらしく、ちょっと小奇麗かな、自身の編曲によるもう少し濃い曲も聴きたいなという思いもあります。
そういうのはソロでやるってことなのかもしれません。ソロ新曲も披露されたようですし、彼の次の展開が楽しみ。


DVDに関してはMV+ライヴ丸ごと、という+1000円にしては十分すぎる内容。
ただ、ライヴ映像に関しては普段のライヴの勢い・空気がそのままパッケージされており見ごたえありますが、急なメンバーチェンジがあってバタバタしてた影響もあってか生歌は普段と比べて微妙かなという感じです。
メンバーを歌唱力で選んでいないのに加え(特に亜美ちゃんはいつも不安定でハラハラする)、肝心の竜人もソロ時代のライヴ不精に加えそもそも弾き語りスタイルでしたからあれだけ歌い踊ると後半かなりボロボロになってしまうのですよね…。

封入のポラロイドは可恩ちゃんでした。

ROCK IN JAPAN FES2015初日に行ってきました!

梅雨から一気に夏になりましたね~。
夏といえば海!花火!そして夏フェス!
まあこのフェスのレジャー化というのは功罪半ばだとは思うのですが、たくさんのアーティストのライブが見れて且つレジャー感も味わえるなんて単純にそりゃ最高だろって話です。
すっかり私も何かしらの夏フェスへ行かずには夏を充実した気分になれない身体になってしまいました。

で今回行ったのは数あるフェスの中でもトップクラスに快適で敷居の低い、そしてリア充フェスでもある通称ロッキン。頭にお花巻いた女の子を連れていきたいところですが、男二人で行きましたよ。
またギリギリ日帰りで行けるひたちなか海浜公園というロケーションがまた良いんです。
過去2011~2013年にも参加しておりもう充分かな…とも思っていたのですが、気になるアクトが数組いたので久々に。
今回は初日の8月1日のみの参加です。

 

the telephones(GRASS STAGE)
裏で行われていたSCANDALもすごく気になっていましたが、年内で活動休止をするという彼らをとりました。見るのは2年ぶり。
近年のインタビューで「テンポを高速化しすぎたこと」「フェス・ライブの単なるスポーツ化に加担してしまったこと」に対する後悔の発言が見られたのですが、ライブの中身も二年前と全然違いました。
当時は早いテンポと皆が盛り上がれる曲でガンガンアゲていくスタイルでしたが、今回はゆったりしたグルーヴで躍らせる楽曲をメインにしたセットリスト。そもそも本来ディスコってこういう感じじゃないかと。
「最高に踊れる曲を持ってきたぜー!」というMCの後に披露されたのが、まったりグルーヴのセッション風インスト曲だったのが今の彼らのスタイルを象徴していたように思います。
披露された新譜からの曲も含めて結構いい感じだなと思ったのですが、当然物足りない層はいるはずで、よりによってtelephonesサッカーTシャツの人たちが次に向けて切り上げていくのを結構な数見ましたね…。
個人的に大好きな『LOVE&DISCO』が聴けたのは嬉しかったですが、この曲までテンポ落とすことはないだろ…とは思いました。

 

~ この時間で早くも気温が35℃を越えてたようで、いきなり疲れてしまいシートエリアへ。

 

ゴールデンボンバー(GRASS STAGE)
過去にV-ROCK FESTIVAL・氣志團万博で見たことがあるのですが、まさかこのフェスで見るとは。彼らの出演がROCK IN JAPAN FESの特にGRASS STAGEの現状を象徴しているような気もします。
田代まさし書類送検を受けて、初っ端は樽美酒加入前からの曲である『まさし』。4人ともスーツ・メガネ・オールバックのまさしな出で立ちで登場。間奏でのまさしコールの連発に対しフロアは「よくわかんないけどアガる!」みたいな反応でした。
キャン様の「ねば~る君リスペクト」という前ふりを受けてギターソロでねば~る君が登場したのですが、なんだか氣志團万博で曲中でふなっしーを呼んだ氣志團のことを思い出しました。

 

~ 『女々しくて』を聴きながらフードエリアへ。暑く疲れるとろくに食べれなくなってしまうので、油そばを。

 

清竜人25(BUZZ STAGE)
シンガーソングライター清竜人とその6人の夫人という設定の7人組アイドル。その設定のもと新婚夫婦のいちゃつきをイメージしたステージングを特徴としています。ただ最近のブログとか読むと夫人たちがかなり竜人ガチ恋になりつつあるように思えるのですが 笑。
そして今年出演する数少ないアイドルでもありますが、まあ清竜人というアーティスト自体がロッキングオンのティーンズロックコンテストからキャリアを始めているので、出演は当然といったところでしょうか。
それだけあって客層も普段と全然違った気がしましたし、未だにあの頃の彼でイメージが止まったままという人も結構いたようです。
個人的に見るのは3回目なのですが、満員の会場とその熱気もあり過去最高のライブに感じました。
夫人たちはかわいくてそして終始嬉しそうで、なにより竜人旦那のテンションが非常に高くダンスも歌もいつも以上にキレっキレ。その色男ぶりにもさらに磨きがかかっており、出てきた瞬間そのフェロモンに卒倒するかと。
この日は新衣装およびアルバムリードトラックの初お披露目。アイドルパンク的な曲調で個人的には「うーん…」という感じでしたが、これは音源聴いたら印象変わるかもしれません。激しいダンスとあまりの暑さに竜人の歌が結構ヘロヘロになっておりよくわかんなかったというのもありますので。
そういえばサウンドチェック時に『A.B.Cじゃ~』のベースフレーズが流れたのですが、もしかしたら新しく追加された音だったのかなと気になっています。
音源としてちゃんと聞いてない曲なので見当違いなこと言ってるかもしれませんが、あんなにスラップがバキバキ鳴っていたという印象がなかったのですよね。ロックフェス用に強化したのかも。

 

・Awesome City Club(BUZZ STAGE)
所謂ネオシティーポップシーンに位置する男女混合バンド。
春に出たミニ作は大ハマりという感じではなかったのですが、音楽性自体は好きなので見に行ってみました。
とか何とか言ってみましたが、結局のところPORINちゃん大先生を見てみたかったというのがデカいです。
本人たちが出てきてのリハでいきなり名曲『Children』(本編では演らず)。オシャレなカッティングギターの音色を聴いた瞬間、見に来て良かったなあと。
ふと見渡すと近年のこのフェス(特にGRASSエリア)にはあまりいなそうなタイプの人たちが多かったです。こういう人たちこそが旧来のこのフェスのメイン客層だったのかもしれません。
初出場ということに加え、MCで言ってましたが「この音楽性でもこのフェスに出れて、多くの人に受け入れてもらえる」という喜びに満ち溢れた最高のライブでした。
そのあまりの幸せそうなステージに私もこれまで以上に幸せな気持ちで踊ってました。あの場で聴いた『Lesson』は極上。
そして肝心のPORINちゃんですが、もう同じ人間とは思えない究極のスタイル・究極のルックスでした。背中がパックリ開いてるのもヤバい。
一挙一動も完璧すぎて感嘆の吐息を漏らすほかありませんでした。ただ一方であれは女子受けしないという説があるのもわかる気がします。

 

~ BUZZ STAGEってテントだから涼しいのかと言えば実際はその真逆で。冷たいものを摂るため、名物「メロン丸ごとソーダ」を頂きました。
    そして旧SEASIDE STAGEがあったエリアに海を見に行きました。特に好きなロケーションだっただけにステージ廃止は残念でしたが、一応開放してくれているのはありがたい。
    相変わらずの絶景。(写真撮ったんですけど、あまりうまく撮れず)
    人がほとんどいないのもまた良いです。他にはもう2組ぐらいかな? 彼らも同じくこのフェスに来たらこの景色を見ずにはいられない人たちだったのかも、なんて思いながら。

 

・HAPPY(BUZZ STAGE)
海外インディー嗜好の音楽性自体も結構好きなのですが、それ以上に私大のテニサーの先輩のようなあのいけ好かないルックス・態度が逆に好きなんです。今どき珍しいですし、ああいう生き方してみたかったなあと思わせられるので。
そして会場の女子の多さ。
ABBAのようなコーラスワークが印象的な『Cation』をはじめ『R.A.D.I.O』『Wake up』等名曲を連発。
ダルそうに(暑いだけ?)シンセを弾くRicや最後に上裸になったVo&GのAlecを見て、やっぱりいけ好かねえ…と思いながら盛大な拍手を。

 

~ ほとんどグラス~BUZZエリアにいたわけですが、ここでLAKEへの長距離移動を。
   数年前は結構なスピードで歩いて1日3往復とかしていたのですが、それが信じられないほどの重い足どり。歳を取ったということか…と落ち込みましたが、39°近い例年以上の暑さだったと後に知ったので気温のせいだったということにしておきます。

 

降谷建志(LAKE STAGE)
Dragon Ashのフロントマン。発売されたばかりのソロアルバムが『Public Garden』あたりのDAを思い起こさせるメロウなオルタナテイストでかなり好感触でした
タトゥーの刻まれた上半身裸で出てきたフロントマンだけでなくバンドメンバー(P.T.Pや山嵐など)・クルー共に厳つい人ばかりというゴツいステージでしたが、奏でられる音は力強くも非常にやさしいもの。
『Dance with Wolves』のアレンジはソロならではだと思いますし、『one voice』『Swallow dive』あたりは生で聴いて改めて名曲だなと。ヘヴィーなボトムに対し、クリーントーンのギターやキーボード主体の上モノアレンジも好きです。
GRASS皆勤賞のバンド本体に対し、LAKEなのにぶっちゃけ半分ぐらいの客入りでしたが、オーディエンスの熱はグラスの5万人に匹敵する暑さだったのでは。
降谷による最後のマイクを通さない「ありがとう」絶叫がそれを物語っていたように思います。

 

~ あまりの暑さでイオンウォーター2本をがぶ飲みしたら腹を下しまして。GRASS方面への帰りがてら、前述のSEASIDEエリアにあるカフェ併設トイレへ。基本誰も来ないですし綺麗なのでお勧めですよ。

 

椎名林檎(GRASS STAGE)
シートに座りながらまったりと。序盤に『歌舞伎町の女王』を演ったと聞き、腹を下してた自分に怒りが…。着いた時にはゲストの向井秀徳が椅子を片づけ退散するところでした。
前日のMステで見て衝撃だったテクノチューン『長く短い祭』やまさかのサービス『能動的3分間』などその圧巻のステージングに酔いしれました。バンドの演奏もとてつもないクオリティー。
ラストでババーンとレオタード姿になり会場大歓声。

 

~ 夕食を。今度は鶏肉の乗った鶏出汁茶漬けを。添えられた梅干しが美味かった!
    トリは誰を見に行こうか、二択だったのですがその女王蜂がすでに間に合わないことが確定してしまい…

 

・[Alexandros](GRASS STAGE)
つい1ヶ月前にLUNATIC FESTで見たばっかりでしたが。しかし置かれた立ち位置が違うとこうも見え方が違うのかと。あのときは若手バンド枠でしたが、今回は初日GRASS STAGEの大トリという。
5万人近いオーディエンスの「待ってました!」感を堂々と受け止め応える圧巻のステ―ジング。ロックスター然とした佇まいにも痺れます。
ルナフェスでは定番曲のオンパレードでしたが、今回は結構知らない曲もありました。ミドルテンポの曲もそれなりに含んだバラエティー豊かな楽曲群から、細かい部分でのアレンジのセンスが優れたバンドなんだなと思わされました。


アンコールはパスし、遠くで打ち上がる花火を見ながら帰路へ。
動員数が半端ないフェスだけあって帰りのバス並びは地獄の一言。その後4時間ぐらいかけてようやく帰宅。
しっかりと日にも焼け、最高の夏の幕開けになったと感じました。また来たいな。

J Soul Brothers『J Soul Brothers』レビュー

三代目J Soul Brothersの躍進が目覚ましい中で(『Summer Madness』最高!)初代のシングルをお手頃価格で発見したので買いました。ちなみに二代目はNESMITHとSHOKICHIを擁し、EXILEが増員した際に吸収された短命のグループです(唯一のアルバムがなかなか良い)。

J Soul Brothers

J Soul Brothers

 

で、この初代は1999年デビューのEXILEの前身グループでシングル3枚で活動終了しています。元ZOOのHIROを中心にMATSU・USA・MAKIDAIそしてヴォーカルと作詞作曲一部編曲を手掛けるSASAの5人組でした。グループ名の由来は『Every Little Step』で知られるBobby Brown命名によるものだそう。


1曲目『Follow Me』はGiant SwingのT.Kura編曲による上品なニュージャックスウィング調のR&B久保田利伸系統のハイトーンボーカルが気持ち良いです。EXILEでもセルフカバーしていますが、ATSUSHI・SHUNともにSASAの歌い方にかなり引きずられてしまっており、あまり良い出来ではなかったです。
2曲目『Be With You』は作編曲ともにT.Kuraが手掛けた、タイトルのイメージとは裏腹にかなり路地裏感の強いブラックナンバー。こちらも後にセルフカバーされますが、ガラの悪さが増した良リメイクとなっています 笑。
3曲目にはEurythmics『There must be an angel』のカヴァー。R&Bの硬質なリズムにアコギが絡む暖かみのあるアレンジです。
4曲目『君のいない夜 君のいない朝』は地味目ながらも質の高いミドルR&B。この曲はここでしか聞けません。

あとはm-floやDJ Deckstreamによるリミックス。歌がそのまま残っているので単なるアレンジ違いとしても聞けるのでは。

これを聞いて思ったことを箇条書きに(勝手な想像ですが)
・当時栄華を極めていたDA PUMPはまだアイドル路線真っ只中。「本場モノのクオリティーを見せてやるぜ」的な意気込みがあったのではないか。
・アートワークにメンバーの写真は一切なし。デビュー作でそれはどうかとも思うが硬派でスタイリッシュなスタイルを見せつけてやろうということなのか。
・後のEXILEがやけに売れ線ポップナンバーを連発するのは、このガチクオリティーで挑んだシングルが一切茶の間には受け入れられなかったことがメンバーのトラウマになっているからなのではないか。
・2014年~の三代目JSBR&B・EDM路線の攻めの姿勢を続けてしかも売れているというのは、HIRO社長にとってはようやくこのときの雪辱を晴らせたという思いなのではないか

HPがまだ残っていました

http://www.avexnet.or.jp/avexdb/jsoul/

J Soul Brothers - Follow Me - YouTube

6月の中古屋おかいもの【POLYSICS/SKY-HI】

6月、というか梅雨は一番嫌いな季節なのですが、更新頻度から察していただけるかもしれませんがこの月はとにかく忙しかったです><。
そんな中LUNATIC FESTに行くなどしっかりオンオフは切り替えて活動できてよかったなーと。
そしてしっかり中古(主にオンライン)も買ったのですが、今月は聴き切れていないものも多くなってしまいました。

POLYSICS『BESTOISU!!!』

BESTOISU!!!(初回生産限定盤)

BESTOISU!!!(初回生産限定盤)

 

日本が誇るニューウェーブバンドPOLYSICSの2005年~カヨ脱退期2011年の楽曲を集めたベスト盤。
この時期の彼らは邦ロックフェスの代表格バンドとして人気を集めた時期であり、その影響もあってか特にシングル楽曲がよりポップになっていました。この方向性に関しては賛否両論あると思いますが、彼らのマニアックな部分まで拾いきれていないリスナーとしては大歓迎というスタンスです。
シングル曲はどれも名曲です。
クラリネットこわしちゃった」を引用した『Baby BIAS』、王道のテクノパンク『Electric Surfin'Go Go』『Rocket』、『ケロロ軍曹』というまさかのアニメタイアップがうまくマッチした心ほっこりテクノポップ『You-You-You』などなど。
アルバム曲からは、シュールPVでもお馴染みのリコーダーが響き渡る『I My Me Mine』、泣きメロが映える『Speed up』、スカ調のポップナンバー『Digital Cofee』あたりが嬉しい選曲でした。
入門にも良いのではないでしょうか。

 

Various Artists『SKY-HI presents FLOATIN'LAB』

FLOATIN' LAB [通常盤]

FLOATIN' LAB [通常盤]

 

門外漢ですがHIP-HOPが聴きたくなったので。
ヒットチャートのメインストリームからはすっかり遠くなってしまったHIP-HOPフィールドですが、今ラッパーとして最もお茶の間に近い男であるAAAの日高ことSKY-HIによる企画盤。
様々なラッパーをフィーチャーした前半と、真部脩一(元相対性理論)やサカモト教授・Ken Ken(RIZE)等HIP-HOP畑外にトラックを依頼した後半に分かれます。
ただ正直前半の方がクオリティー高いかなと。
悪そうな奴ら大集合といった感じの迫力あるオープニング『One By One feat.TAKUMA THE GREAT(HOOLIGANZ)、ZEUS & BRGK、R指定、SQUASH SQUAD、JAZEE MINOR、DAG FORCE』がまず凄いです。主役が若干食われてます。
チャラいMV+チャラい日高+声が激チャラいKLOOZという組み合わせをMIHIROがスウィートな歌声で中和する『Tumbler feat.KLOOZ, MIHIRO~マイロ~』、メロウなループが印象的な『Inside My Mind feat.AKLO』あたりが良いですね。
後半は文字通り実験色が強いこともあって、あまり印象に残らなかったのでこれから聴き込みます。

 

以下聴きこめていないので感想が書けないもの
NOVELAPARADISE LOST
THE ALFEE『orb』
she-shell『sin』
DOVE『parallel trip』
岸根光『異形の哀しみ』