スピード感(仮)

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J Soul Brothers『J Soul Brothers』レビュー

三代目J Soul Brothersの躍進が目覚ましい中で(『Summer Madness』最高!)初代のシングルをお手頃価格で発見したので買いました。ちなみに二代目はNESMITHとSHOKICHIを擁し、EXILEが増員した際に吸収された短命のグループです(唯一のアルバムがなかなか良い)。

J Soul Brothers

J Soul Brothers

 

で、この初代は1999年デビューのEXILEの前身グループでシングル3枚で活動終了しています。元ZOOのHIROを中心にMATSU・USA・MAKIDAIそしてヴォーカルと作詞作曲一部編曲を手掛けるSASAの5人組でした。グループ名の由来は『Every Little Step』で知られるBobby Brown命名によるものだそう。


1曲目『Follow Me』はGiant SwingのT.Kura編曲による上品なニュージャックスウィング調のR&B久保田利伸系統のハイトーンボーカルが気持ち良いです。EXILEでもセルフカバーしていますが、ATSUSHI・SHUNともにSASAの歌い方にかなり引きずられてしまっており、あまり良い出来ではなかったです。
2曲目『Be With You』は作編曲ともにT.Kuraが手掛けた、タイトルのイメージとは裏腹にかなり路地裏感の強いブラックナンバー。こちらも後にセルフカバーされますが、ガラの悪さが増した良リメイクとなっています 笑。
3曲目にはEurythmics『There must be an angel』のカヴァー。R&Bの硬質なリズムにアコギが絡む暖かみのあるアレンジです。
4曲目『君のいない夜 君のいない朝』は地味目ながらも質の高いミドルR&B。この曲はここでしか聞けません。

あとはm-floやDJ Deckstreamによるリミックス。歌がそのまま残っているので単なるアレンジ違いとしても聞けるのでは。

これを聞いて思ったことを箇条書きに(勝手な想像ですが)
・当時栄華を極めていたDA PUMPはまだアイドル路線真っ只中。「本場モノのクオリティーを見せてやるぜ」的な意気込みがあったのではないか。
・アートワークにメンバーの写真は一切なし。デビュー作でそれはどうかとも思うが硬派でスタイリッシュなスタイルを見せつけてやろうということなのか。
・後のEXILEがやけに売れ線ポップナンバーを連発するのは、このガチクオリティーで挑んだシングルが一切茶の間には受け入れられなかったことがメンバーのトラウマになっているからなのではないか。
・2014年~の三代目JSBR&B・EDM路線の攻めの姿勢を続けてしかも売れているというのは、HIRO社長にとってはようやくこのときの雪辱を晴らせたという思いなのではないか

HPがまだ残っていました

http://www.avexnet.or.jp/avexdb/jsoul/

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