スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

ROCK IN JAPAN FES2015初日に行ってきました!

梅雨から一気に夏になりましたね~。
夏といえば海!花火!そして夏フェス!
まあこのフェスのレジャー化というのは功罪半ばだとは思うのですが、たくさんのアーティストのライブが見れて且つレジャー感も味わえるなんて単純にそりゃ最高だろって話です。
すっかり私も何かしらの夏フェスへ行かずには夏を充実した気分になれない身体になってしまいました。

で今回行ったのは数あるフェスの中でもトップクラスに快適で敷居の低い、そしてリア充フェスでもある通称ロッキン。頭にお花巻いた女の子を連れていきたいところですが、男二人で行きましたよ。
またギリギリ日帰りで行けるひたちなか海浜公園というロケーションがまた良いんです。
過去2011~2013年にも参加しておりもう充分かな…とも思っていたのですが、気になるアクトが数組いたので久々に。
今回は初日の8月1日のみの参加です。

 

the telephones(GRASS STAGE)
裏で行われていたSCANDALもすごく気になっていましたが、年内で活動休止をするという彼らをとりました。見るのは2年ぶり。
近年のインタビューで「テンポを高速化しすぎたこと」「フェス・ライブの単なるスポーツ化に加担してしまったこと」に対する後悔の発言が見られたのですが、ライブの中身も二年前と全然違いました。
当時は早いテンポと皆が盛り上がれる曲でガンガンアゲていくスタイルでしたが、今回はゆったりしたグルーヴで躍らせる楽曲をメインにしたセットリスト。そもそも本来ディスコってこういう感じじゃないかと。
「最高に踊れる曲を持ってきたぜー!」というMCの後に披露されたのが、まったりグルーヴのセッション風インスト曲だったのが今の彼らのスタイルを象徴していたように思います。
披露された新譜からの曲も含めて結構いい感じだなと思ったのですが、当然物足りない層はいるはずで、よりによってtelephonesサッカーTシャツの人たちが次に向けて切り上げていくのを結構な数見ましたね…。
個人的に大好きな『LOVE&DISCO』が聴けたのは嬉しかったですが、この曲までテンポ落とすことはないだろ…とは思いました。

 

~ この時間で早くも気温が35℃を越えてたようで、いきなり疲れてしまいシートエリアへ。

 

ゴールデンボンバー(GRASS STAGE)
過去にV-ROCK FESTIVAL・氣志團万博で見たことがあるのですが、まさかこのフェスで見るとは。彼らの出演がROCK IN JAPAN FESの特にGRASS STAGEの現状を象徴しているような気もします。
田代まさし書類送検を受けて、初っ端は樽美酒加入前からの曲である『まさし』。4人ともスーツ・メガネ・オールバックのまさしな出で立ちで登場。間奏でのまさしコールの連発に対しフロアは「よくわかんないけどアガる!」みたいな反応でした。
キャン様の「ねば~る君リスペクト」という前ふりを受けてギターソロでねば~る君が登場したのですが、なんだか氣志團万博で曲中でふなっしーを呼んだ氣志團のことを思い出しました。

 

~ 『女々しくて』を聴きながらフードエリアへ。暑く疲れるとろくに食べれなくなってしまうので、油そばを。

 

清竜人25(BUZZ STAGE)
シンガーソングライター清竜人とその6人の夫人という設定の7人組アイドル。その設定のもと新婚夫婦のいちゃつきをイメージしたステージングを特徴としています。ただ最近のブログとか読むと夫人たちがかなり竜人ガチ恋になりつつあるように思えるのですが 笑。
そして今年出演する数少ないアイドルでもありますが、まあ清竜人というアーティスト自体がロッキングオンのティーンズロックコンテストからキャリアを始めているので、出演は当然といったところでしょうか。
それだけあって客層も普段と全然違った気がしましたし、未だにあの頃の彼でイメージが止まったままという人も結構いたようです。
個人的に見るのは3回目なのですが、満員の会場とその熱気もあり過去最高のライブに感じました。
夫人たちはかわいくてそして終始嬉しそうで、なにより竜人旦那のテンションが非常に高くダンスも歌もいつも以上にキレっキレ。その色男ぶりにもさらに磨きがかかっており、出てきた瞬間そのフェロモンに卒倒するかと。
この日は新衣装およびアルバムリードトラックの初お披露目。アイドルパンク的な曲調で個人的には「うーん…」という感じでしたが、これは音源聴いたら印象変わるかもしれません。激しいダンスとあまりの暑さに竜人の歌が結構ヘロヘロになっておりよくわかんなかったというのもありますので。
そういえばサウンドチェック時に『A.B.Cじゃ~』のベースフレーズが流れたのですが、もしかしたら新しく追加された音だったのかなと気になっています。
音源としてちゃんと聞いてない曲なので見当違いなこと言ってるかもしれませんが、あんなにスラップがバキバキ鳴っていたという印象がなかったのですよね。ロックフェス用に強化したのかも。

 

・Awesome City Club(BUZZ STAGE)
所謂ネオシティーポップシーンに位置する男女混合バンド。
春に出たミニ作は大ハマりという感じではなかったのですが、音楽性自体は好きなので見に行ってみました。
とか何とか言ってみましたが、結局のところPORINちゃん大先生を見てみたかったというのがデカいです。
本人たちが出てきてのリハでいきなり名曲『Children』(本編では演らず)。オシャレなカッティングギターの音色を聴いた瞬間、見に来て良かったなあと。
ふと見渡すと近年のこのフェス(特にGRASSエリア)にはあまりいなそうなタイプの人たちが多かったです。こういう人たちこそが旧来のこのフェスのメイン客層だったのかもしれません。
初出場ということに加え、MCで言ってましたが「この音楽性でもこのフェスに出れて、多くの人に受け入れてもらえる」という喜びに満ち溢れた最高のライブでした。
そのあまりの幸せそうなステージに私もこれまで以上に幸せな気持ちで踊ってました。あの場で聴いた『Lesson』は極上。
そして肝心のPORINちゃんですが、もう同じ人間とは思えない究極のスタイル・究極のルックスでした。背中がパックリ開いてるのもヤバい。
一挙一動も完璧すぎて感嘆の吐息を漏らすほかありませんでした。ただ一方であれは女子受けしないという説があるのもわかる気がします。

 

~ BUZZ STAGEってテントだから涼しいのかと言えば実際はその真逆で。冷たいものを摂るため、名物「メロン丸ごとソーダ」を頂きました。
    そして旧SEASIDE STAGEがあったエリアに海を見に行きました。特に好きなロケーションだっただけにステージ廃止は残念でしたが、一応開放してくれているのはありがたい。
    相変わらずの絶景。(写真撮ったんですけど、あまりうまく撮れず)
    人がほとんどいないのもまた良いです。他にはもう2組ぐらいかな? 彼らも同じくこのフェスに来たらこの景色を見ずにはいられない人たちだったのかも、なんて思いながら。

 

・HAPPY(BUZZ STAGE)
海外インディー嗜好の音楽性自体も結構好きなのですが、それ以上に私大のテニサーの先輩のようなあのいけ好かないルックス・態度が逆に好きなんです。今どき珍しいですし、ああいう生き方してみたかったなあと思わせられるので。
そして会場の女子の多さ。
ABBAのようなコーラスワークが印象的な『Cation』をはじめ『R.A.D.I.O』『Wake up』等名曲を連発。
ダルそうに(暑いだけ?)シンセを弾くRicや最後に上裸になったVo&GのAlecを見て、やっぱりいけ好かねえ…と思いながら盛大な拍手を。

 

~ ほとんどグラス~BUZZエリアにいたわけですが、ここでLAKEへの長距離移動を。
   数年前は結構なスピードで歩いて1日3往復とかしていたのですが、それが信じられないほどの重い足どり。歳を取ったということか…と落ち込みましたが、39°近い例年以上の暑さだったと後に知ったので気温のせいだったということにしておきます。

 

降谷建志(LAKE STAGE)
Dragon Ashのフロントマン。発売されたばかりのソロアルバムが『Public Garden』あたりのDAを思い起こさせるメロウなオルタナテイストでかなり好感触でした
タトゥーの刻まれた上半身裸で出てきたフロントマンだけでなくバンドメンバー(P.T.Pや山嵐など)・クルー共に厳つい人ばかりというゴツいステージでしたが、奏でられる音は力強くも非常にやさしいもの。
『Dance with Wolves』のアレンジはソロならではだと思いますし、『one voice』『Swallow dive』あたりは生で聴いて改めて名曲だなと。ヘヴィーなボトムに対し、クリーントーンのギターやキーボード主体の上モノアレンジも好きです。
GRASS皆勤賞のバンド本体に対し、LAKEなのにぶっちゃけ半分ぐらいの客入りでしたが、オーディエンスの熱はグラスの5万人に匹敵する暑さだったのでは。
降谷による最後のマイクを通さない「ありがとう」絶叫がそれを物語っていたように思います。

 

~ あまりの暑さでイオンウォーター2本をがぶ飲みしたら腹を下しまして。GRASS方面への帰りがてら、前述のSEASIDEエリアにあるカフェ併設トイレへ。基本誰も来ないですし綺麗なのでお勧めですよ。

 

椎名林檎(GRASS STAGE)
シートに座りながらまったりと。序盤に『歌舞伎町の女王』を演ったと聞き、腹を下してた自分に怒りが…。着いた時にはゲストの向井秀徳が椅子を片づけ退散するところでした。
前日のMステで見て衝撃だったテクノチューン『長く短い祭』やまさかのサービス『能動的3分間』などその圧巻のステージングに酔いしれました。バンドの演奏もとてつもないクオリティー。
ラストでババーンとレオタード姿になり会場大歓声。

 

~ 夕食を。今度は鶏肉の乗った鶏出汁茶漬けを。添えられた梅干しが美味かった!
    トリは誰を見に行こうか、二択だったのですがその女王蜂がすでに間に合わないことが確定してしまい…

 

・[Alexandros](GRASS STAGE)
つい1ヶ月前にLUNATIC FESTで見たばっかりでしたが。しかし置かれた立ち位置が違うとこうも見え方が違うのかと。あのときは若手バンド枠でしたが、今回は初日GRASS STAGEの大トリという。
5万人近いオーディエンスの「待ってました!」感を堂々と受け止め応える圧巻のステ―ジング。ロックスター然とした佇まいにも痺れます。
ルナフェスでは定番曲のオンパレードでしたが、今回は結構知らない曲もありました。ミドルテンポの曲もそれなりに含んだバラエティー豊かな楽曲群から、細かい部分でのアレンジのセンスが優れたバンドなんだなと思わされました。


アンコールはパスし、遠くで打ち上がる花火を見ながら帰路へ。
動員数が半端ないフェスだけあって帰りのバス並びは地獄の一言。その後4時間ぐらいかけてようやく帰宅。
しっかりと日にも焼け、最高の夏の幕開けになったと感じました。また来たいな。