machine『Captain Sonic Tune』レビュー
久々のレビューです
PENICILLINのヴォーカリストHAKUEIがソロ活動の
シングル2枚+
音楽性は爆音のデジタルロック/パンクを、
いきなり話が戻りますが、media youthというバンドが知名度のわりに影が薄い理由として、
正直なところ今作でもKIYOSHIはそんなにインパクトあるメ
ただでさえシーン屈指のクセのある歌い方にも関わらずコーラスを
そしてなによりギターサウンドの分厚さに驚かされます。
デジタルサウンドもかなり過激にコミカルにプログラミングされて
上記の要素を詰め込んだ”これぞmachine”と言うべき『Invador』、曲構造がまんま"Beauty&Stupid"
発売から20年以上たったいま聴いても痛快な1枚。
しかし当時の事務所Tears Musicがソニー内に立ち上げたレーベルからのリリースなので
Mステ出演時の映像がありました。HAKUEIのヴィジュアルも全盛期ですね(かと言って今も衰えていないのがすごい)。
9月~12月の中古屋おかいもの【Kneuklid Romance/heath/THE COOL CHIC CHILD】
2020年になってしまいました。今年もよろしくおねがいします。
仕事は少し軽くなりましたが、そうなったらなったでダラダラ遊び呆けてしまい結局なかなかこちらを更新できないという…。
とりあえず書き溜めていた19年下期の中古屋収集物の中から選りすぐりを…!!
Kneuklid Romance『Babylonian Dance』
90年代後半に活躍した5人組ソフトヴィジュアル系バンドのメジャー1stフルアルバム。ミニアルバムの多いバンドだったため、フルアルバムとしては前ヴォーカル時代を含めても実は3作目です。
今作より元Silver Rose~Merry Go RoundのKYOがドラマーとして参加。
是永巧一とDER ZIBET吉田光プロデュースで、HR/HMをベースとしたテクニカルで骨太なバンドサウンドに加え、そこにとどまらない多彩なアレンジで聞かせます。
さらには突き抜けるような声質の歌唱力の高いヴォーカルにキャッチーなメロディー、そして女性受けも良さそうな面白い作詞センスまでも持ち合わせ…これでなぜブレイクできなかったんだろうなあ…。
ドラムループを交えてクールにドライブする『Heaven's Door』、シングル級にキャッチーながらも一癖あるドラムフレーズが印象的な『歩道橋の上の空』あたりはこの時代のJ-ROCK好きにヒットしそうです。
一方で異色なのが『子守歌を聴かせて』。かわいらしいフルートのフレーズがループする自己流シューゲイザーです。これは見っけもんだわ~。
https://www.youtube.com/watch?v=Z-FBrxsCS3M
このトレーラーで流れているのがその『子守歌を聴かせて』です。
heath『Traitor』
X JAPANのベーシストHEATHのソロプロジェクト2ndシングル。
表題曲は名探偵コナンEDテーマとして有名な1stシングル『迷宮のラヴァーズ』の流れを汲んだアップテンポの楽曲です。
HEATHといえばHIDEと共にインダストリアル趣味を共有していたわけですが、そんなインダストリアル由来のマシンビートが印象的。
であれば当然ザクザクしたヘヴィーなリフが聞けるのかと思いきや、ここに何故か80年代HR的なギュインギュイン唸るギターが乗っかるのが謎です。
リフに凝るHIDEとリズムに凝るHEATH、とでも言えるかもしれません。両者のアプローチの違いは興味深いところ。
歌メロはしっかり自身で歌いこなせる範囲で作られており悪くないです。
カップリングの『Daydream #003』はX JAPANのDAHLIAで披露されていたアレです。
こちらもリズム重視のつくりで、重厚なインダストリアルビートとスクラッチの絡みがスリリングで非常にカッコいいのですが、さんざん揶揄された「ブーーーーーン」というベースリフが改めて聴いてもやっぱりちょっといまいちかな…。
制作側の意図を汲み取れていない部分もありますが、せっかくベーシストのソロなのだからカッコいいフレースを期待したいところです。本来テクニックのある人ですし。
この路線でアルバムを制作していたようなのですが、X JAPAN解散を挟むなどし音作りの方向を転換。用意していた楽曲はすべてお蔵入りになった模様です。
ということで2曲ともアルバム未収録。
https://www.youtube.com/watch?v=AqeIT4bGfOI
THE COOL CHIC CHILD『Spider』
Ber:SatiやNUDE(西川HAINE脱退後のルイマリーメンバーで結成)を経たヴォーカリスト上條貴志を中心とするバンドのメジャー1st。1997年リリース。
プロデュースに土橋安騎夫を迎え、鍵盤や打ち込みも交えたカラフルなポップロックサウンドを展開。
というかこれ、一癖あるヴォーカルも含めてまんまSOPHIA。レコード会社は彼らと同じTOY'S FACTORYなので本当に第2のSOPHIAにしたかったんだろうなあ。
事務所はデンジャークルーということで、社長のJACK DANGER自らリズムディレクションを施すなど力の入れ具合が見て取れますが、残念ながらブレイクには至らず。
本当に些細な差だったと思うんですよね。
松岡充の圧倒的な美形ぶりやしゃべりのうまさだとか、キーボーディストがメンバーか否かとか、ミドル・バラードや詞のクオリティーだとか…。
良い意味でCDバブル・V系バブル時代を象徴する質の高い作品で、忘れ去られるには惜しい1枚です。普通にJ-POPが好きな人へ。
https://www.youtube.com/watch?v=DpUOz0xohqc
もうちょいあるので続く予定…
4月~8月の中古屋おかいもの【kyo/D≒SIRE/ALL I NEED/つボイノリオ】
すっかり夏ですが、それを一切感じさせない4枚を選びました 笑。
kyo『SUPER CREEPS』
- アーティスト: kyo,super Creeps,Nackie,kyo&super Creeps,BERA
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2001/05/23
- メディア: CD
- クリック: 3回
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D'ERLANGER/DIE IN CRIESを経たソロヴォーカリスト(当時)kyoが01年にcutting edge/avexよりリリースしたのソロ6th。バックバンドSUPER CREEPSを率いての作品です。
そのメンバーはNARASAKI(gt/COLTAR OF THE DEEPERS)・HAL(gt/DER ZIBET)・BERA(ba/特撮サポートなど)・上領亘(ds/ex.GRASS VALLEY)という豪華さ。
ラウド・シューゲを飲み込んだオルタナギター+クラブサウンド、という21正規の幕開けに相応しい内容で、何かと保守的にな作風に落ち着きがちな巷のソロシンガーの作品とは一線を画した力作です。
Sadesper Recordの作風にも近くもあるのですが、そこにポジティビティに満ちた歌メロ・ロックスター然とした歌声と中和され非常に聞きやすい。
D'ERLANGERとは対極の音作りなので違和感があるかもしれませんが、少なくともNARASAKIファンはマストでしょう。
kyo自身にとってもかなりの手ごたえがあったようなのですが、結果的にはソロプロジェクト自体が今作で終了。
その後は旧友である室姫深・TAKASHI+FURUTONとBUGを結成します。
一方DEEPERSは今作の縁でcutting edgeからアルバムをリリースという副産物を生むことに。
D≒SIRE『転生前夜 -Re-BIRTHDAY"EVE"-』
既存曲および未発表2曲のバラード・ヴァージョンとDEMO音源の2部構成による企画盤。
何度も再録された代表曲『静夢』はその2ヴァージョンで収録されています。
バンドそのものはEMIからデビューしたのですが、その僅か1か月に発売されたこの作品はVAPから。たしかにKreisレーベルコンピや所属するBlueはVAPからのリリースでしたが…この辺の契約事情って複雑ですね。
D≒SIREの魅力といえば90年代V系の王道ともいえるビートロック×男泣き哀愁メロ×クラシカルなギターフレーズだと思っているのですが、アコギとピアノのみのバックに濃ゆい歌声が乗っかる前半のバラードパートは正直退屈。
注目の未発表曲も同様にサクッと作られた感じで特筆すべきものはあまりありません。
元々のメロディーメーカー聖詩がバンド復帰後に唯一作曲を手掛けた『砂時計』は流石と思わせる綺麗なメロディーですが、バンドアレンジで聴いてみたかったな~。
一方のDEMO音源に関しては何気に聴き所が多く、中でも『静夢』は完成版で印象的な「\デン!!!!!/」て音のチープなシンセがないため、全く別の曲に聞こえます。
あとは『DREAMS BURN DΦWN』イントロのギターのバックのシンセ(完成版ではもう一本ギターが入っているので聞こえない)が印象的でしたね。
他レビューにもある通りマニアでない限り聴く必要はなく、間違ってもD≒SIREで最初に手にしてはならない作品です。
しかしデザイア沼に落ちたら最後、上記のようなちょっとしたヴァージョン違いが気になって結局手を出してしまう羽目になるのです。
ALL I NEED『想像の彼方』
- アーティスト: ALL I NEED,AKITO HASHIZUME,HIKARU YOSHIDA
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1998/11/11
- メディア: CD
- クリック: 2回
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勃興期のインディーズヴィジュアル系シーンで横浜御三家と言われたバンドSYNDROMEのAKITO(vo)を中心に結成。98年リリースのメジャー1stアルバムです。
プロデュースはDER ZIBETの吉田光。一部楽曲では斎藤ネコ・ホッピー神山も参加しています。
一聴して印象的だったのは同時期の周囲のバンドと比較してもかなり骨太なバンドサウンド。上手い…!。
ギターはソロで過剰に主張するのではなく多彩なフレーズで楽曲に貢献するタイプ。
5曲目や7曲目でのノイジーなフレーズや歪んだ音色は今井寿やSUGIZOの影響下にあるのかもしれません。
また11曲目に配置されたデビュー曲『Running over me(Remix)』イントロではエフェクターを駆使しまくったかなり独創的なフレーズを聴かせます。
というかこの曲自体が凄くて、レゲエ調からハードロックへと展開するドラマティックな曲構成に加え、畳みかけるようなサビメロもまたカッコいいです。文句なしのベストトラック。
そして続く、逆回転ノイズをバックにポエトリーリーディングを乗せる『for selfish children-for ache-for salvation』や、重層的なギターサウンドが空間を切り裂くロックバラード『aqua』、という終盤の楽曲の充実ぶりには目を見張るものがありました。
ちなみにヴォーカルの歌唱力もかなり高いのですが、Eins:VierのHirofumi氏を彷彿とさせる声質なのでもしかしたらここで好みがわかれるかも…。
たしかに大ヒットにつながりそうなメロディーはないというのが正直なところです。
しかしこれほどの充実作であっても正当な評価がなされず現在でも振り返られることなく埋もれてしまっているというのは、やはり90年代ヴィジュアル系バブルの恐ろしいところですね。
(まあ、V系バンドを決して乱発させなかったポリドールからアルバム2枚をリリースできたこと自体が立派な評価な気もしますが・・・)
https://www.youtube.com/watch?v=vSFx0hu98Mo
つボイノリオ『あっ超ー』
放送禁止処分となった『金太の大冒険』で有名なシンガーソングライターの、96年に突如メジャーリリースされたベスト盤。
『金太』の歌詞は今更語るべくもありませんが、他の曲の歌詞も「近藤むさし、憎い」「お万、小鹿にさわる」だのそんなんばっか。
作詞の際に電子辞書の前方検索・後方検索機能を活用することで新境地を開拓したと謳われる新曲『飛んでスクランブール』も結局同じパターンです 笑。
そんな中異色なのが『女泣かせのツボイ節』。一見フツーなようでよく読むと実にシュールな歌詞がじわじわと沁みてきます。
SUMMER SONIC 2019(TOKYO 初日)に行ってきました!
やっぱり今年も行ってきました。4回目のサマソニ。
20周年にして、来年はオリンピックの影響で開催されないのである種集大成の三日間です。
祈り続けた結果、無事台風は去り、予報から雨マークも消えましたが、強風だけはどうにもならず。
ビーチステージが設営不可⇒中止に。お目当てその2のENDRECHERIが夢の彼方へ。
ほんとに風強かったのだからしゃーない・・・。
んでビルボードステージでアジアのアーティストも見たかったのですが、そんな状況なのでしばらくはメッセに避難。
ということで予定よりもだいぶ時間を持て余してしまいました・・・。
■ALLiSTER -RAINBOW STAGE
見るものがなかったので景気づけにメロコアでも…と。
なんとなく日本語がうまいという前情報のみ頭に入っていましたが、かつて日本語カヴァーでヒットを連発しMONOEYESのメンバーでもあるスコット・マーフィーのバンドとは知らず。
スコット氏は本当に日本語が流暢で
「20年経ってまだメロコア演ってるとは思わなかった」
「歳とったけど客席見たらお互いさまじゃん」
「RAINBOWって他は邦楽ばっかなのに俺らはここなんだよね。日本語喋れるからかなw」
など味わい深い名言を連発。
曲はスピッツ『チェリー』のカヴァー以外全く知りませんでしたが、一度聴いたらその場でもう歌えるキャッチーな曲ばかりでとても良かったです。
披露された新曲が完全にセトリに馴染んでいるのもまた軸のブレなさを感じましたね。
■ハリウッドザコシショウ -SIDE SHOW
正直お笑いのライブで笑ったことってほとんどなくって。
この時間帯も駆け出しの若手を中心に4組が出てたのだけどやっぱり地獄でした。
真横のRAINBOW STAGEでPass Codeバンドがリハをしていてその爆音がネタをかき消してしまうのもまた地獄でしたね。
一方のザコシ氏のネタは勢い+絶叫以外の何物でもないので、爆音にも余裕で打ち勝つ 笑。もう本当に大好き。
特に好きな『誇張しすぎた麒麟川島』『ヤバいサラリーマン』あたりのネタを見れてようやく気持ちを満たすことができました~。
■Little Glee Monster -MOUNTAIN STAGE
生バンドを率いた編成で、歌・演奏ともに非常に充実した内容。
ただ歌はめちゃくちゃうまいのですが、全員声がキンキンしてるのが個人的にはちょっと…。
まあそれも若さだよなあ。引き算なんてのは歳重ねてからで十分ですよね。
圧の強さが新境地な新曲がなんかグレイテストショーマンとか海外映画の主題歌っぽかったです。
■Pale Waves -SONIC STAGE
マンチェスター出身の4人組。
こんなに人気だったのか、というのがまず驚き。まあ1975も控えてるしね。
ヴォーカルの見た目こそゴスメイクですが、曲は80's/UK好きのツボを押さえたキュートなポップソングばかりという彼ら。まだ楽曲の幅が狭いのが弱点ですが、まあそのうちダークになったりして深化していくことでしょう。
個人的にはリバーブと透明感に満ちたクリーンギター+ダンスビートという時点でちょっと抗えないものがあります。
『Television Romance』『The Tide』をいきなり聞けたので次へ。
■BANANARAMA -MOUNTAIN STAGE
クラブじゃないよ ディスコだよ。
80年代初頭から活動するイギリス出身の女性二人組。
ここ日本でも彼女らの曲が六本木マハラジャをはじめとする夜のダンスフロアを煌びやかに彩っていたようです。当然この日のフロアもあの頃を知る人達でぎっしり。
先ほどのPale Wavesは80年代'風'だったわけですが、こちらは80年代そのまんま。シルバーの衣装やら簡単な振り付けやらなにやらイントロのシンセの音色まで全部80年代。
そして生バンドによってブーストアップされたギラっギラなハイエナジーディスコチューンが次々と。
『I Heard a Rumour』『Love In the First Degree』『Venus』とか嫌でも盛り上がります。
一方であんま盛り上がらなかったけど個人的な収穫として、ユーロ化以前の楽曲でオールディーズ感もある『Really Saying Something』をやってくれたのは嬉しかったです。
■BJORN AGAIN -billboard JAPAN STAGE
80年代結成の、ABBA本家公認のトリビュート・バンド。
子供のころカーステレオで聴いてたABBAのベスト盤をありありと思い起こす、懐かしい歌とメロディーで郷愁にかられました。
■The 1975 -MARINE STAGE
お目当て&当然ながらベストアクト。
3rdアルバムを中心に1st/2ndからも名曲をしっかりチョイスした完璧なセットリストでした。
特に序盤の、夏を彩る流麗なトロピカルハウス『TOOTIMETOOTIMETOOTIME』からのボーイズバンドのようにキャッチーなホワイトファンク『She's American』、この流れだけでもうチケット代元取れましたね。
そして間違いなく主催側は狙っていたはずですが、オーディエンスの合唱に包まれるソウルミュージック調の『Sincerity is Scary』が夕暮れに実に似合う。晴れてよかった。
感動以外の言葉が見つかりません。
その後も喜怒哀楽様々な表情を見せる多彩な楽曲が続き、ラストの『The Sound』の多幸感はB'z待ちの人々をもしっかり惹き込んだはず。
会場がスタジアムなので見どころは当然演奏だけでなくそのバックにも。
お決まりの巨大なLED+両脇のスクリーンに映し出される映像は曲ごとに緻密な演出がなされており、バンドと一体になってオーディエンスに訴えかけてきます。
こういうのをポップアートって言うのだな。
後ろの人に見えるようアーティストが大きく映し出せれば良いって時代は終わったのですね。
そんな最高のステージでしたが、この日のヴォーカルMatty氏のパフォーマンスは異常な日本の暑さがきっかけなのか単に突発的なメンタル上の問題なのか、ちょっと心配にもなる感じ。
ダンサーと一緒に踊ったかと思えば、唾を吐いたり、大吟醸とポカリを交互に飲んで(これは本当にダメ)足元もフラフラになったり。
かと思えば拳を突き上げて叫ぶような歌唱を見せたり。本能のままかよ。
最後は体内のエナジーを全て放出しきったかのように倒れこんでそのまま暗転。結果としてこれはこれで異常にカッコよかったのですが。
■B'z -MARINE STAGE
遂に初B'z。
先のThe 1975がスクリーンに映したメッセージにROCK'N ROLL IS DEADというものがありましたが、その後に超強力な古典的(褒め)ロックショーが会場を熱狂させるのだから笑えます。
1975の音もかなりの迫力でしたが、こちらは出音がデカすぎて初めて耳栓を使用する羽目に。凄いな…。
サポートメンバーが一新されたというのもあってか(各メンバーにバカテクソロパートが与えられたりも)、内容は最新ツアーに沿ったものでヒット曲は少々お預け。
それでもカッコいいし会場が大きく盛り上がるのだから、流石だよなあ。
稲葉氏は喋ると歳相応でしたが、歌っているときのエネルギッシュさはとても50半ばには見えない。
一方のTAK氏の動きはもっさりとしてて 笑、でもテクは相変わらず。
個人的にはヒット曲少なめだったのと、1975で力尽きた状態だったので消化不良。また改めて観たいな。
というわけで、The 1975最高でした。
来年サマソニないけど、ENDRECHERIをまた観れる日は来るのだろうか…。
1月~3月の中古屋おかいもの【Justy-Nasty/cali≠gari/クライベイビー/TWIN APES】
別れの季節ということで寂しい出来事が続く日々です。私自身は来期も変わらぬ環境でやって行けるのが幸い・・・。
ということで久々にまとまった時間ができたので1~3月に買った中古CDのご紹介を。他にもあるのですが、あまり他所に載っていないものを中心にピックアップしました~。
Justy-Nasty『SEND NO MORE ROSES』
1993年にリリースされたJusty-Nastyの7thアルバム。今作は後藤次利がプロデュースを手掛け、秋元やすすも一部作詞を手掛けています。
メジャーデビュー以降の彼らはBOOWYフォロワー的なビート系サウンドを得意としていましたが、今作ではそれをベースにしつつも、ピアノやシンセをふんだんに使った後藤氏の手腕による豪華で聞きやすいアレンジが展開されます。
ラストを飾る王道ビートロック『センシティヴが瞳にしみる』(こういう曲タイトルがまた最高)がまさにその象徴。上品なサウンドメイクと男の哀愁メロディーとの相性が抜群です。これはビートロックとしてもベストチューンだなー。聞き心地はビーイング系に近いかもしれません。
また、ラウンジで流れていそうなファンク『Baby "NAIL"』やジャジーなピアノが弾む『Ramble fish』などは彼らにとって異色作で、まさに氏とのコラボレーションの賜物かと。
従来のファン的には複雑だったようですが、各所にバブルの残り香が感じられる、まさにこの時代ならではの作品という感じで結構気に入りました。
(↑の動画の1:18:52~が『センシティブ~』。こうして他のアルバム収録曲と一緒に聞くと音の違いがわかりやすいですね)
cali≠gari『ハイカラ・殺伐・ハイソ・絶賛 (ニュウver.)』
2011年の配布音源。最近は配布や特典音源が多すぎてライトファン泣かせのバンドになってしまいました。
表題曲は02年リリースアルバム『第7実験室』収録曲のリメイクで、10年の武道館公演にてこれとほぼ近しいものが披露されています。
元々はナンバーガールを想起させるカリガリ流の下北オルタナロックだったのですが、今回はアルバム『10』の流れを汲んだアレンジ。
トランシーなシンセが前面に出ているため、原曲同様に歪んだギター・ベースが結構鳴っているにも関わらず近未来的な印象すら受けますね。
02~03年は石井秀仁(vo)がヴォーカルギターのスタイルだったこともあり、当時のツアーでは既存曲のシンセをギターに置き換えるアレンジを施したりもしていたようなのですが、再結成してそれと逆のことを行ったのが興味深いです。
まあこれはこれで面白いリメイクなのですが、唯一違和感があるのがラストのシャウト。原曲では石井氏渾身のシャウトに痺れるのですが、今回は青さん?が平歌のバックで叫んでいます。これはちょっとがっかり。
クライベイビー『23』
- アーティスト: クライベイビー,MATSUDAIRAKEN KEN,ふみ,フミケン,佐久間正英
- 出版社/メーカー: MCAビクター
- 発売日: 1999/10/20
- メディア: CD
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ex.Zi:KillのKENとex.東京少年の中村コメタローを中心に結成されたバンドの2ndフルにしてラストアルバム。KENはバンド解散後表舞台から姿を消すことになるため、今作が彼にとっても最後の作品となります。
全員が作詞曲を担い、サウンドプロデュースは主にKENと中村が手がけるスタイル。ヴォーカルのふみは川瀬智子や時折Charaを彷彿とさせるキュートな声質ですね。
はじめて彼らの作品を聴きましたが、これは全然語られていないのが不思議なくらいの名盤ですよ~!
まずオープナーの『フラワー』が早くもハイライト。
アコギで静かに入るも直ぐにバンドサウンドともに大仰なストリングス・ホーンが雪崩れ込み最後には合唱団も加わるという、1曲目にしてクライマックス感を見せるナンバーです。ストリングスの洪水とも言える盛り上がりの中、絶妙なタイミングで切り込んでくるノイズギターにも痺れました。
以降もアルバム全体を通して、ふみの歌声を生かした柔らかいメロディーとストリングスが印象的な楽曲が多いです。
そして佐久間正英プロデュースによる、初期LINDBERGのようにシンプルなガールズロック『Everything』ですっきりと〆る構成も◎です。
そんな中異色なのが、90年代のブラックミュージックをロックバンドで演ってみたような(『FACE』の頃のglobeっぽくもあるな)『MONO』とラテンフレーバーなディスコ『5250』。
前者ではラップのような歌いまわしにも挑戦しており、加えてKENがデュエットというかたちで歌声も披露します。ただし歌唱力はホントにソロやってたのかってぐらい…。初期のJ(LUNA SEA)に近い感じですね。
TWIN APES『102 SECRET』
ex.nuvc:guのJUN(dr)を中心に、ex.D≒SIREの阿希人(gt)、ex.EX-ANSのYUKI(gt)・SEIJI(ba)ら豪華メンバーで結成されたバンドの、メジャーでリリースした唯一作。
耽美派V系バンドのビッグネームが集っていますが、ジャケ写でわかるようにメンバー全員がストリート系ファッションに身を包んでおり、V系ブーム退潮期に突入した1999年という時代を象徴しているように感じました。
ヴォーカリストの杉岡芳樹だけはこれ以前に目立ったバンド経歴がないようですが、吉井和哉と吉川晃司を足して2で割ったようなオペラナルシススティック唱法なので、この人も元々V系界隈にいたのではと想像します。
楽曲の多くはヴォーカルの杉岡によるもので、音楽性は打ち込みを導入したグラムロック+ハードロック。なので各メンバーの前バンドを想起させる部分はなく、正直特に印象に残るプレイも少なめ。
一応メジャーからのリリースですが全体的に当時のインディーズっぽい仕上がりです。
おすすめを挙げるならば、ドラムンベースやスクラッチを交えた妖しいムードからサビでアニソン並みのメロディーへと開ける『Looking for sunrise』。