スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

3月~5月の中古屋おかいもの【GTS/KIYOSHI/BLOOD etc.】

お久しぶりです。
ちゃんと生きてます。

前回更新後、仕事が急激に忙しくなり、
一時はPCすら見たくない…というレベルにまでなってしまい。
しかしCDは買っておりました。

あまりご紹介できませんが、3月ごろ書きかけていた文章を中心にとりあえず。

 

GTS『Rhythm Paradise』

Rhythm Paradise

Rhythm Paradise

 

 国産ハウスのパイオニアによる2006年発売の10th。m-floの事務所のボスですね。

思わずジャケ買いしてしまいましたが、ジャケ通りのリゾート感溢れるハウスナンバーがずらり。意外にも夏をテーマにした作品は初なのだそうですが。
上品な歌声のminkをヴォーカルに迎えて一際爽快な『Everlasting Love』、ラガ調でラップをフィーチャーしながらも上品に纏まっている『Turn It Up』、ラテン由来の哀愁を感じる『Into The Night-Summer Party-』あたりが好み。
お得意のカヴァーは3曲ですが、Boz Scaggs 『We're All Alone』が1番好きですね。ピアノバラードだった原曲の面影を残しながらも違和感なく軽快なハウスへと変換させています。
まあ、往年の洋楽ヒット曲をハウスでカヴァーする手法や、そもそもこの手のハウスサウンド自体はすっかり当たり前になってしまっており、ヴィレヴァンあたりで流れているコンピ盤と大差ないのも事実です。
しかしそれらを20年近く前からこのクオリティーで、しかも日本人がやっている、ということ自体が凄いのでしょうね。

 

KIYOSHI/MOTHER OF SOUL『CRASH and CRUSH』

CRASH AND CRUSH

CRASH AND CRUSH

 

hide wih Spread Beaver等で知られるギタリストKIYOSHIとミクスチャーバンドMOTHER OF SOULのスプリット盤。かのエナメルレコードからリリースされています。

KIYOSHIは先行発売のミニアルバム収録曲3曲の英詩verの収録。
『DIVE』『ALIEN』は、スプレビやmachineでも聴けたゴリゴリのギターサウンドにカラッとしたサビメロの乗るアッパーチューン。ノイジーなギターソロもさすが。
氏の歌声は発展途上ですが、この曲調では気にならない、むしろハードコアっぽくてカッコいいです。ちょっと外したような歌い方はhideを意識しているのかも。
日本語詞ver.はまだ聴けていませんが、おそらくこちらの方が良いのでは。日本語だとヴォーカルが気になってしまいそうです。
もう1曲『HERE』はオルタナっぽいざらついたギターサウンドで異色。
もう片方のアーティスト、MOTHER OF SOULはゴリゴリのギターサウンドで押すミクスチャー。当時machineのOAに抜擢される等、KIYOSHIと交流があったようです。
MADや山嵐宇頭巻あたりと比べるとあれですが、好きな音です。KIYOSHIの強烈なギターサウンドから違和感なく聴けるということ自体も凄いような。

 

the telephones『A.B.C.D e.p』

A.B.C.D.e.p.

A.B.C.D.e.p.

 

 元々80'sニューウェイブ・ダンスサウンドを志向する渋めのスタンスながら、ライブが盛り上がりすぎて最終的にはフェスでウェイ系が暴れるためだけのバンドになってしまったような彼ら。

今作は元SUPERCARのナカコーをプロデューサーに迎えた2010年の3rdミニ。
『Re:Life』なんかはエレポップ+(少し)シューゲイザーでまさにSUPERCARっぽいです。同じメロが淡々と繰り返されるつくりながら、郷愁を滲ませるのもまたSUPERCARっぽい。
『Girls,Boys,Romatics』は80's英国ポップス風の明るいポップチューン。WHAM!とかその辺。ここでしか聴けません。
表題にもなっている『A.B.C.DISCO』はやはりキラーチューン。
まあ歌メロ自体はそこまで印象深くはないのですが、イントロやドロップの部分で繰り出されるシンセフレーズが激キャッチー。ヴォーカルも全編エフェクトがかかってますし、歌よりもこのシンセを聞かせるための曲なのかもしれませんね。
残り2曲はナカコーことiLLによるリミックス。ディスコからクラブ仕様へ大きく仕様変更。
ただ暴れるだけのバンドじゃないぞ、という強い意思が感じられる1枚です。そうはいかなかったわけですが…。

 

Low-Cuts『message hill』

message hill

message hill

 

 SBK(スケボーキング)のShun(Rap)+Shuya(DJ)によるコンビ。二人が手掛けた嵐『a Day in Our Life』のセルフカバーも収録。

低音ラップのShunだけでは華がないなぁと思っていたら、各曲でシンガーをフィーチャーするスタイル。
どの曲もキャッチーで、さすがSBKのポップ担当、といった仕上がりですが、特に気に入ったものもなく、まあこんなもんっすかという感じも。
『a Day in Our Life』に関してはラップの出来こそこっちの方が上ですが、あのキラメキには及ばず。大野くんの歌声が偉大だったのだなと。

 

BLOOD『Noises』

Noises

Noises

 

 CRAZE3代目ヴォーカリスト鈴木慎一郎がCRAZE脱退後立ち上げたプロジェクトの1st。今作は日本クラウンから出ております。

数少ないメジャーリリース作ながら(数作聴いただけですが)、これが1番ハードコア色が強いです。
氏が唯一参加したCRAZEの名盤『ZtsG~code number 7043~』と近い、ざらついた肌触り。
『Replay』『LOST』『RED GANG』といったハードチューンで畳みかける一方で、『TONIGHT』等でメジャー感のあるメロディーがたまに出てくるのが良いです。
あと2002年という時代ゆえか、ミクスチャー勢からの影響もちらほらと。

 

BLOOD『NO GIMMICK』

NO GIMMICK

NO GIMMICK

 

 こちらは↑の次に出たアルバム。心機一転、自身のレーベルを立ち上げ、これぞリアルファーストアルバム的な売り出し文句でした。

しかしファンの中では名作扱いながら、こちらは私には全然響かず。
前作に比べ曲の切れ味が鈍っているのと、黒夢『CORKSCREW』あたりで聞き覚えのあるフレーズが結構出てくるからですね。後者に関しては共通の元ネタがあるのかもですが。
サビがポップな『Braze it out』はなかなか好きです。
リズム隊は前作に続きAIONのDEAN(ba)と愁(dr)。