スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

LUNATIC FESTに行ってきました!2日目編

二日目です! 初日はこちら↓ 

 

この日は最初から最後までしっかりと観ました。フェス日和な快晴。
前日は音源をちゃんと聞いたことがあって且つ見たことのあるバンドが殆どだったので思い入れの再確認という要素が強かったのですが、
今回は初見及び音源すら聞けていないバンドも多く新たな音との出会いに胸を膨らませての参加。
お客さんに関してはGLAYファンとMUCCファンこと夢鳥さんが目立った印象。普通に生活していたらなかなか見ないような格好の人もいましたが、前日が凄すぎたのでそれに比べれば… 笑。

以下敬称略。ちょっと長いです!

・LUNACY
RYUICHIの喉がほぼ回復していたことに驚き。楽器隊の演奏も朝からキレっキレで贅沢なOAです。
レアな選曲として『SUSPICIOUS』。私も含めオーディエンスは当たり前のように反応していましたが、よくよく考えるとこの曲はデモテープにしか収録されていません。濃いファンが集まっているのだなと。

 ・凛として時雨
何気に初見でした。彼らに関しては良くも悪くも『#4』の時点で既に音楽スタイルが完成しているだけに、追い切れていない最新作の楽曲も違和感なく聴けました。
音のバランスがイマイチに感じられる瞬間もありましたが、3ピースとは思えない迫力に圧倒されます。時折顔を覗かすトレモロアルペジオのギターフレーズに改めてLUNA SEAの遺伝子を感じましたね。
序盤からアッパーな曲を並べ続け、ラストにダウナーな『傍観』。TKは狂ったようにギターノイズを放出して去っていき、オーディエンスも下を向き沈黙。この(良い意味での)後味の悪さはcali≠gari『サイレン』を彷彿とさせました。
あと『感覚UFO』(たしか)での345たんの動きがかわいかったな。。。

 ・ROTTENGRAFITTY
一時期Jのレーベルに所属していた、歌謡曲風のメロディーラインが特徴のラウドロックバンド。
昼前にトイレに行くタイミングがどうしてもここしかなくてごめんなさい。最後の1曲のみ聴けました。感極まった表情で歌い上げる姿にグッときました。

 ・minus(-)
SOFT BALLETコンビ。サポートドラムはFLiPのYuumi。初めて見るだけでなく、音源もチェックできていませんでした。
サウンドチェックに本人が出てきたのですが、その出音の大きさに耳の危険を感じ、せっかく確保した前方スペースから若干後方へと退避。
ステージングに関しては、グラマラスに歌い踊るモリケン(歌声も良い)と殺人鬼のような出で立ちでどっしり構えるフジマキの対称性が面白かったのと、ドラムがカッコよすぎました。
そして何よりノンストップに繰り出される楽曲が凄く良い。なんとなく「フジマキ=ノイズ」のイメージで身構えてしまいがちなのですが、両者共にポップなメロディーが得意な人で。だから曲がその場でスッと入ってくる。フロアのアガりっぷりもそれを示していました。
前半4曲は極端な話EDMフェスにも対応可能なモリケンヴォーカルのバキバキなダンスチューンで、ラストはフジマキヴォーカルによる壮大な哀愁ミドルナンバーでした。

 ・AION
往年の彼らの刺々しいヴィジュアルの印象が強いのですが、この日のNOVはちょっと柴田恭兵チックでIZUMIはCharのような風貌。背がでかく白いスーツで出てきたDEANに至っては最初ヤ○ザが出てきたのかと。彼にベースを手渡したのは元ローディーのJ。大歓声です。
楽曲は全曲新曲とのこと。1曲目は昭和のアニソンに片足突っ込んだようなスピードメタル。かつて世界最速を誇ったという音速ギターが圧巻。
2曲目でいきなりバラード。「あの頃のあの場所に時を超え僕は舞い降りた」という世界観の歌詞で、「教室」や「黒板」といったワードが出てくるという。正直面喰いましたが、彼らのような年齢になると余計に青春時代に思いを馳せてしまうものなのかもしれません。
MCからも真面目な人柄が垣間見えました。

NOVといえばVOLCANOにも参加していますが、その酔いどれギタリストである屍忌蛇が会場をぶらついていた模様。ちょっと探しましたが見つかりませんでした。

 ・KA.F.KA
豪華メンバーによるスーパーバンド。こちらも初見で、土屋ソロ作のみチェックしていたという状態。
土屋昌巳ウエノコウジを拝みたいというミーハーな気持ちで見たのですが、まずフロントマンISSAY(DER ZIBET)の立ち振る舞いに目が釘づけになってしまいました。その一挙一動があまりに芸術的。ジャケットの早脱ぎも凄かった。
そして何よりその演奏・歌唱のレベルの高さです。速いテンポの曲もなく、ゴリゴリの音やシャウトもない。シンプルな楽曲を熟練者ならではのグルーヴ感・テクニックでシンプルに魅せるのみ。なのにただただカッコいい。これが大人のロックなのか。
ほとんど曲を知らないのにずっと見ていたいと思わせられました。そんなの初めてでした。
〆はゲストのSUGIZOと共にJOY DIVISION『Transmission』のセッション。周囲にいたロックおやじ(と思わしきオーディエンス)大盛り上がり。本家よりカッコいい気もするので音源化してもらえないでしょうか…。

 ・MUCC
こちらもごめんなさい。どうしてもここしかなかったのです。既に2回は見ているのと、近年の音源をほとんど追えていないので泣く泣く。
よく通るたつろーの声を聴きながら会場外トイレへ…。

 ・[Alexandros]
今やどのフェス行っても見られる感すらありますが、私にとっては初見なので楽しみでした。
ちょっと音のバランスが良くなかったのですが、その演奏力の高さはしっかり堪能できました。ドラムの手数の多さがポイントだと思うのですが、それが真矢の弟子だというのが熱いです。
全曲知っている曲だったのでアガるアガる。

 ・GLAY
まさかフェスで見ることができるとは。最新両A面シングルと超有名ヒットシングルの応酬でおなか一杯。あと『月に祈る』ってこんなにカッコいい曲だったっけかと。
TERUのハイトーンはテレビだと危なげな印象があったのですが、普通にCD以上のうまさでした。
LUNA SEASHADE』カヴァーもナイス選曲で、心なしか自分たちの曲より演奏が生き生きしていたような。

 ・D'ERLANGER
やっと見ることができました。さすが男ファンの姿が目立ちます。
『SADISTIC EMOTION』始まりの『LULLUBY』『dummy blue』というパンキッシュな流れでしたが、その硬派でスタイリッシュなステージングに痺れるばかり。
『LA VIE EN ROSE』ではゲストでINORANが少年のような笑顔で登場。未だにCIPHERとの電話では正座だということで、登場するなり正座。CIPHERも正座。
〆は新譜から『CRAZY4YOU』。「キラキラしようぜ!」というMCもありましたが、このバンドのメロディーは意外とキラキラとポップなのですよねえ。

 ・BUCK-TICK
これまたやっと。サウンドチェックの時点で、今井のセットから意味不明な電子音が飛び出してきます。
セトリは『或いはアナーキー』『memento mori』『RAZZLE DAZZLE』がメインという最新型の彼らを見せつけるもの。後ろにいたV系シーンの生き字引的な妙齢の女性は終了後ブーブー言っていました。
個人的には『Django-魅惑のジャンゴ-』を聴けたのが良かったです。今井のステップが変。
Jを交えた『ICONOCLASM』では、いかんせん主役がほとんど喋らない人達だけにゲストながらも彼が一番喋って盛り上げていました。
また最先端のテクノサウンドにも造詣が深いこともあってか、バックの映像もそれを感じさせる幾何学的なもので見応え抜群。
元祖V系バンドとも言われる彼らですが、音楽性に関してはそれとはまた異なるデカダンスポップとも言うべき独特のスタイルだなと改めて感じました。

 ・LUNA SEA
セトリは6割ほど変更。『DESIRE』『TRUE BLUE』といったV系国歌に加え、『FACE TO FACE』なんかが嬉しい選曲。
驚いたのは復活作からの『Metamorphosis』。COTD風スラッシーなリフと2バスで疾走するナンバーですが、音源から予想できるレベルを遥かに超えるカッコよさでした。
前日の『ピンクスパイダー』に続く『ROCKET DIVE』カヴァーもただただカッコいい。
本当に凄いバンドです。そしてやっぱり一番好きなバンドです。
演る側もテンション上がっていたようで、特にRYUICHIのMCは天然ぶりが炸裂する結果に。「大好きな先輩方が健在なうちに…(会場爆笑)…いや、今死にそうな人がいるわけじゃなくてさ」という発言はひでえ 笑。

 ・アンコール
前日が前日だけに否応なしに期待してしまいます。ただしRYUICHI、kyo、ISSAY、櫻井敦司という並びは実現せず残念。
そのぶんユータ・土屋・ピエール中野といった各バンドの社交担当がステージ上でニコニコしていたのでこちらもニコニコしてしまいました。
特にピエールはRYUICHIとTERUが向かい合い歌う後ろでエアドラムをドカドカとかましており、その愉しそうな表情が忘れられません。


メンバーの口から「またやりたい」という言葉も飛び出しており私も是非また見たいですが、さすがに隔年とかがいいなと。
二年連続だとありがたみが薄れますし、個人的にはフェス主催にパワーを大きく割くよりも早く新譜を作ってほしいのですよね…。

ということで、とにかく疲れました。現場では何とも思いませんでしたが、冷静に考えると1日12アクトというのは異常な数字です。
どんなフェスでもどこかでまったりする時間があるものですが、ルナフェスにそんな時間は一切ありませんでした。体力勝負。
なので翌日の仕事ではぐったり…と思いきや、意外にもこれまでにないほどのエネルギーに満ちておりました。
素晴らしいライヴにはそういうパワーがあるということなのでしょう。

参加した皆様お疲れ様でした。
ありがとうございました。