MIYAVI『The Others』レビュー
【Amazon.co.jp限定】The Others(初回限定盤)(DVD付)(Amazon.co.jpオリジナル絵柄ポストカード付(応募券付))
- アーティスト: MIYAVI
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2015/04/15
- メディア: CD
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またも海外の著名なプロデューサーを迎えてナッシュビルで制作された、ワールドリリース第二弾。キャリア的にはメジャー8thということになるようです。
EDMを大胆に取り入れた前作に対し、今回はアクセントとしてシンセをまぶしながらも再びギターとドラム2人編成のざらついたオルタナサウンドに回帰しています。
しかし前々作『WHAT'S MY NAME?』と大きく違うのは、ギターを持ち替え、お得意のスラップ奏法もほぼ封印したこと。
未収録となったジャム&ルイスプロデュースのシングル『Real?』が正直スラップギターの限界を感じさせる楽曲だっただけに、思い切ってきたなーと。
それでもギターがすさまじいのは変わらず。音も凄く良い。
前作もパッと聴いた瞬間に完全に洋楽だなと思ったのですが、今作はもう全曲そのままビルボードチャートに並んでいそうな感じ。
特に『COME ALIVE』『ALIEN GIRL』なんかはメロディーラインにR&B(チャラいアーランビーではなくリズムアンドブルースのニュアンス)っぽさが感じられ、作曲面でも新次元に到達したようです。
元THE MUSICのROB HARVEYをフィーチャーした『UNITE』もまた新境地。彼の楽曲中最も踊れるグルーヴ。前作においてCDの帯のジャンル欄に「ギター・ダンスミュージック」とあったのがなんだか釈然としなかったのですが、こういう曲こそギター・ダンスミュージックと呼ぶべきだと思わされました。
あとはMIYAVI流スタジアムロックといえそうなスケールの表題曲『THE OTHERS』が好きですね。シンプルなリフがやけに耳に残ります。
個々の曲は良いのですがトータルで見るとヘビロテには一歩及ばずというか。アンセム級の曲がもう1曲あれば違ったのではと思いました。電グル『Shangri-La』カヴァーもありますけど、なんか単に「カヴァーしました」って感じに聞えるんですよねえ…。
しかし彼の目は早くも次回作に向いているようですし、次に期待できる内容であるとは思います!