スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

SUMMER SONIC 2019(TOKYO 初日)に行ってきました!

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20th~

やっぱり今年も行ってきました。4回目のサマソニ
20周年にして、来年はオリンピックの影響で開催されないのである種集大成の三日間です。

祈り続けた結果、無事台風は去り、予報から雨マークも消えましたが、強風だけはどうにもならず。
ビーチステージが設営不可⇒中止に。お目当てその2のENDRECHERIが夢の彼方へ。
ほんとに風強かったのだからしゃーない・・・。
んでビルボードステージでアジアのアーティストも見たかったのですが、そんな状況なのでしばらくはメッセに避難。
ということで予定よりもだいぶ時間を持て余してしまいました・・・。

 

ALLiSTER -RAINBOW STAGE 
見るものがなかったので景気づけにメロコアでも…と。
なんとなく日本語がうまいという前情報のみ頭に入っていましたが、かつて日本語カヴァーでヒットを連発しMONOEYESのメンバーでもあるスコット・マーフィーのバンドとは知らず。
スコット氏は本当に日本語が流暢で
「20年経ってまだメロコア演ってるとは思わなかった」
「歳とったけど客席見たらお互いさまじゃん」
「RAINBOWって他は邦楽ばっかなのに俺らはここなんだよね。日本語喋れるからかなw」
など味わい深い名言を連発。
曲はスピッツ『チェリー』のカヴァー以外全く知りませんでしたが、一度聴いたらその場でもう歌えるキャッチーな曲ばかりでとても良かったです。
披露された新曲が完全にセトリに馴染んでいるのもまた軸のブレなさを感じましたね。


ハリウッドザコシショウ -SIDE SHOW
正直お笑いのライブで笑ったことってほとんどなくって。
この時間帯も駆け出しの若手を中心に4組が出てたのだけどやっぱり地獄でした。
真横のRAINBOW STAGEでPass Codeバンドがリハをしていてその爆音がネタをかき消してしまうのもまた地獄でしたね。
一方のザコシ氏のネタは勢い+絶叫以外の何物でもないので、爆音にも余裕で打ち勝つ 笑。もう本当に大好き。
特に好きな『誇張しすぎた麒麟川島』『ヤバいサラリーマン』あたりのネタを見れてようやく気持ちを満たすことができました~。


Little Glee Monster -MOUNTAIN STAGE
生バンドを率いた編成で、歌・演奏ともに非常に充実した内容。
ただ歌はめちゃくちゃうまいのですが、全員声がキンキンしてるのが個人的にはちょっと…。
まあそれも若さだよなあ。引き算なんてのは歳重ねてからで十分ですよね。
圧の強さが新境地な新曲がなんかグレイテストショーマンとか海外映画の主題歌っぽかったです。


■Pale Waves -SONIC STAGE
マンチェスター出身の4人組。
こんなに人気だったのか、というのがまず驚き。まあ1975も控えてるしね。
ヴォーカルの見た目こそゴスメイクですが、曲は80's/UK好きのツボを押さえたキュートなポップソングばかりという彼ら。まだ楽曲の幅が狭いのが弱点ですが、まあそのうちダークになったりして深化していくことでしょう。
個人的にはリバーブと透明感に満ちたクリーンギター+ダンスビートという時点でちょっと抗えないものがあります。
『Television Romance』『The Tide』をいきなり聞けたので次へ。


■BANANARAMA -MOUNTAIN STAGE
クラブじゃないよ ディスコだよ。
80年代初頭から活動するイギリス出身の女性二人組。
ここ日本でも彼女らの曲が六本木マハラジャをはじめとする夜のダンスフロアを煌びやかに彩っていたようです。当然この日のフロアもあの頃を知る人達でぎっしり。
先ほどのPale Wavesは80年代'風'だったわけですが、こちらは80年代そのまんま。シルバーの衣装やら簡単な振り付けやらなにやらイントロのシンセの音色まで全部80年代。
そして生バンドによってブーストアップされたギラっギラなハイエナジーディスコチューンが次々と。
『I Heard a Rumour』『Love In the First Degree』『Venus』とか嫌でも盛り上がります。
一方であんま盛り上がらなかったけど個人的な収穫として、ユーロ化以前の楽曲でオールディーズ感もある『Really Saying Something』をやってくれたのは嬉しかったです。


■BJORN AGAIN -billboard JAPAN STAGE
80年代結成の、ABBA本家公認のトリビュート・バンド。
子供のころカーステレオで聴いてたABBAのベスト盤をありありと思い起こす、懐かしい歌とメロディーで郷愁にかられました。


■The 1975 -MARINE STAGE
お目当て&当然ながらベストアクト。
3rdアルバムを中心に1st/2ndからも名曲をしっかりチョイスした完璧なセットリストでした。
特に序盤の、夏を彩る流麗なトロピカルハウス『TOOTIMETOOTIMETOOTIME』からのボーイズバンドのようにキャッチーなホワイトファンク『She's American』、この流れだけでもうチケット代元取れましたね。
そして間違いなく主催側は狙っていたはずですが、オーディエンスの合唱に包まれるソウルミュージック調の『Sincerity is Scary』が夕暮れに実に似合う。晴れてよかった。
感動以外の言葉が見つかりません。
その後も喜怒哀楽様々な表情を見せる多彩な楽曲が続き、ラストの『The Sound』の多幸感はB'z待ちの人々をもしっかり惹き込んだはず。

会場がスタジアムなので見どころは当然演奏だけでなくそのバックにも。
お決まりの巨大なLED+両脇のスクリーンに映し出される映像は曲ごとに緻密な演出がなされており、バンドと一体になってオーディエンスに訴えかけてきます。
こういうのをポップアートって言うのだな。
後ろの人に見えるようアーティストが大きく映し出せれば良いって時代は終わったのですね。

そんな最高のステージでしたが、この日のヴォーカルMatty氏のパフォーマンスは異常な日本の暑さがきっかけなのか単に突発的なメンタル上の問題なのか、ちょっと心配にもなる感じ。
ダンサーと一緒に踊ったかと思えば、唾を吐いたり、大吟醸とポカリを交互に飲んで(これは本当にダメ)足元もフラフラになったり。
かと思えば拳を突き上げて叫ぶような歌唱を見せたり。本能のままかよ。
最後は体内のエナジーを全て放出しきったかのように倒れこんでそのまま暗転。結果としてこれはこれで異常にカッコよかったのですが。

 

■B'z -MARINE STAGE
遂に初B'z。
先のThe 1975がスクリーンに映したメッセージにROCK'N ROLL IS DEADというものがありましたが、その後に超強力な古典的(褒め)ロックショーが会場を熱狂させるのだから笑えます。
1975の音もかなりの迫力でしたが、こちらは出音がデカすぎて初めて耳栓を使用する羽目に。凄いな…。
サポートメンバーが一新されたというのもあってか(各メンバーにバカテクソロパートが与えられたりも)、内容は最新ツアーに沿ったものでヒット曲は少々お預け。
それでもカッコいいし会場が大きく盛り上がるのだから、流石だよなあ。
稲葉氏は喋ると歳相応でしたが、歌っているときのエネルギッシュさはとても50半ばには見えない。
一方のTAK氏の動きはもっさりとしてて 笑、でもテクは相変わらず。

個人的にはヒット曲少なめだったのと、1975で力尽きた状態だったので消化不良。また改めて観たいな。


というわけで、The 1975最高でした。
来年サマソニないけど、ENDRECHERIをまた観れる日は来るのだろうか…。