スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

1月~3月の中古屋おかいもの【Justy-Nasty/cali≠gari/クライベイビー/TWIN APES】

別れの季節ということで寂しい出来事が続く日々です。私自身は来期も変わらぬ環境でやって行けるのが幸い・・・。
ということで久々にまとまった時間ができたので1~3月に買った中古CDのご紹介を。他にもあるのですが、あまり他所に載っていないものを中心にピックアップしました~。

 

Justy-Nasty『SEND NO MORE ROSES』

SEND NO MORE ROSES

SEND NO MORE ROSES

 

1993年にリリースされたJusty-Nastyの7thアルバム。今作は後藤次利がプロデュースを手掛け、秋元やすすも一部作詞を手掛けています。
メジャーデビュー以降の彼らはBOOWYフォロワー的なビート系サウンドを得意としていましたが、今作ではそれをベースにしつつも、ピアノやシンセをふんだんに使った後藤氏の手腕による豪華で聞きやすいアレンジが展開されます。
ラストを飾る王道ビートロック『センシティヴが瞳にしみる』(こういう曲タイトルがまた最高)がまさにその象徴。上品なサウンドメイクと男の哀愁メロディーとの相性が抜群です。これはビートロックとしてもベストチューンだなー。聞き心地はビーイングっぽいかもしれません。
また、ラウンジで流れていそうなファンク『Baby "NAIL"』やジャジーなピアノが弾む『Ramble fish』などは彼らにとって異色作で、まさに氏とのコラボレーションの賜物かと。
従来のファン的には複雑だったようですが、各所にバブルの残り香が感じられる、まさにこの時代ならではの作品という感じで結構気に入りました。

Justy-Nastyコレクション② - YouTube

(↑の動画の1:18:52~が『センシティブ~』。こうして他のアルバム収録曲と一緒に聞くと音の違いがわかりやすいですね)

 

cali≠gari『ハイカラ・殺伐・ハイソ・絶賛 (ニュウver.)』
2011年の配布音源。最近は配布や特典音源が多すぎてライトファン泣かせのバンドになってしまいました。
表題曲は02年リリースアルバム『第7実験室』収録曲のリメイクで、10年の武道館公演にてこれとほぼ近しいものが披露されています。
元々はナンバーガールを想起させるカリガリ流の下北オルタナロックだったのですが、今回はアルバム『10』の流れを汲んだアレンジ。
トランシーなシンセが前面に出ているため、原曲同様に歪んだギター・ベースが結構鳴っているにも関わらず近未来的な印象すら受けますね。
02~03年は石井秀仁(vo)がヴォーカルギターのスタイルだったこともあり、当時のツアーでは既存曲のシンセをギターに置き換えるアレンジを施したりもしていたようなのですが、再結成してそれと逆のことを行ったのが興味深いです。
まあこれはこれで面白いリメイクなのですが、唯一違和感があるのがラストのシャウト。原曲では石井氏渾身のシャウトに痺れるのですが、今回は青さん?が平歌のバックで叫んでいます。これはちょっとがっかり。

 

クライベイビー『23』

23

23

 

ex.Zi:KillのKENとex.東京少年の中村コメタローを中心に結成されたバンドの2ndフルにしてラストアルバム。KENはバンド解散後表舞台から姿を消すことになるため、今作が彼にとっても最後の作品となります。

全員が作詞曲を担い、サウンドプロデュースは主にKENと中村が手がけるスタイル。ヴォーカルのふみは川瀬智子や時折Charaを彷彿とさせるキュートな声質ですね。

はじめて彼らの作品を聴きましたが、これは全然語られていないのが不思議なくらいの名盤ですよ~!

まずオープナーの『フラワー』が早くもハイライト。
アコギで静かに入るも直ぐにバンドサウンドともに大仰なストリングス・ホーンが雪崩れ込み最後には合唱団も加わるという、1曲目にしてクライマックス感を見せるナンバーです。ストリングスの洪水とも言える盛り上がりの中、絶妙なタイミングで切り込んでくるノイズギターにも痺れました。

以降もアルバム全体を通して、ふみの歌声を生かした柔らかいメロディーとストリングスが印象的な楽曲が多いです。

そして佐久間正英プロデュースによる、初期LINDBERGのようにシンプルなガールズロック『Everything』ですっきりと〆る構成も◎です。

そんな中異色なのが、90年代のブラックミュージックをロックバンドで演ってみたような(『FACE』の頃のglobeっぽくもあるな)『MONO』とラテンフレーバーなディスコ『5250』。
前者ではラップのような歌いまわしにも挑戦しており、加えてKENがデュエットというかたちで歌声も披露します。ただし歌唱力はホントにソロやってたのかってぐらい…。初期のJ(LUNA SEA)に近い感じですね。

 


TWIN APES『102 SECRET』

102 SECRET

102 SECRET

 

ex.nuvc:guのJUN(dr)を中心に、ex.D≒SIREの阿希人(gt)、ex.EX-ANSYUKI(gt)・SEIJI(ba)ら豪華メンバーで結成されたバンドの、メジャーでリリースした唯一作。
耽美派V系バンドのビッグネームが集っていますが、メンバー全員がストリート系ファッションに身を包んでおり、V系ブーム退潮期に突入した1999年という時代を象徴していると感じましたね。
ヴォーカリストの杉岡芳樹だけはこれ以前に目立ったバンド経歴がないようですが、吉井和哉と吉川晃司を足して2で割ったようなオペラナルシススティック唱法なので、この人も元々V系界隈にいたのではと想像します。
楽曲の多くはヴォーカルの杉岡によるもので、音楽性は打ち込みを導入したグラムロック+ハードロック。なので各メンバーの前バンドを想起させる部分はなく、正直特に印象に残るプレイも少なめ。
一応メジャーからのリリースですが全体的に当時のインディーズっぽい仕上がりです。
おすすめを挙げるならば、ドラムンベースやスクラッチを交えた妖しいムードからサビでアニソン並みのメロディーへと開ける『Looking for sunrise』。