スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

SUMMER SONIC 2016(TOKYO 2日目)に行ってきました!

SUMMER SONIC 2016、2日目(TOKYO)に行ってきました!!!初サマソニ!!!

前々から行きたいとは思っていたのですが、これまではあと一歩のところで行くまでに至らず。
今年は上半期聴きまくったアルバム『I like it when you sleep~』を携えたThe 1975と、周回遅れでハマっていたSuedeが同日で観られるということで遂に決心した次第です。
サマソニどころか洋楽アーティストを見るのも人生初、ということで洋楽好きの友人を誘い誘われの参加。
会場は東京(千葉 幕張)です。

 

サマソニの会場に着いて
都市型フェス、ということで幕張メッセホール(屋内)とマリンスタジアム(屋外)が舞台です。
夏なのに屋内…ひたちなか海浜公園のあの「ひと夏の楽園」感が恋しい…という気持ちも強かったのですが、冷房ガンガン(でも観客の熱気でそこそこ暑い)の環境に慣れてしまうと外になかなか出られないものです。
でも今回は行かなかったのですが、海沿いのビーチステージや緑に囲まれたSEASIDE VILLAGEなんかもありますし、決して夏感が無いわけではなく。
気になっていたメッセ~マリンスタジアムの移動も距離的にたいしたことなく、その道中の歩道橋では部活帰りの近所の高校生集団と所謂サマソニ民が入り乱れたりする場面もあって面白い。
SONIC ARTと銘打ったペインティングアートの展示コーナーや大道芸の披露なんかがあるのもお祭りっぽくて良いなあ。
そして改めて実感しましたが、参加者もフェスごとにカラーがあるのだなと。
以前ROCK IN JAPANのことをリア充フェスとか書きましたけど、全然大したことなかった。こっちのほうが数段上でしたね。
この日はFLO RIDAがいたからかもですがパリピも結構見かけましたし、単純に都会的でおしゃれな人が多いなあと。

 

では早速

 

ゴールデンボンバー
朝1発目。
Sunflower Beanを見に行こうと思ったのですが、ステージが遠かったので先にこちらの様子見を…と思っていたら全部観てしまいました。
過去、V-ROCK FES・氣志團万博・ROCK IN JAPAN FES等様々なフェスで彼らのステージを見てきましたが、今回はどう出るか…。
いつも通りでした。
初見の観客が多いとみてのことだったのでしょう(実際その通りだった)、とうもろこしソロやV系の振付総ざらい『毒グモ女』などなど本当にいつも通り。
でも『HOT LIMIT』~『Dance My Generation』という浅倉大介つなぎには心躍りましたし、お父さんのくだりには爆笑。
ただやはり『欲望の歌』や『まさし』あたりのヘドバン上等楽曲に関しては、会場のメインを占める所見のオーディエンスが完全に置いてけぼりに。
最新シングル『水商売をやめてくれないか』あたりの、歌で聞かせる曲を持ってきたほうが新しいお客さんを持っていきやすいんじゃないのかな~とも思ったり。

 

RUN RIVER NORTH
時間つぶしにぶらぶらしていたら良い音が聞こえてきたので終盤から。
ヴァイオリンのメンバーも含むオルタナ・フォーク・ロックバンドとのこと。
フェイバリットバンドにArcade FireやBon Iverを挙げていましたが、たしかに牧歌的・トラッド的なフレーズを含む、雄大な自然を感じさせる力強いサウンドでした。

 


AviciiやMajor Lazorなど既に有名DJの楽曲へのヴォーカル参加で知名度を上げている女性アーティスト。
オーディエンスの熱気がすさまじく、待ちわびてた感満載でステージがスタート。
本人も嬉しかったのか、歌いながら何度も観客のもとへ降りてくる。
んで、手を伸ばしたら・・・私の手をがっちりと!!!!!シェイクハンド!!!!!!
握手会とかも行ったことがなくアーティストと触れ合うのは初めての経験だったので、もう狂喜乱舞する他なかったですね。
興奮は冷めやらず、そのあとに披露された『Final Song』は、音源だとそこそこだったのですが、あのフロアのマジックによってこの夏最高のアンセムと化しました。
さて、内容をもう少し述べると・・・
意外にもギター+ドラム+キーボードというバンド編成。ネットで少し楽曲を予習していったのですが、当たり前ですが音源に比べリズム面での印象が全然違いましたね。
また、後日コムアイ(水曜日のカンパネラ)とのツーショットがTwitterに上がっていましたが、彼女と似たような不思議な動きをしながら歌う人でした。
そして細い身体からは考えられないようなパワフル・ハスキーでキュートな歌声に感嘆。
ラストはかの『Lean On』。パリピっぽい女の子が感激のあまり泣いていました。

 

METAFIVE

やはり一度は高橋幸宏を生で見ておきたいし、やはり一度は小山田圭吾を生で見ておきたいし、やはり一度はテイ・トウワを生で・・・(以下全員)といったミーハーなノリで観に行きました。
フロアは超満員。YMOのTシャツを着たおじさま方やコーネリアス流れのアラフォー女性も多かったのですが、若い人も多かったですね。
しかしなんてスタイリッシュなステージだこと。
端正に磨き上げられた未来派ダンスグルーヴには否応なしに身体が動きますし、映像もネオTOKYOというか文化庁メディア芸術祭を見ている気分になりました。
そしてそうしたステージをまとめ上げるのが、LEO今井のそのダンディーすぎる歌声。生でもあんな声なのかと。
小山田ヴォーカル曲や幸宏ヴォーカル曲もあるのですが、もう全部彼が歌うべきなんじゃないかと。
ラストは水原佑果(水原希子の妹)を迎えて、TOWA TEI『LUV PANDEMIC』。リズムをとるしぐさ1つとってもキュート。

 

マリンスタジアムへ移動
放水ガール
こういう企画があるのもサマソニならでは、なのでしょう。
マリンスタジアム周辺で灼熱に打ちひしがれるサマソニ民を、ゴテゴテのデコトラに乗った女の子たちが両サイドからホースで水をぶっぱなしてくれます。
今年は柳いろはちゃん(『深夜喫茶スジガネーゼ』でのナイスアシストぶりが好印象)と、言わずと知れた岸明日香ちゃんの2人。
まずは柳いろはちゃんに笑顔で水をかけられる。ああ涼しい・・・。
そして走り去ろうとするトラックを必死で追いかけ、岸明日香ちゃんの水着姿も目に焼き付けましたが、なんだあのおっぱい、どうかしてるんじゃないか(錯乱)。

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THE YELLOW MONKEY
本当はKINGを見に行く予定だったのですが、大阪のセトリが凄かったと聞きこちらへ。
岸明日香のおっぱいを追いかけていたせいで数分遅れでスタジアムへ入場。
いきなり由紀さおりを呼び込んでの『夜明けのスキャット』には面喰いましたが(NHK歌謡ショーみたい)、上品にお辞儀をしゆっくりとステージを後にするのを待ちきれんとばかりに間髪いれず『BURN』のイントロが鳴りはじめ(シュールな光景)、以降はほぼ全てヒット曲のオンパレード。全部歌える。
しかしなんという、この圧倒的な存在感。
そもそも吉井和哉が表舞台でずーっと活躍しており、復活後何本も大きなライブを経ているというのもあるのでしょうが、それでも復活して数か月であんなスタジアムクラスのグルーヴが出せるものなのか。
また、私は去年氣志團万博でヒーセ+吉井和哉という組み合わせを観ているのですが、それとも全く違う感触で、これが「THE YELLOW MONKEY」なのでしょうね。
あと遠目だったからかもしれませんが、吉井和哉の髪型がアンジャッシュの渡部っぽかったです。

 

サカナクション
最終決戦に備え序盤のみ。いきなり『ミュージック』~『アルクアラウンド』~『Aoi』という爆アガりな流れ。
音源ではそのテクノサウンドばかりに耳がいっていましたが、結構バンドサウンドもゴツいのな、という発見が。

 

~再びメッセへ
夕暮れの景色。海風も相まって心地いい。
メッセへの道中では、ちょうどRAINBOW STAGEで行われていた和田アキ子のステージの音漏れが聞こえてきました。
あの鐘を鳴らすのはあなた』が身に染みる・・・。

 

Suede
お目当てその1。
UKロックの王道的なサウンド(ギターフレーズは独創的)にナルシズム前回のヴォーカルがのっかるスタイルです。
ヴィジュアル系でキモいヴォーカルに慣れ、甘美な世界観に陶酔していた身としては、OASISよりBlurよりSuedeがハマるのですね。
決して満員御礼とは言えない集客ながらも、オーディエンスの熱気は凄まじいものがありました。
(「RADIOHEADの前をサカナじゃなくてSuedeにしろ」って言ってる人をちょいちょい見かけましたが、この埋まり具合を見てくれ)
ライヴは再結成後の楽曲と過去の名曲を織り交ぜた構成。
『Trash』『Animal Nitrate』『The Drowners』『So Young』…といったヒット曲連発に痺れまくりました。
すぐ近くに血眼になりながら盛り上がってる人がいてちょっと不気味でしたが、気持ちは私も同じで。
ただ大阪では『The Wild Ones』『By the sea』という名バラードをやってたみたいで、そっちのほうが良かったなあ。
また再結成後はアルバム自体は良作なのだけど楽曲単体のパワーはかつてに及ばず、といった印象を持っていまして、ライブでも上記過去ナンバーを前にすると霞んでしまうというのが正直なところです。
しかし鉄壁のバンド演奏に加え、汗まみれでの全力のステージングや何度もステージを降りファンと触れ合うブレットの姿を見たら、感動するほかないじゃないか。
ラストは『Beautiful Ones』を皆で大合唱し大満足。

 

The 1975
お目当てその2。
レディヘを蹴ってThe 1975。あの『Creep』を蹴ってのThe 1975・・・。でも、それに十分値する、良いライブでした。
照明や映像など演出面になかなか凝っていて、それだけでなくステージでタバコを吸う仕草だったり、いちいち魅せ方のうまいバンドだなあと。
また、音源に関してはエレポップ・ファンク・UKロック等の要素が絶妙な塩梅で配分され…という印象でしたが、実際にライヴを見て感じたのは全く別。
なんかONE DIRECTIONっぽい。
音源ではあまり意識していなかったのですが、シンガロングパートが結構多いのですよね。
んで周りを見渡してみると、いかにもその辺のボーイズバンドとかハイスクールミュージカルあたりのカルチャーを好きそうな(笑)帰国子女っぽい女の子の多いこと。外国人女子の姿も目立ちます。
1st収録のヒット曲や2ndにして名盤『I like it when you sleep~』の楽曲連打という、もう踊るしかないセトリ。カッティングギターが心地良い。
インタールード的なシューゲイザーナンバーとかまで演ってくれたのですが、よりによって大好きな『THIS MUST BE MY DREAM』をやらなかったのが納得いかない(泣)。サックスのサポートメンバーもいたのになあ。
「We'll be back soon!!」とか言ってたのでそのときまでお預けってことなのでしょうか。

 

~帰路
The 1975のステージが終わったのは21:40頃。既にレディヘは終わっており、翌日は仕事だし、でだらだらせず帰るしかない状況。
ひたちなかや木更津の万博と違い、サクッと帰れるのは良いですね。
しかし海浜幕張を出発後、すぐにディズニーランド帰りの集団が乗ってきたりして、サマソニ民は散りぢりに。
嗚呼あっというまにサマソニは記憶の彼方へ・・・。

他と比べ余韻に浸れる時間が短い、それもまた都市型フェスならでは、なのかもしれません。

ではまた来年!(既に行く気)