年間ベストトラック2015
なんとか2015年中に間に合った!年間ベストトラック2015です。
ちなみに漏れた曲はこちら↓
書くのは大変ですけど、考えてるときは本当に楽しい!
では、今年は30曲です!!!
30.GYZE『Black Bride』
たまには違うジャンルをと手に取ったのがこれ(彼らもV系だった過去があるようですが)。
3人組メロデスバンド。この手のジャンルを聴くのがほぼ初だったので、1曲目の出だしからそのバカみたいな速さに笑っちゃいました。ほぼ全曲この勢い。『Winter Breath』なんてこの時期に良さそうなタイトルの曲もありますが、それすらも同様。
基本的にデスボイスでの絶叫がメインで歌メロは無きに等しいですが、泣きまくりのバカテクギターが歌メロの代わりみたいなもんです。
屍忌蛇も大絶賛。
29.Chris Brown『Back to sleep』
しこたまエロいR&Bも好きなんです。その割に詳しくないですが。
クリスの声そのものがものすごくエロいのですが、その声で「Fuck you back to sleep girl, rock you~」と歌ったらもう…
28.Skyler Spence『Affairs』
所謂Vaporwaveシーンから出てきた一人ユニットの初のフルアルバムから。当時の作品は今もフリーで聴けるはず。
リバーヴのかかったキラキラしたイントロやヴォーカルワークがたまらないのですが、Vaporwaveを通過したからこその音なんでしょうね。MV見ながら聴くともっと良い。
アルバムは終始淡々とした雰囲気でしたが、初期吉川晃司が歌ってそうな『FALL HARDER』なんかも良かったです。
27.新川忠『アイリス』
霧のかかったような幻想的な世界観のシンセポップ。
26.Especia『Security Lucy』
- アーティスト: Especia,若旦那,冨永悠香,mirco,UKO,LUVRAW,Schtein&Longer,Rillsoul,マセラティ渚
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2015/02/18
- メディア: CD
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賛否両論な旦那の曲も思いの外良いと思いましたが、やっぱり好きなのはいつものSchtein&Longerプロデュースによるブラコン。弾けるリズムに弾ける歌声。
25.三戸なつめ『8ビットボーイ』
前髪切りすぎちゃった子の2ndシングル。中田ヤスタカプロデュース。
彼が手掛けた中ではトップクラスで歌に向いていない声質な気がするのですが、それすら気にならないほどの力尽くのキャッチーさに参ってしまいました(勢いあったころのぱみゅぱみゅ諸作っぽい)。
この曲が主題歌だった映画『ピクセル』もバカバカしくて良かった。
24.Plastic Tree『剥製』
年末リリースアルバムの表題曲。
エレクトロラウドロックな『スラッシングパンプキンデスマーチ』にも驚かされましたが、現時点でよく聴いているのはこっち。
竜太朗詞曲で、寂しそうにぼそぼそと歌われるスローナンバー。プラの真骨頂ですね。
終盤、轟音のバックで聞こえる語り(聞き取れない)が残す余韻にも胸が締め付けられる。
23.STEREO JAPAN『Electron』
STEREO JAPAN - Electron (Official Video) - YouTube
混沌としていくアイドルシーン。
もはやどんな「アイドル×○○(←ジャンル名)」が出てきても驚きませんし、ましてやEDMなんて想定の範囲内でした。なのに抗えない。リピートしてしまう。
バキバキの電子音の洪水とイノセントな歌声の組み合わせに、初めてPerfumeを聴いたときの感覚に近いものを感じたからかもしれません。
22.New Order『People on the high line feat.Elly Jackson』
重要メンバーが欠けたままとはいえ、全体的にはNew Order総集編といった感触だった彼らの約10年ぶりのオリジナル作。
中でもこの曲は『Technique』の頃っぽいディスコ。
華やかな女性コーラスだけでなく昔のハウスのようなトロピカルなキーボードまで入ってきて、なんだか陽気になってしまう曲です。
21.野佐伶奈とブルーヴァレンタインズ『ロックンロールドライブ』
野佐怜奈とブルーヴァレンタインズ1stアルバム『Lady or Girl?』(試聴版) - YouTube
以前高浪敬太郎プロデュースでデビュー経験もある女性シンガーが新たに結成したバンドの1stから
昭和GS風の軽快なロックンロールですが、なによりそのエロすぎる声にやられてしまいました。ジャケにもエロスがむんむん。
20.T.M.Revolution『Thread of fate(reboot)』
T.M.Revolution - Thread of Fate (Live Ver.) - Vìdeo Dailymotion
ラウドなバンドサウンドが飽和状態になり演ってる側にも飽きが出てきたという中、西川くんはDirty Loopsに相当触発されたようで。
バカテクなフュージョン×ラウド×アニソンという、これまでと違うベクトルでゴツい音になっています。
19.上坂すみれ『来たれ!暁の同志』
そもそもアニメは一切見ませんし、ましてや声優なんて悠木碧さん以外全く興味がなかったのですが、Twitterに流れてきたこの画像を一目見てやられてしまいました。
イベント後にスタッフさん方から真礼さんとともにお誕生日のお祝いをしていただきました!ありがとうございますヾ(*´∀`*)ノなんだか姉妹気分です! pic.twitter.com/MQw6pVCJIk
— 上坂すみれ (@Uesakasumire) 2015, 12月 24
上坂さんはアニソン歌手にありがちな「私歌うまいでしょ」的な力んだ歌唱や萌え声ではないのがいいですね。
(内田さんも聴きましたけど、そちらは前述のいかにもな作風だったので、私にはまだちょっと…)
この曲は本人のルーツでもあるというSUPER EUROBEATシリーズへのオマージュということでトラックはまんまそれなのですが、彼女が歌うとヤンキー臭が一切なくなりアニソンっぽく聴こえるから流石。
18.tofubeats『Two Many Girls feat.KREVA』
KREVAのあの鼻にかかった甘い歌声で歌われるフック部分「Two Many Girls~」の歌い方だけでもう名曲確定(声フェチ)。
細かく言うと、Girlsの「ガ(正確にはガとグが混ざったような発音。)」の部分が最高です。
もちろん曲自体もよくて、キーボードが跳ねるかわいらしいトラックや「飛び込んでくるまるでFREE Wi-Fi」なんていういかにもtofubeatsっぽいリリックも好きだな。
17.さよならポニーテール『夏の魔法 feat. 曽我部恵一+ザ・なつやすみバンド』
ネオ渋谷系的なお洒落でかわいらしい楽曲を得意とするプロジェクトですが、アルバムでも異色だったのが曾我部恵一を迎えたこの曲。
男女二人の温かい歌声にくるまれるような、落ち着いた大人のポップス。
16.Flower『Clover』
[HD]Flower - Clover [クローバー] Live Short Ver Eng Sub - YouTube
シングル『Blue Sky Blue』のカップリング。
ヴォーカル鷲尾怜菜の切なく透明感のある歌声を生かし、徐々に上品な作風にシフトしつつある彼女ら。
「ザイルTRIBE=マイルドヤンキーが聴くもの」と定義づけられていますが、変な話彼女らに関しては名門お嬢様女子高の子が聴いても全く違和感ありません。
この曲は王道のセツナミドルバラードなのですが、いかにも少女漫画的な世界観の歌詞がずるい。
特にサビの「制服も明日からは夏服になるの なんだかドキドキする」というフレーズの、シンプルながら殺傷力たるや!
「神様お願い 笑顔にしてください」なんてのもこの歌声で歌われたらスッと入ってきます。
彩り豊かな名作アルバム『花時計』も併せて是非。
15.D'ERLANGER『SWEET EMOTION』
Spectacular Nite -狂おしい夜について-(通常盤)
- アーティスト: D'ERLANGER
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2015/04/22
- メディア: CD
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『Spectacular Nite -狂おしい夜について-』収録曲。まずアルバムタイトルが最高か。
前作『Sixx』がもう全然引っかからなくてがっかりしましたが、再録3曲があるとはいえ今作で大復活&安心。
中身はアルバムタイトルほどお耽美お耽美してなくて、この曲に至ってはむしろCRAZEっぽさもあるビートパンク。ドラムのやかましさが彼ららしい。
性急に畳みかけるサビのカッコよさは彼ら全楽曲中トップクラスかも。ルナフェスで聞けなかったのはちょっと残念。
14.Miami Horror『American Dream』
Miami Horror - All Possible Futures - 2015 (FULL ALBUM) - YouTube
いかにも2015年の海外インディーっぽいキラキラしたエレポップサウンドと、それに乗る清涼感あるコーラス。この系統のバンドにしてはやけにキャッチーなのが特徴です。
活動拠点がLAだからか、なんとなくサンタモニカビーチあたりの光景が思い浮かびます。
夏のドライブのお供に。
13.indigo la end『悲しくなる前に』
indigo la End「悲しくなる前に」 - YouTube
ゲスの極み乙女。でも活躍する川谷絵音率いる正統派の歌モノギターロックバンド…ときいていたので正直もっとなよなよしてるかと思いきや、意外にも良くて。
ビートが強めの切ないアップテンポ。
このバンドの好きなところはヴォーカルのコーラスワークとディストーションに頼らない透明感あるギターフレーズ。
良いけどちょっと捻りすぎ感もあるゲスよりも、こちら推し。今年一番ハマったバンドかも。
12.BAROQUE『DREAMSCAPE』
結局怜圭コンビになってしまい名義も大文字になった彼らの新作から。
やけに売れ線だった前作の面影が1ミリもない音楽性で、最初からこれやってくれよ!と思ってしまいますが。
ダンサンブルなグルーヴの上をテケテケディレイギター(90'sV系にありがち)が鳴り響く。もうこのギターフレーズだけで飯何杯も食えます。
バンド創始者抜きの二人でこの名を名乗ることへの賛否があるようですが、私はこのポジティブな煌めきに満ちた音からBAROQUEらしさをしっかりと感じました。
11.北園みなみ『冬を数えて』
テンポチェンジとかもあるのですが、基本的にはいつも通りの洒落たAOR。前ミニ作『lumiere』収録曲より音数が抑えられ、そのぶん各楽器の音にじっくり耳を傾けれらます。
特に0:11あたりに流れるシンセフレーズやアコギのバックでうっすらと聞こえるビブラフォンが素敵。
10.cali≠gari『セックスと嘘』
改めて収録アルバム『12』は傑作でした。
『颯爽たる未来圏』とどちらを選ぼうか迷いましたが、桜井青作の80's洋楽オマージュ満載なディスコ調のこちらを。
GOATBED新作が全然引っかからなかったのですが、代わりにまさか青さんからこんな曲が出てくるとは。
09.INORAN『Awaking in myself』
INORAN / 「Beautiful Now」MV&10thアルバム「BEAUTIFUL NOW」全曲ダイジェスト - YouTube
10thアルバム『BEAUTIFUL NOW』より。ここ数作同様90'sオルタナ寄りの作風ですが、それもだいぶ板についた感じ。
他メンバーのソロがすっかり新鮮味の感じられない頑固な作風になってしまっており本体バンドも含め先行きが不安なのですが、唯一彼に関しては積極的な課外活動もあってか感覚は若いままなようで、それが作品にも良い方向に表れていました。
その最たるものが韓国アイドルグループBTOBのメンバーを迎えた『WALK THIS WAY』的なミクスチャー『2LIME S』なのですが、それ以上に気に入ったのがこの曲。
爽快ながらもドラムの手数が多めの骨太なアップテンポで、何よりシンプルなサビでのキャッチーなギターフレーズが良いです。なんかEDMに近いつくりだなと。
このフレッシュな感覚を本体バンドに持ち帰ってくれるといいなと思うのですが…。
08.Hurts『Wish』
Hurts - Wish (Official Video) - YouTube
耽美派エレポップ2人組ユニットの3rdから。
Calvin Harisにフィーチャーされるなど遂にEDMシーンに足を踏み入れてしまったかと思いきや、本体ではそんなメインストリームの動きなど何のその。
ただ以前はもう少し根暗な作風でしたが、今作はいくらかポップに開けた曲の割合も増えており、なんか森岡賢みたいになっていました。
今回選んだのはファルセットの美しいピアノバラード。アルバムでもひときわ耳を引きました。
07.清竜人25『Mr.PLAY BOY..』
ツイストダンスを取り入れたハーレムMVが印象的なパーティーチューン。アルバムではキュートなアイドルポップ『逢いたいYO~♪』も好きでしたが、この曲は彼らにしかできないでしょう。
特にAメロの言葉ののせ方が天才的。本人も特に気に入っているようですが、彼が手がけた楽曲の中でもトップクラスに好きです。
MVも最高(特に冒頭のダンス)。
06.水曜日のカンパネラ『メデューサ』
あんまり今まで食指が動かなかったのですが、ミーハーなので流行りに乗じて手を出してみました。
『桃太郎』みたいなヘンテコアッパーチューンが並ぶのかと思いきや、上品なダンスミュージックが並ぶシックな作品で今の自分の好みにぴったりハマってしまいました。
全曲好きなのですが、この曲でのセンチメンタルなメロディーと落ち着いたハウスサウンド(ウィッチハウスにあたるのだそう)の組み合わせが特にお気に入りです。意味ありげで無さげな歌詞もなぜか切なく響く。
05.Mew『Witness』
北欧の美しい景色を想起させるスローナンバー、というイメージを大きく裏切った4thアルバムから。
もはやスタジアムバンドのように躍動感のあるアップナンバーでアルバムを象徴する1曲ですが、サビでの雄大なコーラスを聴くと何故かMewっぽいと思える不思議。
そして低音ヴォーカルがメインのABメロはなんかLillies and Remainsのよう。
04.Sugar's Campagne『Big Wave』
二人のトラックメイカーSeihoとAvec Avecによるユニット。どちらかというと後者の色が強い気がします。
ネットレーベル出身というと身構えてしまいがちですが、小賢しいことを考えずに80'sフレーバーなポップスとして楽しく聴けます。
この曲はしっとりとしたブラコン。特に煌びやかなBメロが好きですね。
ちょっとアシッドな音使いの『香港生活』もこれと同じくらい聴きました。
03.L'Arc~en~Ciel『Wings Flap』
- アーティスト: L’Arc~en~Ciel,ハイド,Yasuaki Maejima
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2015/12/23
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お主もラルよのう…ということで、年末滑り込みながらこの位置。正直バンドとしてまともな状態じゃないのにこんな凄い曲を出してくるなんて化け物ですよ。
初期に通じる憂いを帯びたメロディーも印象的ですが、EDMなシンセを大胆に取り入れつつ上品にまとめあげられたアレンジに唸らされます。
同じhyde×kenコンビの『CHASE』と比べると上モノの完成度が一回り以上違って聞こえます。
どうしてアー写だけでなくセンスまでもがこんなにフレッシュなのか、本当に謎。
HYDEがVAMPSで国内外のフェスに出て若いアーティストと共演してる影響なんですかね…。
02.Passion Pit『Where The Sky Hangs』
Passion Pit - Where the Sky Hangs - YouTube
胸キュン(死語)シンセポップバンドの新作の3曲目。
R&B調の切ないメロディー・コーラスがノスタルジックに響くミドルナンバー。こういうのに弱いんです。
アルバムとしては、前作『Gossamer』がこの手のナンバーを後半次々畳み掛けてくる凄まじい名盤だったのに対し、序盤の勢いこそ前作越えを感じさせましたがこの3曲目がピークといった感じで…。
01.THE NOVEMBERS『きれいな海へ』
土屋昌己プロデュースによるミニ作より。クリーントーンギターを中心に据えたミドルナンバーがメインの、これまでの彼らの作品で一番好きな作品でした。
Vo.小林祐介は80年代ニューウェイブ勢に加えラルク好きをも公言していますが、なんかどんどん初期ラルクに近づいて行っている気がするなあ。Dipのトリビュートにも参加していましたがトランスレコード勢の匂いもしますね。
この曲はThe CureやThe Smithsを意識したとのことで、ネオアコっぽさもある16ビート。
可憐なメロディーを揺蕩う陶酔するヴォーカル。こんな曲を求めていたんだ!ということでこれが1位でした。
長い文にお付き合いいただきありがとうございました。
本当はSuGやノクブラとかもいれたかったんですけどね。
ちなみに曲タイトルのインパクト大賞はジャニーズWESTの『ズンドコパラダイス』です。
ではよいお年を。