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スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

町あかり『町あかり全曲集 その1』レビュー

アイドル

 

町あかり全曲集 その1

町あかり全曲集 その1

 

 平成生まれ80年代アイドル志向の女性シンガーソングライターのインディーズ作。
本作は今でこそフツーにAmazonで買えるようになりましたけど、発売当時は通販でしか買えませんでした。クレジットにご両親の名があるなどその家内制手工業ぶりにほっこりさせられます。

彼女を知ったのはテレビ朝日musicるTV』。氣志團翔やんヒャダインがMCを務める「もしかしたら売れるかもしれないメジャーデビューしてないアーティストが見れる店」というコーナーで紹介されていました。
二人が大いに気に入り何度もピックアップされたことで、『もぐらたたきのような人』が頭から離れなくなり購入に至るという。
番組主催ライブにも行きライブも見ましたよ。大トリだった彼女のステージは小道具も使ったキュートさとシュールさが絶妙に入り混じる実に楽しいものでした。

さて作品本編は、ポンチャックじみたチープな打ち込みで彩られる妙に頭から離れない80年代テクノ歌謡テイストの楽曲が目白押し。
基本どの曲も2010年代に作られたとはとても思えない、Aメロとサビのみのシンプルな作りですが、それがまた楽曲の中毒性を高めています。
『コテンパン』『ひょん! 』あたりは一度聴いたら忘れられないインパクトですし、前述の『もぐらたたきのような人』も意味わかんないのについ鼻歌してしまうんだよなあ。
歌のお姉さんのような大人びて端正な歌声もまた独特のシュールさに拍車をかけています。
また結構芸が凝っていて、『電車はロマンティック』では駅の発車メロディーが効果的に挿入されますし、「アカリチャン」名義での『ほら、やっぱり』では“ああいう”歌唱もこなす。『堂々めぐり』では「町あかを」とのデュエットも。これは自身の声のキーを低くいじりまくったってことでいいのかな。。。

他に似たようなことをやっているアーティストが一切思い当たらない、絶妙な立ち位置だと思います。
強いて言えばそれこそ氣志團かなあとも思いましたが彼らほど自覚的でもないという。
J-POPど真ん中でもなければ変なサブカル臭もないですし小難しいこともやっていないので、そういう派手な界隈に飽きた人に是非。

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