スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

3月の中古屋おかいもの

すっかり更新が遅れてしまっていました。

出会いと別れの季節でしたからさすがにCDばっかり買っているわけにいかない…ということでこの月の中古は2枚だけです!。

 

河村隆一『Sora』

 

Sora

Sora

 

 エイベックス移籍後にリリースされた9枚目のアルバム。葉山拓亮や足立祐二(DEAD END)といったいつものバンドメンバーに加え、作曲に押尾コータロー(もちろんギターでも)やcorin.も参加。
2007年頃から(特にバラード)が妙に老成しているというかもっと酷い言い方をすればオジサンくさい作風になっていたのですが、ここで心機一転。再び開けた作風に。
それは壮大なオープナー『大空の記憶』やシングル『Brilliant Stars』のポップさによく表れており、バラードシングル『抱きしめて』も良い意味で売れ線なバラードだと感じます。
スタイリッシュな打ち込みにサックスが絡むファンキーな『薔薇とプリンシパル』が新境地かつハイライト。ストリングスとフルートをフィーチャーした『光のカゴ』はTourbillonのポップサイドを思わせる優雅さでこれも新しい。
歌詞の世界観に関してもここ数作のアルバムは年上女性との大人の恋だったと思うのですが、今回は(曲によっては)恋愛対象が少し若い子のような気がします 笑。大人のナルシストを感じさせる歌詞フレーズや曲タイトルもいちいちカッコいいんだよなあ。
終盤がダレるのが惜しいですが、ソロの代表作の一つといっても過言でない出来。
彼がソロ活動を始めてもうすぐ20年が経とうとする中、未だにSLAVE内では「河村隆一」が忌避されている印象がありますよね。
「いい加減もう食わず嫌いせず…」と思ってしまうのですが、それだけ当時のSLAVEは複雑な思いをしたということなのでしょう。私も単に芸能人だと思ってましたし。
『Love』や『深愛』のようなお花畑感は皆無なのでその辺の印象で毛嫌いしていた人にこそ聴いてほしい作品です。

Heartsdales『SUGARSHINE』

 

Sugar Shine(CCCD)

Sugar Shine(CCCD)

 

 ASAYAN出身でRhythm Zoneレーベル所属の姉妹ラッパーの2作目。トラックメイカー・リミキサーに今井大介、VERBAL、DJ Deckstream、DJ FUMIYAが参加。
無理矢理V系界隈に絡めるなら、TMレボレボHOT LIMIT』のリメイク版でラップをしている人達と言えばいいでしょうか。V系のレビューの多い弊ブログですが、田舎育ちなのでこういうエイベックス系も結構好きなのですよ。
さて18曲入りの本作、特に捨て曲はないのですが、冒頭1~2曲目の流れが超キラーチューン続きでとにかくアガります。どちらもミドルテンポなのに。
1曲目『BODY ROCK』は曲構成が完璧すぎます。トラックも超おしゃれ。
続く2曲目『CANDY POP』はSOUL'd OUTをフィーチャーし、4人のラップの掛け合いが楽しいパーティーチューン。ちょっと切なさもある。なぜか初期のニコ動でハルヒのMADに使用されていたのでそれで知ったという方もいるかもですね。ディスコっぽさもあるキラキラしたトラックはいかにもSOUL'd OUT製といった感じ。
他にも英詞のコーラスパートが洋楽にしか聴こえないR&B『Thru With You』やDOUBLE楽曲の主客逆転ver.『Should Have What!?feat.DOUBLE』の上品さに惹かれました。