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スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

2014年ベストUSED CD  3

中古屋収集物

 2014年ベストUSED CD 2 - スピード感(仮)に続きます!

 

3.崎谷健次郎『ただ一度だけの永遠』

ただ一度だけの永遠

ただ一度だけの永遠

 

 斉藤由貴への楽曲提供などでも知られるシンガーソングライターの4th。槇原敬之のようなソフトな歌声です。
1st『DIFFERENCE』はシティーポップで3rd『KISS OF LIFE』ではハウスに接近した彼ですが、今作は洗練されたポップス。J-POPというより、大人が嗜むポップスです。熟練の名プレイヤーとロイヤルフィルハーモニーオーケストラを従え、ロンドンでレコーディングされた1枚。
捨て曲なしの名盤ですが、ニュー・ジャック・スウィングなトラックに"Debussy Piano"とクレジットされる三柴理のピアノと前述の豪華なストリングスをフィーチャーした『In my rainy garden』が出色の出来。
また元々バラードが得意な人だけに、今回もタイトル曲『ただ一度だけの永遠』や『Because of Love』といったバラードが絶品でした。

 

2.TAKUYA『THE WIDE WILD WORLD』

THE WIDE WILD WORLD

THE WIDE WILD WORLD

 

 JUDY AND MARYの高評価に反し、バンドの頭脳でありながら今一つ顧みられないギタリストTAKUYAのソロ。
ROBO+Sを含めて彼のソロワークスをあらかた聴きましたが、最も才気ほとばしる作品がこれ。ホッピー神山との共同プロデュース作。JAM解散後初のアルバムだけあって、かなりの力の入れようが感じられます。演奏陣も豪華。
シングルの『i love you』『HOTARU』はアコースティック+和楽器によるサウンドに優しいメロディーを乗せた名曲。
『SUPER LOVER』や『アヴォガド』はポップでパンキッシュな曲調+縦横無尽に鳴る変態ギターという、ザ・TAKUYAな作風です。
一方でクールな打ち込みを導入した『日々の泡』や淡々とピアノのリフレインが鳴り響く『北京飯店』では実験性も見せる。
つまりTAKUYAがプロデュースしたJAMのラストアルバム『WARP』の延長線上として聴ける1枚ではないでしょうか。JAMファンは今からでも是非!

 

1.OPCELL『OPCELL』

OPCELL

OPCELL

 

 

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70年代末からニューミュージックシーンで活躍していたシンガーソングライター山本寛太郎ことKEN蘭宮を中心に元GRASS VALLEYの本田恭之とエンジニアの井上剛が参加したプロジェクトの唯一のアルバム。95年リリース。ギターに今剛と元GRASS VALLEYの西田信哉が参加。

いかにもなジャケットの時点でピンとくる方もいるかもですが、音もそれに違わないリゾート志向のポップス*1
(帯のキャッチコピーは「現在進行形のノスタルジィ」!)
ノスタルジックな愁いを帯びたメロディーに絡むダンディーな低音ヴォーカルも魅力的ですが、それ以上に素晴らしいのが本田のシンセサウンド。発売から20年経っても一切古びない、絹のように柔らかく上品な音色です(雑な例え)。
特に1曲目『光からのトラベル』・3曲目『ここに在る未来へ』のようなドリーミーなシンセに包まれたバラードがたまらない。
個人的に実生活でいろいろ辛い時期に毎晩聴いていた作品なので、今でも聴くたびに感傷的な気分に浸れます 笑。

 

・2014年に購入した珍品

私はよく某B○○K○○Fオンラインを利用するのですが、1500円以上で送料無料ということで12~300円ぐらいのときは108円の商品を何個かカートに入れてなんとか差額を埋め合わせることが多くあります。
108円ということでタイトルと収録内容を軽く見るだけでカートに入れてしまうのですが、そんな流れで出会ってしまった二点の珍品を紹介します。

Various Artists『殿トラ』

殿トラ

殿トラ

 

 男性ボーカルトランスを21曲収録したコンピ。詳細を知らず『マツケンパラパラ』が収録されているということで購入したのですが、原曲ではなくDJによるトランスリミックス曲のNON-STOP MIX盤でした。まあ収録曲数の時点で気づけよという話ですが。

タイトル・ジャケットに加え関ヶ原の戦いをベースにした舞台設定まで全て斜め上過ぎてよくわからないのですが、殿ギャル・武士ギャル・忍者ギャル・大奥ギャル・落武者ギャル・舞妓ギャルの6人による「戦国ギャル」が今作のマスコットになっています。武士ギャルみぽちゃんがピート・バーンズっぽい。

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しかも初回盤だったので戦国ギャルのポスターがついてきました(やったー)。

トラパラ*2代表曲の応酬の中で、『RUN TO YOU(DJ OZMAのアレの原曲』)やらジェームズブラント『You're Beautiful』なんかも混じってるのが面白かったです。
ROLL DAYSの『好きだよ ずっと好きでした』も不思議な選曲だと思ってたのですが、どうやらこういう界隈の定番になっているみたいです。

そして林田健二(!)作詞作曲による、トランスサウンドに乗せて数多の飲み会コールが次々展開される東京コールプロジェクト『愛の東京コール』は曲そのものが凄いですね。クールジャパンの極北。

 

諸星和己『俺らなんにもねー』

俺らなんにもね~

俺らなんにもね~

 

 元光GENJI諸星和己の独立後6枚目のシングル。

日本の歌謡界にラップを持ち込んだ名曲、吉幾三『俺ら東京さ行くだ』を下敷きにした楽曲ということで気になって買いました。
原曲が田舎を出て東京へ行きたい人の歌だったわけですが、こちらは都会で底辺生活を送る人の歌になっています。「仕事がねえ、収入ねえ、髪もねえ~」といった感じで、サビは「俺らこんな都市いやだ~俺らこんな暮らしいやだ~」と。
ただ吉幾三が実体験だったのに対し、彼の場合は底辺どころか固定ファンもいて(かつてほどではないにせよ)表舞台でも活躍していますから、なぜ彼がこういう歌詞を歌うのか、そこがちょっと引っかかりました。
カップリングは同曲の英語&アレンジ違いver.の『I a'int got』。こっちは面白いです。
というのも英詞ラップがこの世代の歌手が無理してやるラップではなく、カニエとか今風の発音・スタイルだということ。
独特の味わいがあってつい聴いてしまいます。

 

ということで2014年ネタはこれで終わりです!ありがとうございました。

*1:シティーポップではないのかという突っ込みもありそうですが…。そもそも概念も曖昧なのですが、私はシティーポップをAORやファンクを土台にし80’s都会的な風景を連想させるものだと解釈しています。
一方彼らのサウンドからは黒いグルーヴからの影響や80's志向といったものがあまり感じられないのですよね。ニューミュージックの延長に近いというか。

*2:トランスで踊るパラパラのことのようです