スピード感(仮)

自分の好きな音楽、中古屋で収穫したCD等についてつらつら語ります

氣志團万博2016(2日目)に行ってきました!

いまさらの感想になりますが、恒例の氣志團万博に行ってきました!
フェス形式になった2012年から、ほぼ毎年の参加です。
今年は念願の両日SOLD OUT、ということで非常に嬉しいのですが、むしろなぜ今までソウルドアウトしなかったのかと。
主催の翔やんもインタビューで語ってましたが、「出演バンドが毎年ある程度固定で、且つ同じ系統が集まってた方が安心」と考える人のほうが多い、ということなのでしょう。


私の参加した2日目は「不良」をテーマに集められたと思わしき面子。
同日に台場で行われるUltra JAPANに背を向け、袖ヶ浦海浜公園へ…。

 

…天気は曇天でした。せっかくの海辺のロケーションが台無し><。
いつもシャトルバスが会場に近づくとバス車内は歓声に包まれるのですが、この天気ではそれもなく。
しかしなんとか雨が持ちこたえただけでもありがたかったんですけどね。

 

寝坊をしてしまい開会宣言のアントニオ猪木を見逃してからの会場入り。

・SiM
のんびりと後ろのほうで。不良揃いのこのフェスにおける湘南代表…と思わせて、実はヴォーカルが元生徒会長でこの日数少ない優等生だったという彼ら。
ラウド系バンドとしての印象が強いですが、レゲエ色もあるので、夏らしくて心地よかったです。

私立恵比寿中学
足を怪我したメンバーがいたからかもしれませんが、今年は「正統派アイドルっぽいステージ」で挑んできたエビ中
初っ端の『誘惑したいや』~最新曲にして超名曲『まっすぐ』までシンプルな名曲の嵐。
集まったファンは物足りなさそうでしたが、個人的は変に奇を衒うよりこういうほうが好きだなあ。

東京スカパラダイスオーケストラ
リハで『銀河と迷宮』。この曲昔本当に好きだったのでいつか生で聴きたいのですが、本編では絶対演ってくれないんだよなー。
煽りVは翔やんが「去年のステージでのコラボは最高だったけど、CD作品物にしないと意味がねえんだよ!」と訴える内容で、これまで見た煽りVの中でも一番笑いました。
見てた人はわかると思いますが、さかなクン×スカパラのコラボ曲『Paradise Has No Border』が「俺が噂の綾小路翔~」という歌付きで脳内インプットされてしまいました。
そんな前振りのあと、早速スペシャルゲストのさかなクンが!!!! これぞ万博!!!
そしてその後も氣志團『ゴッド・スピード・ユー』カヴァーするわ、『美しく燃える森』やるわ、の大盤振る舞い。
最後は知らない人と肩組んでハッピーに。

森山直太朗
去年の万博を最後に休養に入り、今回は活動再開後早々のステージ。いきなり皆が望んでいた名曲『夏の終わり』を。
毎年開会宣言やら転換時間のみの登場だったため、自分のステージができるのが嬉しかったのか、MCもテンション高め。
そして、そんな万博には欠かせない存在ということもあり、人が物凄い集まる。ステージエリアから人が溢れまくりという人気ぶりでした。
こんなに森山直太朗に人が集まるロックフェスが他にあるのか…。実際本人も「元々夏の野外フェスは苦手で…」と語っており、それを覆してくれたのが氣志團万博だと。
そんな彼の感謝の思いを込め、御徒町凧を迎えて(見た目フツーの人だな)氣志團『鉄のハート』のカヴァーを披露。前半はバラード調、後半は翔やん出てきて氣志團同様のパンク調というアレンジ。こういうとこに出てくると、やっぱ翔やんはロックスターだなと思いますね。
あと、ストリングスを従え上品なテイストの4つ打ちナンバーの新曲『魂、それはあいつからの贈り物』が良い曲でした。

・TUBE
32年のキャリアで初の夏フェス参加という彼ら。
煽りVは木更津でヴォーカル前田が親父狩りにあったという話(明言はされていませんが、それを余裕で返り討ちにしたという内容が示唆されました 笑。この人もまた不良なのです)
1曲目からの『シーズン・イン・ザ・サン』にはじまり、『夏だね』『Beach Time』『さよならイエスタデー』といった夏の定番曲がこれでもかと連発。
自分は今『TUBEst』『TUBEst2』を聞いているのかと。そんなんだからイントロが流れるだけでもはや笑ってしまう。
1曲申し訳程度に新曲『RIDE ON SUMMER』が披露されたのですが、これがまた前述のベスト盤に入っていても全く違和感のない王道のTUBE節で。
(大いなるマンネリというニュアンスも込めつつ、むしろ歌唱力・メロディーセンスが一切衰えていないことの凄さも込めた表現です)

コレクターズ・10フィに恨みがあるわけではないのですが、海を見ながら飯を。

中島美嘉
リーゼント・特攻服の人がわらわらと闊歩するのがこのフェスの最大の特徴ですが(リンク参照

特攻服に白スーツ!?気合入りまくりの「氣志團万博2016」ファッションスナップ | Festival Life

)、一番驚かされたのが中島美嘉ファンの特攻服姿。
この人も元ヤンですもんね。
アナ雪にかけた「美嘉は雪の女王」という煽りVの前振りを受けて、『雪の華』。
以降、ヒット曲のオンパレードでした。
翔やんを呼び込み一緒にダンスした『ALL HANDS TOGETHER』では、ワンナイのフリをアドリブで織り交ぜて楽しそうに踊っており、こんな笑顔も出せる人だったんだなと。

ももクロでは休憩。今年のアルバムでは堂本剛作の『桃色空』が特に好きだったので、聴けて嬉しかったです。良い曲。

クレイジーケンバンド
ベストアクト。これぞ大人の不良。洒脱でエロティックそして香辛料の匂いがするような、横浜や香港の路地裏が似合うサウンド。これはカッコいい。
1発目から『タイガー&ドラゴン』はズルい。

VAMPS
新曲(海外プロデューサーを迎えて新機軸)を頭に持ってきて、あとはいつもの曲。
中島美嘉を迎えて本日2回目の『GLAMAROUS SKY』にアガった。

・the GazettE
メインステージではないのでファンしか集まらないかと思いきや、暴れたりないキッズが多数詰めかけていて満員でした。
このときの最新アー写同様の衣装で、特にRUKIはハットを深くかぶって登場したのですが、夜の野外に溶け込むような黒ずくめの5人の佇まいに痺れます。
音も見た目もどんどん洗練されていって、彼らは本当にヴィジュアル系代表と呼ぶにふさわしいバンドなんじゃないかと。
ガゼットがカッコいい限り、ヴィジュアル系はカッコいいものとして映るんじゃないか」なんて思いました。
あと良かったのが、煽りVやMCで「うちらのライヴの名物ヘドバン」とか「初めての人もヘドバンしてみませんか?」とヘドバンに言及していた点。
ラウド寄りのV系バンドでキッズのノリとバンギャのノリで喧嘩が起こったりとかよく聞きますけど、バンドが自らスタンスを明確にすれば解決する話なんですよ。きっと。ガゼットはヘドバンでノるバンドなんだと。
そんなヘドバンの海に、少年とおばあちゃんが巻き込まれて困惑しながらぽつんと立ち尽くしていた場面を見かけたのですが、そんな彼もこのステージでの衝撃を胸にいつの日か高田馬場のライブハウスに・・・とかそんなことも考えてました。

矢沢永吉
ファンも凄かったですが(『関東矢沢○○連合』と書かれた旗振り回してるし)、やっぱり生の永ちゃん凄まじかったです。規格外。一挙一動がロックンロール。
生で聴く『黒く塗りつぶせ』のカッコよさといったら!
ラスト『いつの日か』のアウトロでステージを背にする永ちゃんの背に「E.YAZAWA」タオルがそっとかけられる(スクリーンにはタオルがアップで映る)、という退場の仕方は衝撃。
永ちゃんのファンは毎回こんなステージ見てるのかな。圧倒的過ぎて世のほとんどのアーティストでは勝負になりませんわ。
敢えて意地悪な見方をすれば、このフェスへの想いは特に無さそうでしたし、セトリも他フェス同様だったので、きっちり仕事して帰って行っただけ、とも言えるのですが、あれだけステージがカッコよければ文句なしです。

氣志團
「俺はわかってるぜ、みんな永ちゃんのステージで燃え尽きたろ?」「激しい運動の後はストレッチが必要だから」というMCが全てを語っている、そんなステージでした。
ワンナイがサンバ仕様だったのは、小林幸子アルスマグナのやつを意識してるのか・・・。
ももクロをバックに呼んでの『SECRET LOVE STORY』聴けたのは嬉しかったですが、個人的には去年のセトリのほうがよかったかなと。

〆はもう一つのステージでのDJダイノジだったため、恒例のアンコール&超サプライズはなく。

うむー、2ステージ制にしたことで必要以上にシステマチックになってしまった気もします。

 

というわけで
文面に滲み出ているかもしれませんが、天候のせいか(雨は昼にはなくなったけど)、去年ほどテンション上がらずというのが正直なところでした。やっぱ夏フェスは天気が大事ですね。
でも楽しかったのは間違いないですし、これからも期待しかしていないので、また来年袖ケ浦の海で!

SUMMER SONIC 2016(TOKYO 2日目)に行ってきました!

SUMMER SONIC 2016、2日目(TOKYO)に行ってきました!!!初サマソニ!!!

前々から行きたいとは思っていたのですが、これまではあと一歩のところで行くまでに至らず。
今年は上半期聴きまくったアルバム『I like it when you sleep~』を携えたThe 1975と、周回遅れでハマっていたSuedeが同日で観られるということで遂に決心した次第です。
サマソニどころか洋楽アーティストを見るのも人生初、ということで洋楽好きの友人を誘い誘われの参加。
会場は東京(千葉 幕張)です。

 

サマソニの会場に着いて
都市型フェス、ということで幕張メッセホール(屋内)とマリンスタジアム(屋外)が舞台です。
夏なのに屋内…ひたちなか海浜公園のあの「ひと夏の楽園」感が恋しい…という気持ちも強かったのですが、冷房ガンガン(でも観客の熱気でそこそこ暑い)の環境に慣れてしまうと外になかなか出られないものです。
でも今回は行かなかったのですが、海沿いのビーチステージや緑に囲まれたSEASIDE VILLAGEなんかもありますし、決して夏感が無いわけではなく。
気になっていたメッセ~マリンスタジアムの移動も距離的にたいしたことなく、その道中の歩道橋では部活帰りの近所の高校生集団と所謂サマソニ民が入り乱れたりする場面もあって面白い。
SONIC ARTと銘打ったペインティングアートの展示コーナーや大道芸の披露なんかがあるのもお祭りっぽくて良いなあ。
そして改めて実感しましたが、参加者もフェスごとにカラーがあるのだなと。
以前ROCK IN JAPANのことをリア充フェスとか書きましたけど、全然大したことなかった。こっちのほうが数段上でしたね。
この日はFLO RIDAがいたからかもですがパリピも結構見かけましたし、単純に都会的でおしゃれな人が多いなあと。

 

では早速

 

ゴールデンボンバー
朝1発目。
Sunflower Beanを見に行こうと思ったのですが、ステージが遠かったので先にこちらの様子見を…と思っていたら全部観てしまいました。
過去、V-ROCK FES・氣志團万博・ROCK IN JAPAN FES等様々なフェスで彼らのステージを見てきましたが、今回はどう出るか…。
いつも通りでした。
初見の観客が多いとみてのことだったのでしょう(実際その通りだった)、とうもろこしソロやV系の振付総ざらい『毒グモ女』などなど本当にいつも通り。
でも『HOT LIMIT』~『Dance My Generation』という浅倉大介つなぎには心躍りましたし、お父さんのくだりには爆笑。
ただやはり『欲望の歌』や『まさし』あたりのヘドバン上等楽曲に関しては、会場のメインを占める所見のオーディエンスが完全に置いてけぼりに。
最新シングル『水商売をやめてくれないか』あたりの、歌で聞かせる曲を持ってきたほうが新しいお客さんを持っていきやすいんじゃないのかな~とも思ったり。

 

RUN RIVER NORTH
時間つぶしにぶらぶらしていたら良い音が聞こえてきたので終盤から。
ヴァイオリンのメンバーも含むオルタナ・フォーク・ロックバンドとのこと。
フェイバリットバンドにArcade FireやBon Iverを挙げていましたが、たしかに牧歌的・トラッド的なフレーズを含む、雄大な自然を感じさせる力強いサウンドでした。

 


AviciiやMajor Lazorなど既に有名DJの楽曲へのヴォーカル参加で知名度を上げている女性アーティスト。
オーディエンスの熱気がすさまじく、待ちわびてた感満載でステージがスタート。
本人も嬉しかったのか、歌いながら何度も観客のもとへ降りてくる。
んで、手を伸ばしたら・・・私の手をがっちりと!!!!!シェイクハンド!!!!!!
握手会とかも行ったことがなくアーティストと触れ合うのは初めての経験だったので、もう狂喜乱舞する他なかったですね。
興奮は冷めやらず、そのあとに披露された『Final Song』は、音源だとそこそこだったのですが、あのフロアのマジックによってこの夏最高のアンセムと化しました。
さて、内容をもう少し述べると・・・
意外にもギター+ドラム+キーボードというバンド編成。ネットで少し楽曲を予習していったのですが、当たり前ですが音源に比べリズム面での印象が全然違いましたね。
また、後日コムアイ(水曜日のカンパネラ)とのツーショットがTwitterに上がっていましたが、彼女と似たような不思議な動きをしながら歌う人でした。
そして細い身体からは考えられないようなパワフル・ハスキーでキュートな歌声に感嘆。
ラストはかの『Lean On』。パリピっぽい女の子が感激のあまり泣いていました。

 

METAFIVE

やはり一度は高橋幸宏を生で見ておきたいし、やはり一度は小山田圭吾を生で見ておきたいし、やはり一度はテイ・トウワを生で・・・(以下全員)といったミーハーなノリで観に行きました。
フロアは超満員。YMOのTシャツを着たおじさま方やコーネリアス流れのアラフォー女性も多かったのですが、若い人も多かったですね。
しかしなんてスタイリッシュなステージだこと。
端正に磨き上げられた未来派ダンスグルーヴには否応なしに身体が動きますし、映像もネオTOKYOというか文化庁メディア芸術祭を見ている気分になりました。
そしてそうしたステージをまとめ上げるのが、LEO今井のそのダンディーすぎる歌声。生でもあんな声なのかと。
小山田ヴォーカル曲や幸宏ヴォーカル曲もあるのですが、もう全部彼が歌うべきなんじゃないかと。
ラストは水原佑果(水原希子の妹)を迎えて、TOWA TEI『LUV PANDEMIC』。リズムをとるしぐさ1つとってもキュート。

 

マリンスタジアムへ移動
放水ガール
こういう企画があるのもサマソニならでは、なのでしょう。
マリンスタジアム周辺で灼熱に打ちひしがれるサマソニ民を、ゴテゴテのデコトラに乗った女の子たちが両サイドからホースで水をぶっぱなしてくれます。
今年は柳いろはちゃん(『深夜喫茶スジガネーゼ』でのナイスアシストぶりが好印象)と、言わずと知れた岸明日香ちゃんの2人。
まずは柳いろはちゃんに笑顔で水をかけられる。ああ涼しい・・・。
そして走り去ろうとするトラックを必死で追いかけ、岸明日香ちゃんの水着姿も目に焼き付けましたが、なんだあのおっぱい、どうかしてるんじゃないか(錯乱)。

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THE YELLOW MONKEY
本当はKINGを見に行く予定だったのですが、大阪のセトリが凄かったと聞きこちらへ。
岸明日香のおっぱいを追いかけていたせいで数分遅れでスタジアムへ入場。
いきなり由紀さおりを呼び込んでの『夜明けのスキャット』には面喰いましたが(NHK歌謡ショーみたい)、上品にお辞儀をしゆっくりとステージを後にするのを待ちきれんとばかりに間髪いれず『BURN』のイントロが鳴りはじめ(シュールな光景)、以降はほぼ全てヒット曲のオンパレード。全部歌える。
しかしなんという、この圧倒的な存在感。
そもそも吉井和哉が表舞台でずーっと活躍しており、復活後何本も大きなライブを経ているというのもあるのでしょうが、それでも復活して数か月であんなスタジアムクラスのグルーヴが出せるものなのか。
また、私は去年氣志團万博でヒーセ+吉井和哉という組み合わせを観ているのですが、それとも全く違う感触で、これが「THE YELLOW MONKEY」なのでしょうね。
あと遠目だったからかもしれませんが、吉井和哉の髪型がアンジャッシュの渡部っぽかったです。

 

サカナクション
最終決戦に備え序盤のみ。いきなり『ミュージック』~『アルクアラウンド』~『Aoi』という爆アガりな流れ。
音源ではそのテクノサウンドばかりに耳がいっていましたが、結構バンドサウンドもゴツいのな、という発見が。

 

~再びメッセへ
夕暮れの景色。海風も相まって心地いい。
メッセへの道中では、ちょうどRAINBOW STAGEで行われていた和田アキ子のステージの音漏れが聞こえてきました。
あの鐘を鳴らすのはあなた』が身に染みる・・・。

 

Suede
お目当てその1。
UKロックの王道的なサウンド(ギターフレーズは独創的)にナルシズム前回のヴォーカルがのっかるスタイルです。
ヴィジュアル系でキモいヴォーカルに慣れ、甘美な世界観に陶酔していた身としては、OASISよりBlurよりSuedeがハマるのですね。
決して満員御礼とは言えない集客ながらも、オーディエンスの熱気は凄まじいものがありました。
(「RADIOHEADの前をサカナじゃなくてSuedeにしろ」って言ってる人をちょいちょい見かけましたが、この埋まり具合を見てくれ)
ライヴは再結成後の楽曲と過去の名曲を織り交ぜた構成。
『Trash』『Animal Nitrate』『The Drowners』『So Young』…といったヒット曲連発に痺れまくりました。
すぐ近くに血眼になりながら盛り上がってる人がいてちょっと不気味でしたが、気持ちは私も同じで。
ただ大阪では『The Wild Ones』『By the sea』という名バラードをやってたみたいで、そっちのほうが良かったなあ。
また再結成後はアルバム自体は良作なのだけど楽曲単体のパワーはかつてに及ばず、といった印象を持っていまして、ライブでも上記過去ナンバーを前にすると霞んでしまうというのが正直なところです。
しかし鉄壁のバンド演奏に加え、汗まみれでの全力のステージングや何度もステージを降りファンと触れ合うブレットの姿を見たら、感動するほかないじゃないか。
ラストは『Beautiful Ones』を皆で大合唱し大満足。

 

The 1975
お目当てその2。
レディヘを蹴ってThe 1975。あの『Creep』を蹴ってのThe 1975・・・。でも、それに十分値する、良いライブでした。
照明や映像など演出面になかなか凝っていて、それだけでなくステージでタバコを吸う仕草だったり、いちいち魅せ方のうまいバンドだなあと。
また、音源に関してはエレポップ・ファンク・UKロック等の要素が絶妙な塩梅で配分され…という印象でしたが、実際にライヴを見て感じたのは全く別。
なんかONE DIRECTIONっぽい。
音源ではあまり意識していなかったのですが、シンガロングパートが結構多いのですよね。
んで周りを見渡してみると、いかにもその辺のボーイズバンドとかハイスクールミュージカルあたりのカルチャーを好きそうな(笑)帰国子女っぽい女の子の多いこと。外国人女子の姿も目立ちます。
1st収録のヒット曲や2ndにして名盤『I like it when you sleep~』の楽曲連打という、もう踊るしかないセトリ。カッティングギターが心地良い。
インタールード的なシューゲイザーナンバーとかまで演ってくれたのですが、よりによって大好きな『THIS MUST BE MY DREAM』をやらなかったのが納得いかない(泣)。サックスのサポートメンバーもいたのになあ。
「We'll be back soon!!」とか言ってたのでそのときまでお預けってことなのでしょうか。

 

~帰路
The 1975のステージが終わったのは21:40頃。既にレディヘは終わっており、翌日は仕事だし、でだらだらせず帰るしかない状況。
ひたちなかや木更津の万博と違い、サクッと帰れるのは良いですね。
しかし海浜幕張を出発後、すぐにディズニーランド帰りの集団が乗ってきたりして、サマソニ民は散りぢりに。
嗚呼あっというまにサマソニは記憶の彼方へ・・・。

他と比べ余韻に浸れる時間が短い、それもまた都市型フェスならでは、なのかもしれません。

ではまた来年!(既に行く気)

上半期ベストトラック2016

早くも夏。去年は年間しかやりませんでしたが、今年は上半期のベストトラックをまとめました~。

環境も変わり仕事がキツくなったことでますます暗くじめじめした音楽は聴かなくなり、
一方でフリースタイルダンジョン(にハマった皆さん)からの影響や大都市に勤務していることへの自覚だったりが少しずつ曲の好みに表れてきましたような気もします。

 

15.MUNIMUNI『BIG MONEY』

A_KILLS_A (エーキルズエー)

A_KILLS_A (エーキルズエー)

 

 90'sV系ラヴァー大好物のディレイかけまくりギターのキラキライントロから始まるロマンティックなムードの4つ打ちナンバー。

相変わらずやけにタイトでバカテクのバンドサウンドと、か細い声で歌われる『キミを守りたい・・・金で守りたい・・・』といったフレーズのアンバランスさが罪深っこいいです。
個人的には終盤サビの『MONEYプリーズ…』の部分の派手なドラムに痺れます。

 

14.水曜日のカンパネラ『ツチノコ

UMA <初回限定盤>

UMA <初回限定盤>

 

 メジャーアルバムのくせにタイトルが『UMA』ということで、その手の類を取り上げるバラエティー番組が大好きな私にとって大好物なコンセプトでした。

相変わらずひんやりとしたトラックがカッコよく、この曲は特にサンプリングボイスや独特の譜割りも耳にこびりつくきます。
アルバムにはいろんなトラックメイカーが参加していましたが、やっぱりケンモチ氏のトラックが一番かなと
Mステでのコンテンポラリーダンスのようなコムアイにも目が釘付けになりました。

 

13.Mourn『Gertrudis, Get Through This!』

Ha, Ha, He.

Ha, Ha, He.

 

 女性ヴォーカルのポストパンクバンド。アートワークもお洒落。

アルバム全体はミドルテンポ主体で思っていたのと違いましたが、この曲だけは切れ味抜群。

 

12.氣志團『16歳』

不良品(CD+DVD)

不良品(CD+DVD)

 

 氣志團万博翔やんのタレント力をきっかけに(?)再浮上してきた彼ら。

そんな中発表されたアルバム『不良品』はキャリア史上上位にくるであろう力作でしたが、その中で一番グッと来たのがこれ。
星グランマニエ作曲という文字情報だけで当たりに違いないと思えるのですが、実際聴いたらやはり当たりでした。
お得意の泣きメロビートロックで、詞もまた良い。やけくそのような早弾きギターソロには笑ってしまうけど。

 

11.RED DIAMOND DOGS『First Liners』

Beautiful Gorgeous Love / First Liners(CD+2DVD)

Beautiful Gorgeous Love / First Liners(CD+2DVD)

 

 EXILE ATSUSHI率いる新バンドから。今までスルーしてしまっていましたけど、ATSUSHIソロの良さにようやく気づきまして。

『HiGH&LOW』でEXILE TRIBEがまた良くも悪くも凄い方向に行く中、彼はそこに背を向け一人己の道を行く、と。
第一弾となるこの曲はダイナミックなファンクロック。
ギターやドラムの主張が派手めに主張していながらも、さらに艶を増したATSUSHIの歌声にただただ惹きつけられる。
一方シングルにはHR寄りのインストも入っていたので、方向性はまだ未知数かな。
EXILE ATSUSHI名義での『Beautiful Gorgeous Love』もビッグバンドを引き連れスウィングするミディアムナンバーで、これまた新境地で◎。

RED DIAMOND DOGS / First Liners (Live Ver.) - YouTube

 

10.M83『Go!』

Junk

Junk

 

 女性ボーカルとダイナミックなコーラスをフィーチャーしたポップチューン。

もはや80年代風エレポップでもシューゲイザーでもなんでもなくなっていて、80年代の洋楽そのものを聴いている気分になります。
しかしこの曲に限らず、この『Junk』というアルバムのノスタルジー喚起装置っぷりは凄いですね。
スーパーのBGMみたいなインスト『Mooon Crystal』もそうですが、『For The Kids』なんて子供のころに行ったディズニーランドのショーとかで流れていたんじゃないか…って気分にさせられました。

 

9.くるり琥珀色の街、上海蟹の朝』

 まさかのヒップホップ。ここまでそっちに寄ったのはくるりとリップスライム『Juice』以来かな?

ファンク/ソウルを咀嚼したトラックの上を岸田がラップし、女性ボーカルのスウィートなメロディーを歌う。
最近流行りの東京インディーシーンに呼応するかのような作風です。
タイトルも素晴らしいですよね。GWに上海に行ったこともあって、余計にハマってしまった。上海蟹食べたい。

 

8.Creepy Nuts『爆ぜろ!! feat.MOP of HEAD』

たりないふたり

たりないふたり

 

 流行に乗って聴きました。

四方八方にケンカ売りまくる『みんなちがって、みんないい』も良いのですが、一番気に入ったのが人力ダンスミュージックバンドMOP of HEADを引き連れたこれ。
R指定はスキル云々以上に声そのものに色気があって、爆音をバックにすることでその声の魅力が150%引き出されているなと。

 

7.Muddy Apes『Can Can』

FARAWAY SO CLOSE

FARAWAY SO CLOSE

 

 LUNA SEAINORANを中心に、FEEDER8ottoのメンバーが集まったバンドの新作から。

粘っこいリフ・粘っこい歌声の90's風ミドルテンポのオルタナロック。
灼熱の太陽の下で吹き抜けるそよ風のように、キャッチーなコーラスパートがふと顔を出すのがポイント。

 

6.STUTS『Special Day feat.CHIYORI

Pushin'

Pushin'

 

 都内在住のトラックメイカーの1st『Pushin'』収録曲。『夜を使いはたして feat.PUNPEE』と迷ったのですが…。

一日の幸せな終わりを感じさせるメロウな歌モノで、陰りを帯びた歌声がトラックにあまりにマッチしていて素晴らしいです。
収録アルバム『Pushin'』はどの曲も楽園感のあるファンキーなサウンドなのですが、どこか感傷的なムードをも内包しているので、心をグッと掴まれましたね。

 

5.CICADA×GOMESS『City Light』

City Light / CICADA×GOMESS - YouTube


雑すぎる感想ですが、シティーボーイ×シティーガール感に満ちていて最高。

 

4.清水翔太『Damage』

PROUD(初回生産限定盤)

PROUD(初回生産限定盤)

 

 どうしてもデビュー時やミリショーコラボの印象が強くて苦手だったのですが、ブラック感を強めた収録アルバム『PROUD』は大当たり。

(けだるくどこか退廃的なジャケットもGOOD)
HIP-HOP寄りのトラックを、効果的に使い分けたオートチューンボイスで切なく彩る、エレクトロミドルチューン。
同アルバム収録の『MONEY feat.青山テルマ,SALU』も出色。

 

3.LUNA SEA『Limit』

Limit(初回限定盤B)(DVD付)

Limit(初回限定盤B)(DVD付)

 

 どこからどう切り取ってもLUNA SEA

新機軸と言えそうなものが、ギターソロ前のマーチング風ドラムフレーズのみ、というのはあまりに寂しい気もしますが、俺たちはこの音が好きなのだから仕方ない。
ルナフェスでの刺激が良い方向に作用したのか、歌メロ・歌詞の切れ味はREBOOT~『A WILL』の頃とは比べものにならないほど。
遂に完全復活か…?

 

2.BABYMETAL『THE ONE』

METAL RESISTANCE(通常盤)

METAL RESISTANCE(通常盤)

 

なんという神聖さ・荘厳さ…!!
私の出勤の際のテーマソングになりかけた『KARATE』と迷いましたが、この曲を聴くと心が洗われるので。

 

1.The 1975『THIS MUST BE A DREAM』

君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。

君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。

 

 今年の衝撃。以前1stやインディーズ作を聴いた時はなんとも思わなかったのに、この化けっぷり。

シンセポップとバンドサウンドを絶妙なバランスで融合させ、都会の空気とその儚さを描いたアルバムのとどめのような1曲。ただただ聞き惚れてしまう。
特にコーラスを交えたサビには(歌声も含めて)AEROSMITHのようなスケールすら感じましたね。間奏のサックスのメロディーも甘くて美しい。
そしてアルバムも大ボリュームながら捨て曲無しで、この曲でカタルシスを迎えたと思いきやその後もいい曲が次々来るんだよなあ。
ちなみに『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』という邦題はアリ派です。


The 1975 -This Must Be My Dream (preview)

 

 

さてさてもうすぐ最高の夏だ!!!(サマソニ行きます)

3月~5月の中古屋おかいもの【GTS/KIYOSHI/BLOOD etc.】

お久しぶりです。
ちゃんと生きてます。

前回更新後、仕事が急激に忙しくなり、
一時はPCすら見たくない…というレベルにまでなってしまい。
しかしCDは買っておりました。

あまりご紹介できませんが、3月ごろ書きかけていた文章を中心にとりあえず。

 

GTS『Rhythm Paradise』

Rhythm Paradise

Rhythm Paradise

 

 国産ハウスのパイオニアによる2006年発売の10th。m-floの事務所のボスですね。

思わずジャケ買いしてしまいましたが、ジャケ通りのリゾート感溢れるハウスナンバーがずらり。意外にも夏をテーマにした作品は初なのだそうですが。
上品な歌声のminkをヴォーカルに迎えて一際爽快な『Everlasting Love』、ラガ調でラップをフィーチャーしながらも上品に纏まっている『Turn It Up』、ラテン由来の哀愁を感じる『Into The Night-Summer Party-』あたりが好み。
お得意のカヴァーは3曲ですが、Boz Scaggs 『We're All Alone』が1番好きですね。ピアノバラードだった原曲の面影を残しながらも違和感なく軽快なハウスへと変換させています。
まあ、往年の洋楽ヒット曲をハウスでカヴァーする手法や、そもそもこの手のハウスサウンド自体はすっかり当たり前になってしまっており、ヴィレヴァンあたりで流れているコンピ盤と大差ないのも事実です。
しかしそれらを20年近く前からこのクオリティーで、しかも日本人がやっている、ということ自体が凄いのでしょうね。

 

KIYOSHI/MOTHER OF SOUL『CRASH and CRUSH』

CRASH AND CRUSH

CRASH AND CRUSH

 

hide wih Spread Beaver等で知られるギタリストKIYOSHIとミクスチャーバンドMOTHER OF SOULのスプリット盤。かのエナメルレコードからリリースされています。

KIYOSHIは先行発売のミニアルバム収録曲3曲の英詩verの収録。
『DIVE』『ALIEN』は、スプレビやmachineでも聴けたゴリゴリのギターサウンドにカラッとしたサビメロの乗るアッパーチューン。ノイジーなギターソロもさすが。
氏の歌声は発展途上ですが、この曲調では気にならない、むしろハードコアっぽくてカッコいいです。ちょっと外したような歌い方はhideを意識しているのかも。
日本語詞ver.はまだ聴けていませんが、おそらくこちらの方が良いのでは。日本語だとヴォーカルが気になってしまいそうです。
もう1曲『HERE』はオルタナっぽいざらついたギターサウンドで異色。
もう片方のアーティスト、MOTHER OF SOULはゴリゴリのギターサウンドで押すミクスチャー。当時machineのOAに抜擢される等、KIYOSHIと交流があったようです。
MADや山嵐宇頭巻あたりと比べるとあれですが、好きな音です。KIYOSHIの強烈なギターサウンドから違和感なく聴けるということ自体も凄いような。

 

the telephones『A.B.C.D e.p』

A.B.C.D.e.p.

A.B.C.D.e.p.

 

 元々80'sニューウェイブ・ダンスサウンドを志向する渋めのスタンスながら、ライブが盛り上がりすぎて最終的にはフェスでウェイ系が暴れるためだけのバンドになってしまったような彼ら。

今作は元SUPERCARのナカコーをプロデューサーに迎えた2010年の3rdミニ。
『Re:Life』なんかはエレポップ+(少し)シューゲイザーでまさにSUPERCARっぽいです。同じメロが淡々と繰り返されるつくりながら、郷愁を滲ませるのもまたSUPERCARっぽい。
『Girls,Boys,Romatics』は80's英国ポップス風の明るいポップチューン。WHAM!とかその辺。ここでしか聴けません。
表題にもなっている『A.B.C.DISCO』はやはりキラーチューン。
まあ歌メロ自体はそこまで印象深くはないのですが、イントロやドロップの部分で繰り出されるシンセフレーズが激キャッチー。ヴォーカルも全編エフェクトがかかってますし、歌よりもこのシンセを聞かせるための曲なのかもしれませんね。
残り2曲はナカコーことiLLによるリミックス。ディスコからクラブ仕様へ大きく仕様変更。
ただ暴れるだけのバンドじゃないぞ、という強い意思が感じられる1枚です。そうはいかなかったわけですが…。

 

Low-Cuts『message hill』

message hill

message hill

 

 SBK(スケボーキング)のShun(Rap)+Shuya(DJ)によるコンビ。二人が手掛けた嵐『a Day in Our Life』のセルフカバーも収録。

低音ラップのShunだけでは華がないなぁと思っていたら、各曲でシンガーをフィーチャーするスタイル。
どの曲もキャッチーで、さすがSBKのポップ担当、といった仕上がりですが、特に気に入ったものもなく、まあこんなもんっすかという感じも。
『a Day in Our Life』に関してはラップの出来こそこっちの方が上ですが、あのキラメキには及ばず。大野くんの歌声が偉大だったのだなと。

 

BLOOD『Noises』

Noises

Noises

 

 CRAZE3代目ヴォーカリスト鈴木慎一郎がCRAZE脱退後立ち上げたプロジェクトの1st。今作は日本クラウンから出ております。

数少ないメジャーリリース作ながら(数作聴いただけですが)、これが1番ハードコア色が強いです。
氏が唯一参加したCRAZEの名盤『ZtsG~code number 7043~』と近い、ざらついた肌触り。
『Replay』『LOST』『RED GANG』といったハードチューンで畳みかける一方で、『TONIGHT』等でメジャー感のあるメロディーがたまに出てくるのが良いです。
あと2002年という時代ゆえか、ミクスチャー勢からの影響もちらほらと。

 

BLOOD『NO GIMMICK』

NO GIMMICK

NO GIMMICK

 

 こちらは↑の次に出たアルバム。心機一転、自身のレーベルを立ち上げ、これぞリアルファーストアルバム的な売り出し文句でした。

しかしファンの中では名作扱いながら、こちらは私には全然響かず。
前作に比べ曲の切れ味が鈍っているのと、黒夢『CORKSCREW』あたりで聞き覚えのあるフレーズが結構出てくるからですね。後者に関しては共通の元ネタがあるのかもですが。
サビがポップな『Braze it out』はなかなか好きです。
リズム隊は前作に続きAIONのDEAN(ba)と愁(dr)。

1月の中古屋おかいもの【NeoBallad/AA=/Krayzie Bone/青樹亜衣 etc.】

2016年あけましておめでとうございます。

正月にまったりしすぎた反動か、新年から大変忙しく早くも月末。
( (*´ω`)←「まったり」と打ったら、変換候補にこれが出てきた)
ですがそのストレスを解消するかの如くちょくちょく中古屋には行っておりました。
では早速!


NeoBallad『001』

01

01

 

 元GRASS VALLEYのドラム上領亘とシンガー若狭さちによるユニットの1st。
民謡×ニューウェーブを標榜しているとのこと。
80's色は随所にあれど正直そこまでニューウェイブという感じはしないのですが、氏独特のドラミングやカラフルなアレンジなど聴き所は多し。
そして何より歌が良いです。
凛とした力強さ・そしてかわいらしさを兼ね備えた声が素敵で、民謡から堅苦しさをとっぱらい良い意味でライトに聞かせることに成功しています。
アレンジとの相性も良く、彼女の歌でなければこのプロジェクトは成り立たないのでしょうね。
シンセアレンジが壮大な『斉太郎節(宮城県民謡)』、可愛らしいエレクトロポップ(歌も激キュート)『茶碗蒸しの歌(鹿児島県民謡)』、間奏のシンセとドラムのバトルがスリリングなスピードチューン『秋田大黒舞(秋田県民謡)』、高速ジャズと化した『新島大量節(東京都民謡)』などがお気に入り。

12月末に店でたまたま見つけたので何も考えず手に取ったのですが、正月に聴いてみたら凄くマッチしました。

 

C4『ORGA』

ORGA

ORGA

 

 元Kill=SlayedのTOKIやLaputaリズム隊を中心とする4人組の再録ベスト。現在はBABYMETALやdCprGで知られるメタルギタリスト大村孝佳がギタリストとして所属しています。
音楽的には吉川晃司(声も似てる)あたりに近い男泣きビートロックではありますが、超テクニカルなギターを中心に演奏にはかなりの聴き応えがあります。
再録によって特に『UNITE』が大化け。ギターが凄いことになっています。
しかしたまに打ち込みを使ったり4つ打ちになったりもするものの、ビートロック一直線で18曲は流石にキツい…。新曲も1曲ありますが、良くも悪くも馴染んでいます。

 

V.A『DEAD END Tribute-SONG OF LUNATICS-』

DEAD END Tribute -SONG OF LUNATICS-

DEAD END Tribute -SONG OF LUNATICS-

 

 岡野ハジメと音楽ライター大島暁美プロデュースによる、V系の始祖DEAD ENDのトリビュート。
cali≠gariBorisなどバンドとして参加しているものもありますが、基本的には個人参加による即席バンド形式。
なので自ずと演奏はほぼ完コピになってしまい、その点が賛否あるようですね。
何より聴き所は各ヴォーカリストの熱演。癖のあるヴォーカリスト博覧会状態の今作ですが、中でも癖まで完コピなHYDEや往年以上の怪音波ぶりなakiが凄いです。
また正直他と歌唱力がワンランク落ちるためあまり評価の高くない越中睦士に関しても、爽やかさが意外と曲にマッチしていて私は好きです。Λuciferの新曲かとさえ思った。

 

AA=『The Klock』

The Klock

The Klock

 

 沢尻エリカ主演映画『ヘルタースケルター』主題歌。
表題曲はいつものゴリゴリのデジタルハードコアからサビでメロウに急展開する名曲。金太郎飴な作風になって久しいですが、ここまで物悲しいメロディーは初かも。
3曲目は67分のライヴ音源を丸々収録。一部MCにピーが入ってますが。名盤『#3』を中心とするセトリで、音も良いのでかなりお得です。
児島実のギターはやはりかっこいいなあ。

 

NMB48『世界の中心は大阪や~なんば自治区~』

 未開封100円で売ってたのと、水着ジャケの異様なエロさに耐えられず買いました。
ほんのり滲み出る切なさでキュンとさせるもMVでの水着ダンス(さや姉がエロい)がそれを台無しにする『僕らのユリイカ』、クールなエレクトロ『カモネギックス』などシングル曲は改めて聴いても良いですね。
タイトルのわりに大阪を強調する曲は無し。

 

Suede『Singles』

Singles

Singles

 

 好きなんです、スウェード
他のUKロック勢と比べ、圧倒的にヴォーカルに癖があるというかはっきり言ってキモいのですが、V系で鍛えた耳にはこれぐらいの歌声でないと。大好きな声です。
しかしどの曲もしっかり耳に残る。『New Generation』とか超POP。
一方『The Drowners』等かなり癖のある曲も多いですが、それらもギターフレーズはキャッチー。
そういえば新譜が出たようで評判も良いようですがはたして…(前作にあまりハマらなかったので)。

 

Krayzie Bone『Mellow Smooth And Krayzie』

メロウ・スムース・アンド・クレイジー

メロウ・スムース・アンド・クレイジー

 

 アメリカのHIP-HOPグループBone Thugs-N-Harmonyの元メンバーの国内編集盤。小室哲哉のソロ作での客演で知りました。
元々メロディアスなラップを得意とする人のようですが、タイトル通りメロウな曲ばかりが集まっているので、シンガーの客演がない曲でさえも超キャッチー。デートやお店で流したらお洒落かも。
『I Still believe』にはマライアキャリーが参加するなど結構な地位がある人ながら、日本で国内盤として手に入るのはこれ含めて数枚程度のよう。

 

青樹亜衣『愛の天使パトラー』

愛の天使パトラー

愛の天使パトラー

 

 80年代にひっそりと活動し、今なおカルト的人気を誇る歌謡曲シンガーの2012年のシングル。
当時の楽曲をまとめた編集盤を聞いたことがあるのですが、当時の曲とやってることが何も変わらなくてビビりました。
かわいらしい打ち込み歌謡ポップスながら、宇宙をテーマにした世界観や宇宙語の台詞までもが出てくるなどあまりに狂った作風です。
コスチュームも含め宇宙路線で固めているのかと思いきや、2曲目に突然フツーのラブソングが出てきて混乱させられるのも当時と変わらず。
これ↓聞いて気になった人は是非。


愛の天使パトラー 青樹亜依 2012.11.7発売  youtube

数年前まで彼女のお店が都内にありました。レコードも大々的に飾ってあって・・・。