上半期ベストトラック2016
早くも夏。去年は年間しかやりませんでしたが、今年は上半期のベストトラックをまとめました~。
環境も変わり仕事がキツくなったことでますます暗くじめじめした音楽は聴かなくなり、
一方でフリースタイルダンジョン(にハマった皆さん)からの影響や大都市に勤務していることへの自覚だったりが少しずつ曲の好みに表れてきましたような気もします。
15.MUNIMUNI『BIG MONEY』
- アーティスト: MUNIMUNI (ムニムニ)
- 出版社/メーカー: NEO TOKYO PYRAMID POWER RECORDS
- 発売日: 2016/03/16
- メディア: CD
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90'sV系ラヴァー大好物のディレイかけまくりギターのキラキライントロから始まるロマンティックなムードの4つ打ちナンバー。
相変わらずやけにタイトでバカテクのバンドサウンドと、か細い声で歌われる『キミを守りたい・・・金で守りたい・・・』といったフレーズのアンバランスさが罪深っこいいです。
個人的には終盤サビの『MONEYプリーズ…』の部分の派手なドラムに痺れます。
14.水曜日のカンパネラ『ツチノコ』
メジャーアルバムのくせにタイトルが『UMA』ということで、その手の類を取り上げるバラエティー番組が大好きな私にとって大好物なコンセプトでした。
相変わらずひんやりとしたトラックがカッコよく、この曲は特にサンプリングボイスや独特の譜割りも耳にこびりつくきます。
アルバムにはいろんなトラックメイカーが参加していましたが、やっぱりケンモチ氏のトラックが一番かなと
Mステでのコンテンポラリーダンスのようなコムアイにも目が釘付けになりました。
13.Mourn『Gertrudis, Get Through This!』
女性ヴォーカルのポストパンクバンド。アートワークもお洒落。
アルバム全体はミドルテンポ主体で思っていたのと違いましたが、この曲だけは切れ味抜群。
12.氣志團『16歳』
氣志團万博と翔やんのタレント力をきっかけに(?)再浮上してきた彼ら。
そんな中発表されたアルバム『不良品』はキャリア史上上位にくるであろう力作でしたが、その中で一番グッと来たのがこれ。
星グランマニエ作曲という文字情報だけで当たりに違いないと思えるのですが、実際聴いたらやはり当たりでした。
お得意の泣きメロビートロックで、詞もまた良い。やけくそのような早弾きギターソロには笑ってしまうけど。
11.RED DIAMOND DOGS『First Liners』
Beautiful Gorgeous Love / First Liners(CD+2DVD)
- アーティスト: EXILE ATSUSHI / RED DIAMOND DOGS
- 出版社/メーカー: rhythm zone
- 発売日: 2016/07/06
- メディア: CD
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EXILE ATSUSHI率いる新バンドから。今までスルーしてしまっていましたけど、ATSUSHIソロの良さにようやく気づきまして。
『HiGH&LOW』でEXILE TRIBEがまた良くも悪くも凄い方向に行く中、彼はそこに背を向け一人己の道を行く、と。
第一弾となるこの曲はダイナミックなファンクロック。
ギターやドラムの主張が派手めに主張していながらも、さらに艶を増したATSUSHIの歌声にただただ惹きつけられる。
一方シングルにはHR寄りのインストも入っていたので、方向性はまだ未知数かな。
EXILE ATSUSHI名義での『Beautiful Gorgeous Love』もビッグバンドを引き連れスウィングするミディアムナンバーで、これまた新境地で◎。
RED DIAMOND DOGS / First Liners (Live Ver.) - YouTube
10.M83『Go!』
女性ボーカルとダイナミックなコーラスをフィーチャーしたポップチューン。
もはや80年代風エレポップでもシューゲイザーでもなんでもなくなっていて、80年代の洋楽そのものを聴いている気分になります。
しかしこの曲に限らず、この『Junk』というアルバムのノスタルジー喚起装置っぷりは凄いですね。
スーパーのBGMみたいなインスト『Mooon Crystal』もそうですが、『For The Kids』なんて子供のころに行ったディズニーランドのショーとかで流れていたんじゃないか…って気分にさせられました。
琥珀色の街、上海蟹の朝(初回限定盤・CD+Bonus CD)
- アーティスト: くるり
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2016/07/06
- メディア: CD
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まさかのヒップホップ。ここまでそっちに寄ったのはくるりとリップスライム『Juice』以来かな?
ファンク/ソウルを咀嚼したトラックの上を岸田がラップし、女性ボーカルのスウィートなメロディーを歌う。
最近流行りの東京インディーシーンに呼応するかのような作風です。
タイトルも素晴らしいですよね。GWに上海に行ったこともあって、余計にハマってしまった。上海蟹食べたい。
8.Creepy Nuts『爆ぜろ!! feat.MOP of HEAD』
- アーティスト: Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)
- 出版社/メーカー: Trigger Records
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: CD
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流行に乗って聴きました。
四方八方にケンカ売りまくる『みんなちがって、みんないい』も良いのですが、一番気に入ったのが人力ダンスミュージックバンドMOP of HEADを引き連れたこれ。
R指定はスキル云々以上に声そのものに色気があって、爆音をバックにすることでその声の魅力が150%引き出されているなと。
7.Muddy Apes『Can Can』
LUNA SEAのINORANを中心に、FEEDER、8ottoのメンバーが集まったバンドの新作から。
粘っこいリフ・粘っこい歌声の90's風ミドルテンポのオルタナロック。
灼熱の太陽の下で吹き抜けるそよ風のように、キャッチーなコーラスパートがふと顔を出すのがポイント。
6.STUTS『Special Day feat.CHIYORI』
都内在住のトラックメイカーの1st『Pushin'』収録曲。『夜を使いはたして feat.PUNPEE』と迷ったのですが…。
一日の幸せな終わりを感じさせるメロウな歌モノで、陰りを帯びた歌声がトラックにあまりにマッチしていて素晴らしいです。
収録アルバム『Pushin'』はどの曲も楽園感のあるファンキーなサウンドなのですが、どこか感傷的なムードをも内包しているので、心をグッと掴まれましたね。
5.CICADA×GOMESS『City Light』
City Light / CICADA×GOMESS - YouTube
雑すぎる感想ですが、シティーボーイ×シティーガール感に満ちていて最高。
4.清水翔太『Damage』
どうしてもデビュー時やミリショーコラボの印象が強くて苦手だったのですが、ブラック感を強めた収録アルバム『PROUD』は大当たり。
(けだるくどこか退廃的なジャケットもGOOD)
HIP-HOP寄りのトラックを、効果的に使い分けたオートチューンボイスで切なく彩る、エレクトロミドルチューン。
同アルバム収録の『MONEY feat.青山テルマ,SALU』も出色。
3.LUNA SEA『Limit』
どこからどう切り取ってもLUNA SEA。
新機軸と言えそうなものが、ギターソロ前のマーチング風ドラムフレーズのみ、というのはあまりに寂しい気もしますが、俺たちはこの音が好きなのだから仕方ない。
ルナフェスでの刺激が良い方向に作用したのか、歌メロ・歌詞の切れ味はREBOOT~『A WILL』の頃とは比べものにならないほど。
遂に完全復活か…?
2.BABYMETAL『THE ONE』
なんという神聖さ・荘厳さ…!!
私の出勤の際のテーマソングになりかけた『KARATE』と迷いましたが、この曲を聴くと心が洗われるので。
1.The 1975『THIS MUST BE A DREAM』
君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。
- アーティスト: THE 1975
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: CD
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今年の衝撃。以前1stやインディーズ作を聴いた時はなんとも思わなかったのに、この化けっぷり。
シンセポップとバンドサウンドを絶妙なバランスで融合させ、都会の空気とその儚さを描いたアルバムのとどめのような1曲。ただただ聞き惚れてしまう。
特にコーラスを交えたサビには(歌声も含めて)AEROSMITHのようなスケールすら感じましたね。間奏のサックスのメロディーも甘くて美しい。
そしてアルバムも大ボリュームながら捨て曲無しで、この曲でカタルシスを迎えたと思いきやその後もいい曲が次々来るんだよなあ。
ちなみに『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』という邦題はアリ派です。
The 1975 -This Must Be My Dream (preview)
さてさてもうすぐ最高の夏だ!!!(サマソニ行きます)
3月~5月の中古屋おかいもの【GTS/KIYOSHI/BLOOD etc.】
お久しぶりです。
ちゃんと生きてます。
前回更新後、仕事が急激に忙しくなり、
一時はPCすら見たくない…というレベルにまでなってしまい。
しかしCDは買っておりました。
あまりご紹介できませんが、3月ごろ書きかけていた文章を中心にとりあえず。
GTS『Rhythm Paradise』
- アーティスト: GTS,GTS feat.メロディー・セクストン,GTS feat.mink,GTS feat.Tokiyasu
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2006/07/05
- メディア: CD
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国産ハウスのパイオニアによる2006年発売の10th。m-floの事務所のボスですね。
思わずジャケ買いしてしまいましたが、ジャケ通りのリゾート感溢れるハウスナンバーがずらり。意外にも夏をテーマにした作品は初なのだそうですが。
上品な歌声のminkをヴォーカルに迎えて一際爽快な『Everlasting Love』、ラガ調でラップをフィーチャーしながらも上品に纏まっている『Turn It Up』、ラテン由来の哀愁を感じる『Into The Night-Summer Party-』あたりが好み。
お得意のカヴァーは3曲ですが、Boz Scaggs 『We're All Alone』が1番好きですね。ピアノバラードだった原曲の面影を残しながらも違和感なく軽快なハウスへと変換させています。
まあ、往年の洋楽ヒット曲をハウスでカヴァーする手法や、そもそもこの手のハウスサウンド自体はすっかり当たり前になってしまっており、ヴィレヴァンあたりで流れているコンピ盤と大差ないのも事実です。
しかしそれらを20年近く前からこのクオリティーで、しかも日本人がやっている、ということ自体が凄いのでしょうね。
KIYOSHI/MOTHER OF SOUL『CRASH and CRUSH』
- アーティスト: Kiyoshi’s the MAD BEAVERS,MOTHER OF SOUL
- 出版社/メーカー: エナメルレコーズ
- 発売日: 2000/07/26
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hide wih Spread Beaver等で知られるギタリストKIYOSHIとミクスチャーバンドMOTHER OF SOULのスプリット盤。かのエナメルレコードからリリースされています。
KIYOSHIは先行発売のミニアルバム収録曲3曲の英詩verの収録。
『DIVE』『ALIEN』は、スプレビやmachineでも聴けたゴリゴリのギターサウンドにカラッとしたサビメロの乗るアッパーチューン。ノイジーなギターソロもさすが。
氏の歌声は発展途上ですが、この曲調では気にならない、むしろハードコアっぽくてカッコいいです。ちょっと外したような歌い方はhideを意識しているのかも。
日本語詞ver.はまだ聴けていませんが、おそらくこちらの方が良いのでは。日本語だとヴォーカルが気になってしまいそうです。
もう1曲『HERE』はオルタナっぽいざらついたギターサウンドで異色。
もう片方のアーティスト、MOTHER OF SOULはゴリゴリのギターサウンドで押すミクスチャー。当時machineのOAに抜擢される等、KIYOSHIと交流があったようです。
MADや山嵐・宇頭巻あたりと比べるとあれですが、好きな音です。KIYOSHIの強烈なギターサウンドから違和感なく聴けるということ自体も凄いような。
the telephones『A.B.C.D e.p』
- アーティスト: the telephones
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2010/03/10
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元々80'sニューウェイブ・ダンスサウンドを志向する渋めのスタンスながら、ライブが盛り上がりすぎて最終的にはフェスでウェイ系が暴れるためだけのバンドになってしまったような彼ら。
今作は元SUPERCARのナカコーをプロデューサーに迎えた2010年の3rdミニ。
『Re:Life』なんかはエレポップ+(少し)シューゲイザーでまさにSUPERCARっぽいです。同じメロが淡々と繰り返されるつくりながら、郷愁を滲ませるのもまたSUPERCARっぽい。
『Girls,Boys,Romatics』は80's英国ポップス風の明るいポップチューン。WHAM!とかその辺。ここでしか聴けません。
表題にもなっている『A.B.C.DISCO』はやはりキラーチューン。
まあ歌メロ自体はそこまで印象深くはないのですが、イントロやドロップの部分で繰り出されるシンセフレーズが激キャッチー。ヴォーカルも全編エフェクトがかかってますし、歌よりもこのシンセを聞かせるための曲なのかもしれませんね。
残り2曲はナカコーことiLLによるリミックス。ディスコからクラブ仕様へ大きく仕様変更。
ただ暴れるだけのバンドじゃないぞ、という強い意思が感じられる1枚です。そうはいかなかったわけですが…。
Low-Cuts『message hill』
SBK(スケボーキング)のShun(Rap)+Shuya(DJ)によるコンビ。二人が手掛けた嵐『a Day in Our Life』のセルフカバーも収録。
低音ラップのShunだけでは華がないなぁと思っていたら、各曲でシンガーをフィーチャーするスタイル。
どの曲もキャッチーで、さすがSBKのポップ担当、といった仕上がりですが、特に気に入ったものもなく、まあこんなもんっすかという感じも。
『a Day in Our Life』に関してはラップの出来こそこっちの方が上ですが、あのキラメキには及ばず。大野くんの歌声が偉大だったのだなと。
BLOOD『Noises』
CRAZE3代目ヴォーカリスト鈴木慎一郎がCRAZE脱退後立ち上げたプロジェクトの1st。今作は日本クラウンから出ております。
数少ないメジャーリリース作ながら(数作聴いただけですが)、これが1番ハードコア色が強いです。
氏が唯一参加したCRAZEの名盤『ZtsG~code number 7043~』と近い、ざらついた肌触り。
『Replay』『LOST』『RED GANG』といったハードチューンで畳みかける一方で、『TONIGHT』等でメジャー感のあるメロディーがたまに出てくるのが良いです。
あと2002年という時代ゆえか、ミクスチャー勢からの影響もちらほらと。
BLOOD『NO GIMMICK』
こちらは↑の次に出たアルバム。心機一転、自身のレーベルを立ち上げ、これぞリアルファーストアルバム的な売り出し文句でした。
しかしファンの中では名作扱いながら、こちらは私には全然響かず。
前作に比べ曲の切れ味が鈍っているのと、黒夢『CORKSCREW』あたりで聞き覚えのあるフレーズが結構出てくるからですね。後者に関しては共通の元ネタがあるのかもですが。
サビがポップな『Braze it out』はなかなか好きです。
リズム隊は前作に続きAIONのDEAN(ba)と愁(dr)。
1月の中古屋おかいもの【NeoBallad/AA=/Krayzie Bone/青樹亜衣 etc.】
2016年あけましておめでとうございます。
正月にまったりしすぎた反動か、新年から大変忙しく早くも月末。
( (*´ω`)←「まったり」と打ったら、変換候補にこれが出てきた)
ですがそのストレスを解消するかの如くちょくちょく中古屋には行っておりました。
では早速!
NeoBallad『001』
元GRASS VALLEYのドラム上領亘とシンガー若狭さちによるユニットの1st。
民謡×ニューウェーブを標榜しているとのこと。
80's色は随所にあれど正直そこまでニューウェイブという感じはしないのですが、氏独特のドラミングやカラフルなアレンジなど聴き所は多し。
そして何より歌が良いです。
凛とした力強さ・そしてかわいらしさを兼ね備えた声が素敵で、民謡から堅苦しさをとっぱらい良い意味でライトに聞かせることに成功しています。
アレンジとの相性も良く、彼女の歌でなければこのプロジェクトは成り立たないのでしょうね。
シンセアレンジが壮大な『斉太郎節(宮城県民謡)』、可愛らしいエレクトロポップ(歌も激キュート)『茶碗蒸しの歌(鹿児島県民謡)』、間奏のシンセとドラムのバトルがスリリングなスピードチューン『秋田大黒舞(秋田県民謡)』、高速ジャズと化した『新島大量節(東京都民謡)』などがお気に入り。
12月末に店でたまたま見つけたので何も考えず手に取ったのですが、正月に聴いてみたら凄くマッチしました。
C4『ORGA』
元Kill=SlayedのTOKIやLaputaリズム隊を中心とする4人組の再録ベスト。現在はBABYMETALやdCprGで知られるメタルギタリスト大村孝佳がギタリストとして所属しています。
音楽的には吉川晃司(声も似てる)あたりに近い男泣きビートロックではありますが、超テクニカルなギターを中心に演奏にはかなりの聴き応えがあります。
再録によって特に『UNITE』が大化け。ギターが凄いことになっています。
しかしたまに打ち込みを使ったり4つ打ちになったりもするものの、ビートロック一直線で18曲は流石にキツい…。新曲も1曲ありますが、良くも悪くも馴染んでいます。
V.A『DEAD END Tribute-SONG OF LUNATICS-』
DEAD END Tribute -SONG OF LUNATICS-
- アーティスト: V.A.
- 出版社/メーカー: motorod
- 発売日: 2013/09/04
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岡野ハジメと音楽ライター大島暁美プロデュースによる、V系の始祖DEAD ENDのトリビュート。
cali≠gariやBorisなどバンドとして参加しているものもありますが、基本的には個人参加による即席バンド形式。
なので自ずと演奏はほぼ完コピになってしまい、その点が賛否あるようですね。
何より聴き所は各ヴォーカリストの熱演。癖のあるヴォーカリスト博覧会状態の今作ですが、中でも癖まで完コピなHYDEや往年以上の怪音波ぶりなakiが凄いです。
また正直他と歌唱力がワンランク落ちるためあまり評価の高くない越中睦士に関しても、爽やかさが意外と曲にマッチしていて私は好きです。Λuciferの新曲かとさえ思った。
AA=『The Klock』
沢尻エリカ主演映画『ヘルタースケルター』主題歌。
表題曲はいつものゴリゴリのデジタルハードコアからサビでメロウに急展開する名曲。金太郎飴な作風になって久しいですが、ここまで物悲しいメロディーは初かも。
3曲目は67分のライヴ音源を丸々収録。一部MCにピーが入ってますが。名盤『#3』を中心とするセトリで、音も良いのでかなりお得です。
児島実のギターはやはりかっこいいなあ。
未開封100円で売ってたのと、水着ジャケの異様なエロさに耐えられず買いました。
ほんのり滲み出る切なさでキュンとさせるもMVでの水着ダンス(さや姉がエロい)がそれを台無しにする『僕らのユリイカ』、クールなエレクトロ『カモネギックス』などシングル曲は改めて聴いても良いですね。
タイトルのわりに大阪を強調する曲は無し。
Suede『Singles』
- アーティスト: Suede
- 出版社/メーカー: Sony Bmg Europe
- 発売日: 2003/10/20
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好きなんです、スウェード。
他のUKロック勢と比べ、圧倒的にヴォーカルに癖があるというかはっきり言ってキモいのですが、V系で鍛えた耳にはこれぐらいの歌声でないと。大好きな声です。
しかしどの曲もしっかり耳に残る。『New Generation』とか超POP。
一方『The Drowners』等かなり癖のある曲も多いですが、それらもギターフレーズはキャッチー。
そういえば新譜が出たようで評判も良いようですがはたして…(前作にあまりハマらなかったので)。
Krayzie Bone『Mellow Smooth And Krayzie』
- アーティスト: クレイジー・ボーン,ボーン・ブラザーズ,モー・サグス,アディナ・ハワード,トリーチ,マーリー・ブラザーズ,アイス・キューブ,マライア・キャリー,ファット・ジョー,フェレシア,レイジー・ボーン
- 出版社/メーカー: handcuts Records
- 発売日: 2007/07/11
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アメリカのHIP-HOPグループBone Thugs-N-Harmonyの元メンバーの国内編集盤。小室哲哉のソロ作での客演で知りました。
元々メロディアスなラップを得意とする人のようですが、タイトル通りメロウな曲ばかりが集まっているので、シンガーの客演がない曲でさえも超キャッチー。デートやお店で流したらお洒落かも。
『I Still believe』にはマライアキャリーが参加するなど結構な地位がある人ながら、日本で国内盤として手に入るのはこれ含めて数枚程度のよう。
青樹亜衣『愛の天使パトラー』
80年代にひっそりと活動し、今なおカルト的人気を誇る歌謡曲シンガーの2012年のシングル。
当時の楽曲をまとめた編集盤を聞いたことがあるのですが、当時の曲とやってることが何も変わらなくてビビりました。
かわいらしい打ち込み歌謡ポップスながら、宇宙をテーマにした世界観や宇宙語の台詞までもが出てくるなどあまりに狂った作風です。
コスチュームも含め宇宙路線で固めているのかと思いきや、2曲目に突然フツーのラブソングが出てきて混乱させられるのも当時と変わらず。
これ↓聞いて気になった人は是非。
愛の天使パトラー 青樹亜依 2012.11.7発売 youtube
数年前まで彼女のお店が都内にありました。レコードも大々的に飾ってあって・・・。
年間ベストトラック2015
なんとか2015年中に間に合った!年間ベストトラック2015です。
ちなみに漏れた曲はこちら↓
書くのは大変ですけど、考えてるときは本当に楽しい!
では、今年は30曲です!!!
30.GYZE『Black Bride』
たまには違うジャンルをと手に取ったのがこれ(彼らもV系だった過去があるようですが)。
3人組メロデスバンド。この手のジャンルを聴くのがほぼ初だったので、1曲目の出だしからそのバカみたいな速さに笑っちゃいました。ほぼ全曲この勢い。『Winter Breath』なんてこの時期に良さそうなタイトルの曲もありますが、それすらも同様。
基本的にデスボイスでの絶叫がメインで歌メロは無きに等しいですが、泣きまくりのバカテクギターが歌メロの代わりみたいなもんです。
屍忌蛇も大絶賛。
29.Chris Brown『Back to sleep』
しこたまエロいR&Bも好きなんです。その割に詳しくないですが。
クリスの声そのものがものすごくエロいのですが、その声で「Fuck you back to sleep girl, rock you~」と歌ったらもう…
28.Skyler Spence『Affairs』
所謂Vaporwaveシーンから出てきた一人ユニットの初のフルアルバムから。当時の作品は今もフリーで聴けるはず。
リバーヴのかかったキラキラしたイントロやヴォーカルワークがたまらないのですが、Vaporwaveを通過したからこその音なんでしょうね。MV見ながら聴くともっと良い。
アルバムは終始淡々とした雰囲気でしたが、初期吉川晃司が歌ってそうな『FALL HARDER』なんかも良かったです。
27.新川忠『アイリス』
霧のかかったような幻想的な世界観のシンセポップ。
26.Especia『Security Lucy』
- アーティスト: Especia,若旦那,冨永悠香,mirco,UKO,LUVRAW,Schtein&Longer,Rillsoul,マセラティ渚
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2015/02/18
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賛否両論な旦那の曲も思いの外良いと思いましたが、やっぱり好きなのはいつものSchtein&Longerプロデュースによるブラコン。弾けるリズムに弾ける歌声。
25.三戸なつめ『8ビットボーイ』
前髪切りすぎちゃった子の2ndシングル。中田ヤスタカプロデュース。
彼が手掛けた中ではトップクラスで歌に向いていない声質な気がするのですが、それすら気にならないほどの力尽くのキャッチーさに参ってしまいました(勢いあったころのぱみゅぱみゅ諸作っぽい)。
この曲が主題歌だった映画『ピクセル』もバカバカしくて良かった。
24.Plastic Tree『剥製』
年末リリースアルバムの表題曲。
エレクトロラウドロックな『スラッシングパンプキンデスマーチ』にも驚かされましたが、現時点でよく聴いているのはこっち。
竜太朗詞曲で、寂しそうにぼそぼそと歌われるスローナンバー。プラの真骨頂ですね。
終盤、轟音のバックで聞こえる語り(聞き取れない)が残す余韻にも胸が締め付けられる。
23.STEREO JAPAN『Electron』
STEREO JAPAN - Electron (Official Video) - YouTube
混沌としていくアイドルシーン。
もはやどんな「アイドル×○○(←ジャンル名)」が出てきても驚きませんし、ましてやEDMなんて想定の範囲内でした。なのに抗えない。リピートしてしまう。
バキバキの電子音の洪水とイノセントな歌声の組み合わせに、初めてPerfumeを聴いたときの感覚に近いものを感じたからかもしれません。
22.New Order『People on the high line feat.Elly Jackson』
重要メンバーが欠けたままとはいえ、全体的にはNew Order総集編といった感触だった彼らの約10年ぶりのオリジナル作。
中でもこの曲は『Technique』の頃っぽいディスコ。
華やかな女性コーラスだけでなく昔のハウスのようなトロピカルなキーボードまで入ってきて、なんだか陽気になってしまう曲です。
21.野佐伶奈とブルーヴァレンタインズ『ロックンロールドライブ』
野佐怜奈とブルーヴァレンタインズ1stアルバム『Lady or Girl?』(試聴版) - YouTube
以前高浪敬太郎プロデュースでデビュー経験もある女性シンガーが新たに結成したバンドの1stから
昭和GS風の軽快なロックンロールですが、なによりそのエロすぎる声にやられてしまいました。ジャケにもエロスがむんむん。
20.T.M.Revolution『Thread of fate(reboot)』
T.M.Revolution - Thread of Fate (Live Ver.) - Vìdeo Dailymotion
ラウドなバンドサウンドが飽和状態になり演ってる側にも飽きが出てきたという中、西川くんはDirty Loopsに相当触発されたようで。
バカテクなフュージョン×ラウド×アニソンという、これまでと違うベクトルでゴツい音になっています。
19.上坂すみれ『来たれ!暁の同志』
そもそもアニメは一切見ませんし、ましてや声優なんて悠木碧さん以外全く興味がなかったのですが、Twitterに流れてきたこの画像を一目見てやられてしまいました。
イベント後にスタッフさん方から真礼さんとともにお誕生日のお祝いをしていただきました!ありがとうございますヾ(*´∀`*)ノなんだか姉妹気分です! pic.twitter.com/MQw6pVCJIk
— 上坂すみれ (@Uesakasumire) 2015, 12月 24
上坂さんはアニソン歌手にありがちな「私歌うまいでしょ」的な力んだ歌唱や萌え声ではないのがいいですね。
(内田さんも聴きましたけど、そちらは前述のいかにもな作風だったので、私にはまだちょっと…)
この曲は本人のルーツでもあるというSUPER EUROBEATシリーズへのオマージュということでトラックはまんまそれなのですが、彼女が歌うとヤンキー臭が一切なくなりアニソンっぽく聴こえるから流石。
18.tofubeats『Two Many Girls feat.KREVA』
KREVAのあの鼻にかかった甘い歌声で歌われるフック部分「Two Many Girls~」の歌い方だけでもう名曲確定(声フェチ)。
細かく言うと、Girlsの「ガ(正確にはガとグが混ざったような発音。)」の部分が最高です。
もちろん曲自体もよくて、キーボードが跳ねるかわいらしいトラックや「飛び込んでくるまるでFREE Wi-Fi」なんていういかにもtofubeatsっぽいリリックも好きだな。
17.さよならポニーテール『夏の魔法 feat. 曽我部恵一+ザ・なつやすみバンド』
ネオ渋谷系的なお洒落でかわいらしい楽曲を得意とするプロジェクトですが、アルバムでも異色だったのが曾我部恵一を迎えたこの曲。
男女二人の温かい歌声にくるまれるような、落ち着いた大人のポップス。
16.Flower『Clover』
[HD]Flower - Clover [クローバー] Live Short Ver Eng Sub - YouTube
シングル『Blue Sky Blue』のカップリング。
ヴォーカル鷲尾怜菜の切なく透明感のある歌声を生かし、徐々に上品な作風にシフトしつつある彼女ら。
「ザイルTRIBE=マイルドヤンキーが聴くもの」と定義づけられていますが、変な話彼女らに関しては名門お嬢様女子高の子が聴いても全く違和感ありません。
この曲は王道のセツナミドルバラードなのですが、いかにも少女漫画的な世界観の歌詞がずるい。
特にサビの「制服も明日からは夏服になるの なんだかドキドキする」というフレーズの、シンプルながら殺傷力たるや!
「神様お願い 笑顔にしてください」なんてのもこの歌声で歌われたらスッと入ってきます。
彩り豊かな名作アルバム『花時計』も併せて是非。
15.D'ERLANGER『SWEET EMOTION』
Spectacular Nite -狂おしい夜について-(通常盤)
- アーティスト: D'ERLANGER
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2015/04/22
- メディア: CD
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『Spectacular Nite -狂おしい夜について-』収録曲。まずアルバムタイトルが最高か。
前作『Sixx』がもう全然引っかからなくてがっかりしましたが、再録3曲があるとはいえ今作で大復活&安心。
中身はアルバムタイトルほどお耽美お耽美してなくて、この曲に至ってはむしろCRAZEっぽさもあるビートパンク。ドラムのやかましさが彼ららしい。
性急に畳みかけるサビのカッコよさは彼ら全楽曲中トップクラスかも。ルナフェスで聞けなかったのはちょっと残念。
14.Miami Horror『American Dream』
Miami Horror - All Possible Futures - 2015 (FULL ALBUM) - YouTube
いかにも2015年の海外インディーっぽいキラキラしたエレポップサウンドと、それに乗る清涼感あるコーラス。この系統のバンドにしてはやけにキャッチーなのが特徴です。
活動拠点がLAだからか、なんとなくサンタモニカビーチあたりの光景が思い浮かびます。
夏のドライブのお供に。
13.indigo la end『悲しくなる前に』
indigo la End「悲しくなる前に」 - YouTube
ゲスの極み乙女。でも活躍する川谷絵音率いる正統派の歌モノギターロックバンド…ときいていたので正直もっとなよなよしてるかと思いきや、意外にも良くて。
ビートが強めの切ないアップテンポ。
このバンドの好きなところはヴォーカルのコーラスワークとディストーションに頼らない透明感あるギターフレーズ。
良いけどちょっと捻りすぎ感もあるゲスよりも、こちら推し。今年一番ハマったバンドかも。
12.BAROQUE『DREAMSCAPE』
結局怜圭コンビになってしまい名義も大文字になった彼らの新作から。
やけに売れ線だった前作の面影が1ミリもない音楽性で、最初からこれやってくれよ!と思ってしまいますが。
ダンサンブルなグルーヴの上をテケテケディレイギター(90'sV系にありがち)が鳴り響く。もうこのギターフレーズだけで飯何杯も食えます。
バンド創始者抜きの二人でこの名を名乗ることへの賛否があるようですが、私はこのポジティブな煌めきに満ちた音からBAROQUEらしさをしっかりと感じました。
11.北園みなみ『冬を数えて』
テンポチェンジとかもあるのですが、基本的にはいつも通りの洒落たAOR。前ミニ作『lumiere』収録曲より音数が抑えられ、そのぶん各楽器の音にじっくり耳を傾けれらます。
特に0:11あたりに流れるシンセフレーズやアコギのバックでうっすらと聞こえるビブラフォンが素敵。
10.cali≠gari『セックスと嘘』
改めて収録アルバム『12』は傑作でした。
『颯爽たる未来圏』とどちらを選ぼうか迷いましたが、桜井青作の80's洋楽オマージュ満載なディスコ調のこちらを。
GOATBED新作が全然引っかからなかったのですが、代わりにまさか青さんからこんな曲が出てくるとは。
09.INORAN『Awaking in myself』
INORAN / 「Beautiful Now」MV&10thアルバム「BEAUTIFUL NOW」全曲ダイジェスト - YouTube
10thアルバム『BEAUTIFUL NOW』より。ここ数作同様90'sオルタナ寄りの作風ですが、それもだいぶ板についた感じ。
他メンバーのソロがすっかり新鮮味の感じられない頑固な作風になってしまっており本体バンドも含め先行きが不安なのですが、唯一彼に関しては積極的な課外活動もあってか感覚は若いままなようで、それが作品にも良い方向に表れていました。
その最たるものが韓国アイドルグループBTOBのメンバーを迎えた『WALK THIS WAY』的なミクスチャー『2LIME S』なのですが、それ以上に気に入ったのがこの曲。
爽快ながらもドラムの手数が多めの骨太なアップテンポで、何よりシンプルなサビでのキャッチーなギターフレーズが良いです。なんかEDMに近いつくりだなと。
このフレッシュな感覚を本体バンドに持ち帰ってくれるといいなと思うのですが…。
08.Hurts『Wish』
Hurts - Wish (Official Video) - YouTube
耽美派エレポップ2人組ユニットの3rdから。
Calvin Harisにフィーチャーされるなど遂にEDMシーンに足を踏み入れてしまったかと思いきや、本体ではそんなメインストリームの動きなど何のその。
ただ以前はもう少し根暗な作風でしたが、今作はいくらかポップに開けた曲の割合も増えており、なんか森岡賢みたいになっていました。
今回選んだのはファルセットの美しいピアノバラード。アルバムでもひときわ耳を引きました。
07.清竜人25『Mr.PLAY BOY..』
ツイストダンスを取り入れたハーレムMVが印象的なパーティーチューン。アルバムではキュートなアイドルポップ『逢いたいYO~♪』も好きでしたが、この曲は彼らにしかできないでしょう。
特にAメロの言葉ののせ方が天才的。本人も特に気に入っているようですが、彼が手がけた楽曲の中でもトップクラスに好きです。
MVも最高(特に冒頭のダンス)。
06.水曜日のカンパネラ『メデューサ』
あんまり今まで食指が動かなかったのですが、ミーハーなので流行りに乗じて手を出してみました。
『桃太郎』みたいなヘンテコアッパーチューンが並ぶのかと思いきや、上品なダンスミュージックが並ぶシックな作品で今の自分の好みにぴったりハマってしまいました。
全曲好きなのですが、この曲でのセンチメンタルなメロディーと落ち着いたハウスサウンド(ウィッチハウスにあたるのだそう)の組み合わせが特にお気に入りです。意味ありげで無さげな歌詞もなぜか切なく響く。
05.Mew『Witness』
北欧の美しい景色を想起させるスローナンバー、というイメージを大きく裏切った4thアルバムから。
もはやスタジアムバンドのように躍動感のあるアップナンバーでアルバムを象徴する1曲ですが、サビでの雄大なコーラスを聴くと何故かMewっぽいと思える不思議。
そして低音ヴォーカルがメインのABメロはなんかLillies and Remainsのよう。
04.Sugar's Campagne『Big Wave』
二人のトラックメイカーSeihoとAvec Avecによるユニット。どちらかというと後者の色が強い気がします。
ネットレーベル出身というと身構えてしまいがちですが、小賢しいことを考えずに80'sフレーバーなポップスとして楽しく聴けます。
この曲はしっとりとしたブラコン。特に煌びやかなBメロが好きですね。
ちょっとアシッドな音使いの『香港生活』もこれと同じくらい聴きました。
03.L'Arc~en~Ciel『Wings Flap』
- アーティスト: L’Arc~en~Ciel,ハイド,Yasuaki Maejima
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2015/12/23
- メディア: CD
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お主もラルよのう…ということで、年末滑り込みながらこの位置。正直バンドとしてまともな状態じゃないのにこんな凄い曲を出してくるなんて化け物ですよ。
初期に通じる憂いを帯びたメロディーも印象的ですが、EDMなシンセを大胆に取り入れつつ上品にまとめあげられたアレンジに唸らされます。
同じhyde×kenコンビの『CHASE』と比べると上モノの完成度が一回り以上違って聞こえます。
どうしてアー写だけでなくセンスまでもがこんなにフレッシュなのか、本当に謎。
HYDEがVAMPSで国内外のフェスに出て若いアーティストと共演してる影響なんですかね…。
02.Passion Pit『Where The Sky Hangs』
Passion Pit - Where the Sky Hangs - YouTube
胸キュン(死語)シンセポップバンドの新作の3曲目。
R&B調の切ないメロディー・コーラスがノスタルジックに響くミドルナンバー。こういうのに弱いんです。
アルバムとしては、前作『Gossamer』がこの手のナンバーを後半次々畳み掛けてくる凄まじい名盤だったのに対し、序盤の勢いこそ前作越えを感じさせましたがこの3曲目がピークといった感じで…。
01.THE NOVEMBERS『きれいな海へ』
土屋昌己プロデュースによるミニ作より。クリーントーンギターを中心に据えたミドルナンバーがメインの、これまでの彼らの作品で一番好きな作品でした。
Vo.小林祐介は80年代ニューウェイブ勢に加えラルク好きをも公言していますが、なんかどんどん初期ラルクに近づいて行っている気がするなあ。Dipのトリビュートにも参加していましたがトランスレコード勢の匂いもしますね。
この曲はThe CureやThe Smithsを意識したとのことで、ネオアコっぽさもある16ビート。
可憐なメロディーを揺蕩う陶酔するヴォーカル。こんな曲を求めていたんだ!ということでこれが1位でした。
長い文にお付き合いいただきありがとうございました。
本当はSuGやノクブラとかもいれたかったんですけどね。
ちなみに曲タイトルのインパクト大賞はジャニーズWESTの『ズンドコパラダイス』です。
ではよいお年を。
年間ベストトラック2015から漏れたもの
あっという間の2015年!
年間ベストトラック書きたさではじめたようなブログでもあるので今年もやるのですが、
まずは、そこから漏れたけどなんか言いたくて仕方ない曲をピックアップします。
思いつくままに書いているので順不同です!見にくいですが!
#globe20th -SPECIAL COVER BEST-(2CD)
- アーティスト: V.A.
- 出版社/メーカー: avex globe
- 発売日: 2015/12/16
- メディア: CD
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梅田彩佳(NMB48) / 「Sa Yo Na Ra (#globe20th -SPECIAL COVER BEST-)」
『#globe20th-SPECIAL COVER ALBUM-』より。
まずはアルバムの感想から。
アルバム最大のトピックスであるHYDE『DEPARTURES』はその完成度の高さだけでなく参加そのものも含めて胸が熱くなりました。エイベックス勢は良くも悪くも安定の完成度で、坂本美雨は丁寧な歌唱とチェロを主体としたアレンジが出色。グリーン(←大嫌い)に関しては素っ頓狂な高音に笑ってしまいました。あとマークのラップパートがことごとく書き変えられていたのにも笑ってしまった。
で、予想外に良かったのがこのカヴァー。AKB~NMB48のメンバーで、小室も楽曲提供した派生ユニットDIVAにも所属していました。
アレンジは小室哲哉自身が手掛け、元々3連符のミドルテンポロックだったものを切ないピアノバラードにリアレンジ。冒頭のキーボードの響きからもう切なくてたまらない。
HYDEのやつも小室自身のアレンジでしたが、ここんとこEDM路線よりもこの手のシンプルなアレンジにこそ「さすが小室哲哉」と感じさせられることが多いです。
歌も変に歌うま自慢になっておらず柔らかな声が好きです。アルバム発売時のツイートもかわいくてフォローしてしまった。。。
浜田省吾『夜はこれから』
Journey of a Songwriter ~ 旅するソングライター
- アーティスト: 浜田省吾
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレーベルズ
- 発売日: 2015/04/29
- メディア: CD
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約10年ぶりのアルバム『Journey of a Songwriter』収録曲。
音・世界観共に往年のヒット曲と全く印象が変わらぬ浜省節が全開。
円熟した男の背中を感じさせる頑固な名曲揃いだったのですが、ビビらされたのがこれ。
エフェクトボイスで歌われるディスコチューンなのですが、それが彼元来の持ち味である渋みと混ざりあい、妙にカッコよくキマっております。
「dance floor」の発音にもなんか痺れます。デーンスフロ~。
NOCTURNAL BLOODLUST『We're Never Ever Getting Back Together』
NOCTURNAL BLOODLUST - We Are Never Ever Getting Back Together (Teaser)
ライブ来場者への配布音源より。
テイラースイフトのカヴァー、という究極の出オチカヴァーですが、テクニカルなアコギ・ギターソロや外人ボイスの起用など妙にカッコいいアレンジに痺れます。
ギャグやるときも本気で、ってことなのでしょう。
これをもらいにライヴ行きたかったのですが、、、。案の定専門店やオークションで結構なお値段に。
SEKAI NO OWARI『SOS』
シガーロスのプロデューサーを迎えたシガーロスポップ。
ピアノの連弾や技巧的なアコギなど演奏面でも聴きどころがあり、演奏面で全く期待していないグループだったので大いに驚き。
Fukaseのファルセットや英詞歌唱も思いのほか綺麗で聞き惚れました。
一応チャート音楽ながらこの天国感、HYDE『evergreen』を初めて聴いた時の感覚を思い出したりも。
西野カナ『もしも運命の人がいるのなら』
『Darling』が予想以上に当たったこともあり、それを踏襲したカントリー路線。
前後のシングル(特に『トリセツ』の強烈ぶり)の陰に隠れてしまいましたが、日常的な幸せを歌った普遍的な名曲です。
あとMVのカナやんかわいすぎる。
Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE『Re-ray』
- アーティスト: Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE,松岡充,tatsuo,五十嵐“IGAO”淳一,鳴瀬シュウヘイ
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2015/08/05
- メディア: CD
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Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE 【Re-ray】松岡充 - YouTube
活動休止中のSOPHIAの内情が思った以上にボロボロだったり、新バンドMICHAELがインディーズの内向き活動だったりで寂しさも覚えるのですが、
松岡充に関しては仮面ライダー主題歌を担当したり結構な数のバラエティー番組への出演など表舞台での活動が続いているのが流石ですね。
これは仮面ライダー主題歌のために結成されたバンドの3作目。
ディレイのかかった空間系のギターが印象的なミドルテンポで、まるでV系好きを狙い撃ちしたかのような…。
演奏もテクニカルでSOPHIAとは違った魅力があります。調子に乗ってアルバムとか出してくれないものか。
lynch.『Evoke <D.A.R.K. -In the name of evil->』
D.A.R.K. -In the name of evil-(初回限定盤)(DVD付)
- アーティスト: lynch.,ハヅキ
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2015/10/07
- メディア: CD
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クリーン中心の歌唱による、BPM250の高速テンポに乗せたキャッチーなシングル曲。以前の楽曲であれば『Mirrors』に近いです。
「刺々しいヘヴィーサウンド&シャウト+V系仕込みの耽美なメロディ」を頑固に貫く彼ら。
曲によってはその組み合わせがあまりうまくハマっていないような居心地の悪さを覚えることも多いのですが、攻撃性はそのままに歌モノ寄りのこの曲は自分の中にスッと入ってきました。
Aメロ+サビというシンプルなつくりですが、最後の最後に大サビが出てきて涙腺が。
AARON『MOISTURIZING』
AARON(アーロン)-『MOISTURIZING』JAPAN ORIGINAL 1st SINGLE
台湾のポップスターの日本での1stシングル。
以前の日本プレデビュー盤を故佐久間正英が手掛け、a-nationでは佐久間ファミリーを引き連れパフォーマンスを行いましたが、氏の遺志を引き継ぐ形で前述のライヴにも参加した元JUDY AND MARYのTAKUYAが作曲・プロデュース。
シティーポップブームに対する90年代世代からの回答とも言えそうな、品の良いポップス。
ここのところ当たり続きのTAKUYAワークスの中でも屈指の良仕事。
Wolf Alice『Your Loves Whore』
儚げな歌声とノイジーなギターサウンド、それ以上でもそれ以下でもない。
でも去年のThe Pains of Being~同様結局こういうのが好きなんです。
Deerhunter『Duplex Planet』
結局こういうのが好きなんですその2。
中森明菜『Rojo-Tierra-』
浅倉大介×鳥山雄二による明菜復帰作。
「アフリカ風エキゾサウンドと最新のEDMの融合」という触れ込みでしたが、蓋を開けたら何の事はない、最新型でも何でもないいつものDAサウンドでした。シンセの音に関してはむしろ復活してトランスやってたころのaccessっぽさすら。
メロディーも貴水や西川が歌っていておかしくないヒロイックな感じなのですが、これは意外と相性がいいような気がします。
いろいろ突っ込みたくもなるのですが、やっぱりDAサウンドの魅力には抗えないなと感じた1曲でした。
ORANGE RANGE『SUSHI食べたい feat.ソイソース』
ORANGE RANGE - SUSHI食べたい feat. ソイソース
これぞレンジと唸らされるシュールなテクノポップ。ここ5年ぐらいマイペース過ぎて鈍っていたように思える彼らですが、久々に全盛期並みに切れ味鋭い曲が来たなと嬉しくなりました。MVもなんだこれ。
テクノサウンドの完成度もさらに高くなり(RYOのパートのバックで流れるシンセが好き)もう電気グルーヴと比べても遜色ないとさえ。
ただまあ10年前の時点でこれと同じようなことをやっていたと考えると今更感もあるような、いや今だからこそ感もあるような。
あと、これをちょっと知的にすると水曜日のカンパネラになる気がします。
東京女子流『Stay with me』
女子流では中江さんが一番好きなので、当然サ上と中江にも歓喜しましたが、やはり本家こそ。
メンバー休養→卒業やアーティスト宣言なんてのもあり変革の年だったようですが、曲のクオリティーは変わらず。
イントロのピアノから泣かせにかかるR&B寄りのミドル曲。
メイン+コーラス4人という歌唱スタイルが新境地ですが、メインボーカルの凛とした歌声に泣きそうに。
MONOEYES『Like We've Never Lost』
細美武士を中心とする新バンドの1stから。基本的にエルレ時代と何ら変わらぬエモ・ポップパンク。
ずっとHIATUSこそが至高、だなんて思っていましたがすみません、やっぱ俺エルレ(的な音)好きですわ。
個人的にART-SCHOOL戸高賢史の参加も大きなトピックなのですが、にもかかわらず実は生形が弾いてるんじゃないか、とさえ思ってしまうざらついたギターサウンドになっているのが驚きです。
赤西仁『What Happned』
なんだかんだ聴いてしまう赤西くん。アルバム『Me』より。
海外の豪華プロデューサーを迎えてお膳立てされた1stより完成度高いのが凄い。圧倒的に歌えてるし。
全英詞のメロウなR&B。低音のポエトリーリーディングやFo!の叫びなど、相変わらずカッコつけまくりなのが良いですよね。
Justin Bieber『What do you mean?』
パーパス~デラックス・エディション(初回限定盤)(DVD付)
- アーティスト: ジャスティン・ビーバー,ディプロ,NAS,ビッグ・ショーン,トラヴィス・スコット,ホールジー,スクリレックス,エド・シーラン,ジェイソン“プー・ベア”ボイド,コーディー・シンプソン,ジョシュ・グドウィン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2015/11/13
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そのお洒落なサウンドに耳を奪われました。これが俗に言う"トロピカルハウス"なのかと初めて知りました。。。
日本のヒットチャートとは相性が悪そうな音だけに、日本には根付かなそうですが、なんとなく来年あたり赤西くんがさらっと演りそうな予感が。
CHVRCHES『Empty Threat』
ヒットチャートに片足突っ込んだエレポップ風味の楽曲群は好みだし、相変わらずローレンはかわいいし、そもそもジャケットが最高だし…とアルバム『Every Open Eyes』はもちろん良い作品だったのですが、
前作収録曲『The Mother We Share』が好きすぎるのでハードルが高くなってしまいます。
アルバムで1番気に入ったのが、今作中トップクラスに明るいハイテンポナンバー。打ち込みの印象もあって、80sアイドルみたい。
ViViD『Thank you for all』
Thank you for all / From the beginning
- アーティスト: ViViD
- 出版社/メーカー: ERJ
- 発売日: 2015/01/28
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武道館後の沈黙→失速からあっけなく解散してしまうとは。
あまりの人気上昇ぶりや一部メンバーの言動で必要以上に叩かれていた印象もありますが、中身はHR/HMを基盤とするSIAM SHADEをライトにしたような良質なバンドだったように思います。
ラストシングル収録のこのバラードは、歌詞・演奏ともにベタながらもそれゆえの良さがあります。シンプルなつくりなのでヴォーカルの美声も映えますね。
個人的には、春頃行ったゲレンデでよくかかっていたので、その時の楽しかった思い出が蘇ってきて切なさが倍増して聞こえます。
気志團『Don't Feel,Think!!』
今年一番楽しみに観ていたドラマ『LOVE理論』(←普段ドラマあんま観ないので…)の主題歌。
最初聴いた時はこれがc/wでなくシングル表題曲であることに驚いたのですが、NW風味なシンセが鳴り響くアレンジの新鮮さもありなんだかんだよく聴いてました。
万博初日にはチームしゃちほこちゃんをバックに従えて披露されましたよ。
三代目J Soul Brothers『Summer Madness』
- アーティスト: 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
- 出版社/メーカー: rhythm zone
- 発売日: 2015/07/08
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新曲がほとんどバラードという構成のアルバム『PLANET SEVEN』には心底がっかりしましたが、このシングルはAfrojack(とSTY)プロデュースのガチEDM。
所謂ドロップパートのシンセのやかましさとか、お金かけまくりな激チャラMV、そして何とも言えないダンス。すべてが最高です。
特にサビの飛行機ダンス通称「ジェットマン」は最初ダサすぎると思ったものの、何度も見ているうちに良く思えてきました。ドームで数万人が一緒に踊っている光景もなんかいいような気がする。紅白では果たして…。
あとHey!Say!JUMP『キミアトラクション』もよかったのですが、なんかうまく文書けなかったので省力です><